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イイダコ釣りに行ってきました

二年ぶりに富津の海へお誘いしました

2012-10-21

 秋の風物詩とも言えるイイダコ釣りに行ってきました。昨年はイイダコの釣況が悪く、10月1日に開催された富津市のイイダコ釣り大会に参加したものの、失意のボウズ(釣果無し)となってしまいました。彼女は一昨年、イイダコ釣りに初挑戦し気に入って貰ったのですが、そのような状況下ではとてもお誘いできず見合わせとなったため、2年ぶりのイイダコ釣りとなりました。

 乗船したのは千葉県富津にある川崎丸の午後船です。2年前にもお世話になりました。前日に電話で予約をとる際に、応対してくれたおかみさんが明日はアクアラインがマラソン大会で通行止めになります。注意して来て下さいねと教えてくれました。

 交通渋滞が心配なので早めに集合し、アクアラインを通らずに富津を目指します。途中、お昼ゴハンのお弁当を買って、少し早めに港に到着しました。さっそく受付に行くと、なんと一番乗りでした。
 お昼ゴハンのお弁当は船上で食べようかな…?と目論んでいたのですが、彼女は船酔い止めの薬も飲みたいし、空腹で乗船して酔ったら食べられない。時間もあることだしと、乗船前の車内で食べ始めます。なるほど。至極納得。

 さて乗船です。船長がお客さんが少なく9人なので、右舷に並んで下さいと指示を出します。乗船一番乗りなので、ズンズン進んで彼女には右舷オオドモに座ってもらいました。

良い天気に恵まれました
準備中です(12:42)

 船が港を出ると、波や風は無く上々の天気です。数分走ったポイントに付くと、船長は今年はイイダコがまだ小さくて少ないんです。頑張って一生懸命に釣ってねとアナウンスします。

 最初のポイントは、イイダコが掛からないと見るや、早々に大きく移動します。船中でもポツポツ釣れ始め、ようやく僕にも初物が釣れました。船長の言った通りとても小さいタコでした。

可愛いサイズ
初物釣れました(12:58)

 さらにポイントを大きく移動して第一海堡が見える辺りにやってきました。船長はここはちょっとイイダコのサイズが大きくなると思いますとアナウンスしてくれます。
 しばらくすると2ハイめが釣れました。これは船長が言ってた通り、サイズが随分大きくなりました。周りでも釣れるイイダコのサイズが上がってきたようです。

 ところが彼女はさっぱり釣れません。というのも船が微速前進しているので、オオドモの彼女は、他のお客さんの釣った後を狙うことになってしまいます。
 潮上になる僕は、投げるまではいかないものの、少し遠めにテンヤを落とすように狙い所を変えてみるのですが、なかなかイイダコがのりません。

 頑張ること1時間余り、ようやく彼女にも初物が釣れました。もし釣れなかったら、イイダコ食べさせてくださいとお願いしなきゃいけないかと思ったとホッと安堵したようです。

あら。陰になっちゃった
初物釣れました(14:13)

順光でもう一枚

 この初物を皮切りに、彼女にもポツポツ釣れるようになってきました。僕には何だか重い感触が伝わってきます。何だろう?と思ってあげると、貝殻が釣れました(笑)。

あれれ~?
貝の家に篭ったイイダコ(14:57)

 船長はそれがイイダコの家だよと笑っています。貝殻の中に潜って出て来ないイイダコに手を焼いていると、出て来ない時はお茶を入れると出てくるよと小技を教えてくれました。教わった通りにお茶を入れると、イイダコが苦しいのか、貝の奥から出てきました。

 この頃、船長がスパンカーを片付けます。船尾方向へ倒れていた糸が、まっすぐ下に、あるいは左の船首側に倒れる回数が増えてきました。そろそろ潮が上げてきて、乗るようになるから頑張ってねとのアナウンスがあり、いよいよチャンスタイムの到来です。

 これまで微速前進で流していたけれど、これからは船尾から流すに違いない、と考えた僕はここから頑張って追いこんでね。大丈夫。貴女ならできると激励します。
 すると彼女はたちまちイイダコをポンポンと乗せていきます。おぉ、凄い。

 さらには、彼女が多分、船の真下を魚群探知機で見ているからかも知れないけど、テンヤを少し前に投げるより、船の真下を狙う方がいいみたいと耳打ちしてくれます。こういう目端の効き方が釣り向きなんですよ。
 船はこの日終始、少し右舷側へ流れていました。右舷にのみ客が並んでいますので、みんな船の下へ糸が入り込む状態です。これは沖釣りでは巻き上げる時に重く感じるので、避けられる流し方なんですが、イイダコ釣りでは水深が浅いため、問題になりません。彼女に教わった通りに、船の下にテンヤが入り込むまでコヅキ続けると、ムニュっとした感触が伝わって連続ヒットとなりました。

 終了間際に船長が終盤になって挽回しましたねぇと言ってくれました。流し方を変えてくれたからだと思っていた僕は船長の腕がいいからですよ。糸の入り方が変わったものと答えると、潮が上げてきたからですよと取り合いません。うむ。シブい。
 個人的にはイイダコが船の陰に隠れたがるので、船長は右舷にお客を集めて船下を狙う流し方をしたのでは?という推論もブツけて見たかったのですが、やっぱり取り合ってくれないかな?と推論のままにしておきました。ただ彼女は最後は排気ガスの臭いが気になったと言ってましたから、やっぱり時折バックギアに入れてたみたいです。

 終盤に挽回したとはいえ、彼女の釣果は10ハイ。僕も10ハイ。イイダコ釣りとしては、やっぱり少し寂しいかな?

二人分です
今日の釣果です(15:55)

第一海堡が見えます
ベタ凪のイイダコ日和でした

 自宅に帰って料理します。二人でやれば下拵えもあっという間です。数もそんなに多くないしね(笑)。

じゃ~ん
さぁ食べちゃうぞ

 一昨年彼女がとても美味しかったというから揚げにしました。

美味しそうです
できました

から揚げ
いただきます

 彼女はもうちょっとカラッと揚がっていたら、もっと美味しかったのに…と残念がっていましたが、一人暮らしの小さい鍋ではどうしても油温が下がってしまいますので、致し方の無いところです。二人で20ハイは少し多かったかもしれないね、と言いつつも、ペロリと平らげてしまいました。やはり料理法として、イイダコのから揚げは秀逸です。

 また行こうね、と言ってくれたので、今回のイイダコ釣りも満足してくれたようです。食味が目当ての釣りは非常に評判がよろしいです。そろそろイカのシーズンかな?と早くも次の指令が出てしまいました(笑)。

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