節分だけに鬼退治
昨年に引き続き、自分の誕生日を祝ってしまおう企画として、オニカサゴを狙いにほぼ一年ぶりに神奈川県三崎のえいあん丸へ乗ってきました。掲示板で迷彩親父さんも初釣りに行ったと書き込みを頂き、ヤリイカと悩んでいたのですが、やっぱり釣って食べてみたい!と、リベンジマッチを挑みます。
前日にサイトで予約しバタバタと準備して、5時過ぎに自宅を出発します。途中コンビニでお昼ゴハンを調達、釣具店でアナゴの冷凍切り身えさを購入しても、1時間半くらいで着きました。朝はスイスイと走れて早いです。駐車場に車を停めて、荷物を下ろします。
船が2そう繋いであって、白い第18えいあん丸がオニカサゴの船でした。昨年乗った沖側の赤い第28えいあん丸はヤリイカ&ハモノで出船するそうです。
釣り座は右舷のトモ(後ろ)から2番目、ということで予約しましたが、トモのお客さんにあまりに近いとご迷惑を掛けるため、3席ほど離れて座りました。胴の間やや後ろ、という表現の方が合うでしょう。
お客さんは左舷はミヨシとトモで2人、右舷には僕を含めて4人居ます。僕があえて右舷を選んだことで、左:右で3:3ではなく2:4になりました。この選択やいかに。
出船準備中
準備を始めます。竿がシマノの幻波イカ210、リールがシマノ電動丸3000H、道糸はPE5号、腕長40cmのテンビンに120号オモリ、船で買った仕掛けはハヤブサの鬼カサゴ ムツひねりなし2本鈎で、ハリス6号、ハリがムツ17号です。昨年の仕掛けはタコベイトが付いていましたが、今回は夜行ビーズだけでした。
えさはサバの冷凍切り身が配られましたが、カチコチなので外に出しておきます。
船が動き出したら皆さんは甲板に出ていたようですが、僕は早々にキャビンに入って寝てしまいます。ポイントに着いたアナウンスで目が覚めて、キャビンから出ます。さて、やるか。
デッキに出てみると、やや風が強いです。昨年の釣行を思い出しましたが、波自体はそんなに高くなくて、仕掛けを繋いだくらいでは船酔いしそうにないのがありがたいです。配られたサバがまだ凍っているので水をかけて溶かしてハリに刺したら、いざ投入です。
仕掛けを落とすと水深が120mくらいあります。3投めくらいの投入でオモリが底に着く前にサバが掛かってきました。丸々と太っていて旨そうです。とりあえず首を折ってオケに入れておきます。続けて底から電動リールで上げてくる途中で一荷でサバが掛かりました。
この3本をキッチンバサミで3枚にさばき、えさにします。右側のトモのお客さんが包丁を貸してくれたのですが、まな板が無いのでキッチンバサミの方が使いよかったです。包丁のお礼にサバの半身をあげたら、喜んでくれました。
釣ったサバをハリに掛けましたので、支給されたえさはこの後使いませんでした。全部で2切れか4切れ使ったくらいでしょうか。
右隣のトモのお客さんはサバの半身をあげる前に、小さなオニカサゴを釣っていました。その後、貰ったサバで来たよ!と巻き上げていたので、タモ入れのお手伝いを…と思って見ていたら、見たこともない魚を釣り上げていました。
ベニヒシダイではないかと思われます
その後は延々釣れない時間帯が続きました。船中でもオニカサゴは上がっていないようです。右隣のトモのお客さんがフグを釣ったくらいで、目立った動きがありません。船中でもマッタリとした雰囲気が流れていて、船長もなかなか釣れないねぇと困り顔です。さらには電動リールのスイッチが入らなかったりして、3回程ヒーコラ手巻きで上げたりしました。すぐに直りましたけど。
釣れない時は気分転換でも…と、11時頃、早めのお昼ゴハンを食べます。この後、オモリの流され方が緩やかになったような気がしました。
何度目かのポイント移動を繰り返した後、仕掛けを投入すると、久しぶりにサバが掛かってきました。しかし今度は底にオモリが着いた後にアタリが出ました。なんだか魚にやる気が出てきたような感じがします。
釣れたサバの切り身は最初、船で配られたえさと同じような大きさにしていましたが、あまりの釣れなさ加減にアピール増強!と大きくしてみました。ところがあまり大きくしすぎると、水流を受けて、サバの切り身がクルクル回ってハリスが撚れることが判明しました。結局使いやすい一回り大きい程度に落ち着きました。
時折、えさの端っこだけが何者かに齧られるようになってきました。切り身があまりに長く大きいとすっぽ抜けになるかも知れない、と思ったのも、程々のサイズにした要因です。
えさが齧られるような魚の動きが感じられるなら、積極的に仕掛けてみよう!と、釣具店で買ってきたアナゴを使ってみます。ところがこれは何にも反応がありませんでした。
サバの部位の違いを検証!と、腹身と背中の部分をハリに付けてみると、腹身は全然齧られません。どうやら人気が無いようです。背中側の赤い身の方が好みのようで時折齧られます。血合いが付いている方が臭いがあって効くかも知れません。
そしていよいよ待望のときがやってきました。それは道糸があまり流されない時間帯でした。潮が緩いとハリは流されずに沈んでいきますから、根掛かりをさけるため、仕掛けの位置をちょっと底から巻き上げて、高めにするのが普通です。
でも根掛かり覚悟でガツガツ行かないと釣れそうにありません。予備のハリスとハリは別途持ってきたのに、全然使ってないんじゃ、攻め方が足りないのだろう、と、底を取ったら、オモリが底を切れるくらいの低めのタナで待ちます。
するとコンコンと反応が出ました。竿先を少し下げてやるだけで、ハリスの張りは緩むだろう、と10cmくらい送り込んでしばし待ちます。5秒くらいでしょうか、ガップリ食べたかな?と少しオモリを持ち上げてきいてみると、なんかブルブル感触が伝わる気がする…。えーい!と大きく合わせるとグン!と何か生き物らしきものが引っ張ります。よーし。
電動リールの巻き上げを中速(30段階あるうちの15)にして引き上げます。途中でグングン引っ張る感触があるので、生命反応はある、と。それがサバなのか、オニカサゴなのか、はたまた別の者かは分りません。
手を伸ばして水面に出てきたテンビンを掴むと、赤い魚体が見えます。お!これは本命ではないかしら?と、オモリを舷側の穴に置いたら、背後にあるタモを取り出します。ハリスを手繰ってタモに入れて、甲板に置かれた四角いオケにひっくり返すと、ハリは魚から外れてタモに引っかかっていました。危なかったなぁ。
念願のオニカサゴです(13:49)
集中力が途切れなかったのが良かったです。というか珍しく集中していた時にタイミング悪く食ってきたのかも?
その後も頑張って根掛かり覚悟で底近くをネチネチと攻めたのですが、追加の獲物はありませんでした。
陸に上がってくると、お茶を頂いてひと休み。別船のハモノ狙いの調子が良かったようで、大きなマダイの記念撮影をしていましたので、僕もちょこっと撮らせて頂きました。
別船ではデカいマダイがヤリイカの泳がせで釣れてました
帰り道は三崎港から三浦縦貫道入り口までが混んでいて1時間掛かってしまったけど、その後が順調で、首都高で少し引っかかっただけでした。15時30分頃に出発して18時過ぎに着いたので、比較的順調かな?と思いました。日曜の夕方の三浦半島の主要一般道は混雑するので大変です。我が家は海から遠いなぁ。
さて無事に帰宅したら料理です。彼女とどうやって食べる?と相談した結果、お刺身にします。立派な肝が入ってましたので、肝醤油で頂きます。
胃袋は湯引きにしました。ポン酢で食べたら珍味。なかなか味わえない食感でした。頭、中骨、ヒレは潮汁に。とっても上品でおいしかったです。
翌日には残った潮汁に醤油を落として煮詰めてアラ炊きに。オニカサゴの旨みが凝縮された煮汁はパンチのあるスゴい味がしました。一緒に塩焼きにした半身のサバは脂ノリノリで、城ヶ島沖で釣ったはずなのにノルウェー産かと思いました。
美味しい魚を釣りに行くのがいいんじゃない?と彼女も沖釣りに関しては期待感を持って送り出してくれます。上手く海からお裾分けを頂けたら、とてもシアワセになれるので、たまには食味で釣りにいくのもいいものです。また行きたいな、今度は鍋で食べてみたいなぁと、あらぬ期待が膨らむのでありました。
Copyright (C) びぃ,2013-03-18,All-Rights Reserved.