田貫湖へ行ってきました
へらぶな釣りを始めてより、ずっと富士山に向かって湖面にウキを浮かべてみたいという願望がありました。これまでに精進湖や西湖に行きましたが、富士山から風が吹き降ろしてくるため、富士山に向かった釣り座、というのは叶えられないでいました。
調べてみると、富士宮市にある田貫湖では富士山に向かって釣りができると聞きました。さる事情もあって、これは行かねばなるまい、と釣行に及びました。
夜明け前に出発し、東名道を走ります。富士ICで降りて田貫湖へ走る頃には夜が空けてきました。釣り場の駐車場に着いて様子を伺います。
ボート桟橋からの景色(5:05)
ボート桟橋にいた釣り人に声を掛けて、様子を聞くと、月末まで水を落としているので減水中だよ。普段より一段下に釣り台を置いて釣るけど、魚がなかなか寄ってこないね。厳しいよとのことです。
車から荷物を出して、カートでゴロゴロ引いて、桜並木の方へ歩きます。前岩の向こうまで釣り座を探してウロウロし、桜並木の真ん中あたりに釣り台を設置します。
竿はシマノの朱紋峰 攻17尺、道糸0.8号、ハリス0.4号30-37cm、ハリは上下とも改良ヤラズ5号。水深を測ってみると、2mくらいと浅いので、ウキは美春の赤帯(底釣)6番を付けました。
えさはダンゴの底釣り夏:ダンゴの底釣り冬:バラケマッハ:水を50cc:50cc:50cc:65ccで作りました。
1ボウル打っても、何の変化もありません。釣れそうな予感がしないし、天気が曇りがちになって富士山の姿も見えなくなってしまいました。
ここに見えるはず…なんだけど
富士山の姿も魚も見えないとあって、集中力は一気に下降線です。釣り座を撤収して、他のポイントを見て回ることにしました。キャンプ場から中の島方面を覗いてみても、減水の影響で水深が浅く、底が丸見えです。3人程釣り人がいましたが、竿が立っていません。
これではしようがありません。朝早く出発したこともあって、駐車場でフテ寝を決め込んでしまいました。
起きたら10時過ぎでした。お腹が減ったな…名物を食べに行くか、と出発し、白糸の滝の駐車場の前のお店で富士宮焼きそばを食べました。
富士宮焼きそば
太めの麺に肉かすを入れ、鰯の削り粉が掛かった特徴的な焼きそばで、その後ブームとなるご当地焼きそばのはしりにして代表格です。たいへん美味しく頂きました。
結局悩んだ末、遠くても釣れる可能性のある釣り場を選ぶべしと、西湖へ転進することにしました。何と言っても、2週間前の17日にイイ思いをした記憶が、まだイケるかも?と背中を押してくれます(笑)
道中の国道139号線が大渋滞で、とても時間が掛かってしまいました。本栖湖の南で富士芝桜まつりが開催されているためで、結局別の道へ迂回して、西湖の前浜へ到着したのは、15時前になっていました。
白根へ飛び込んで入漁券を購入し、2週間前に陸釣りをしていた人達が入っていた辺りをウロウロと敵情視察すると、浅場にへらぶなが回遊しています。風や波が無く、沖のボートが揺れていません。こんな穏やかな午後の前浜、始めて見ました。
早速釣り台をアシの隙間に設置して、釣りの準備を始めます。
竿は持ってきた中で一番短いシマノの本造り13尺、道糸1号、ハリス0.5号30-37cm、ハリは上下とも改良ヤラズ6号、ウキは旭舟の爛(現行モデル)4番を付けました。
えさはダンゴの底釣り夏:ダンゴの底釣り冬:バラケマッハ:水を50cc:50cc:50cc:65ccで作りました。
水深を測ると約50cmといったところでしょうか。えさを打ち始めたのは15時を過ぎて、例会で出ていたボートのお客さんが帰ってくる頃でした。
すぐに釣れるかな?と思っていたのですが、なかなかアタリが出ません。こまめにウキ下を調節していきます。
少し沖から風が吹いてきて、波が出てくるようになった頃、サワリが出始めました。ベタ凪だと接岸しなかったのかな?と思っていたら、アタリが出ました。
群れが回ってきたようで、続けて釣れるようになりました。17時過ぎまでに8枚とまずまずのペースで、しかもサイズは35~40cmと型揃いです。
この後、さっぱりアタリが無くなってきました。あれれ?どうしたのかな?群れが来なくなったのかしら?
どうしたのだろう?と首を傾げて、ふと脇をみると、僕のすぐとなり3mくらいのところの浅いところにへらぶなの群れが休んでいます。もっと浅いところまでやってきていたのか!どうやら空き家にえさを打っていたみたい?と気が付きました。
そこで、竿掛けの向きを変えてアシ近くのもっと浅い場所を狙うことにします。
水深を測ると、もっと浅いようです。ハリスを上下とも10cmくらい詰めて、ウキ下を下げたのて、30cmちょっとだと思います。これでアシ際に振り込むと、夕暮れの逆行で黒い影になりつつあるウキがフワフワと動いて、いきなりトップの長さが半分になります。
これなら分かる!とあわせると、超浅場のため、へらぶながジャンプして横に走ります。竿を溜めて、沖で弱らせてから取り込むと、お腹周りがもう一回り膨れたへらぶなが釣れました。
続けてえさを打つと、ウキがぐわんぐわん動く派手なサワリというか、糸ズレが出ます。食いアタリと思われるハッキリしたアタリであわせると、ハリ掛かりした瞬間に跳ねる!横に走る!の元気なへらが3連発!でした。
えさがそろそろ無くなってしまいます。最後の一投はえさ玉一個分しかありません。下バリのみにえさを付けて振り込むと、またもやツン!と入り、ビャー!と走ります。
もう暗くなってしまう!と慌てて道具を片付けると、何とかライトを使わずに後片付けを終えました。ちょうど暗くなってしまった19時に西湖を後にしました。
調査不足で田貫湖の減水にブチ当たってしまい、残念な出だしだったのですが、なんとか西湖でへらぶなの顔を見ることができて良かったです。浅場の横走りも楽しかったし、結果オーライとニコニコ顔で帰路に着きました。
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