(昔)江戸前、(今)都心でハゼ釣りを
先月、電車と都バスを使ってハゼ釣りに行きました。2人で50匹ほどの釣果を得ました。この獲物で甘露煮を作りたいのですが、手間の掛かる料理ですので50匹くらいではちょっと物足りない。ハゼが足りないのです。
もう一度くらいはハゼ釣りに行かねばなるまい、と情報収集をすると、月島で江戸前のハゼ釣りをする遊びの紹介記事を見つけました。これなら近いな…、地下鉄で行けるな…、とムラムラとタクラミが沸いてきました。
というのも、10月25日は所用で午前中を秋葉原で過ごさねばなりません。ちょうどその頃、うちの彼女は午前中のみ出勤。お昼に待ち合わせれば都心で遊ぶことは可能です。そうです。午後にこのハゼ釣りをブッ込むのです。
とはいえ、僕の釣欲に彼女を付き合わせてしまうだけでは、彼女も楽しくないし、後ろめたくなってしまいます。そこを何とかデートっぽく仕上げてしまうのが、オトコノコの腕の見せ処でしょう。ということでアレコレ画策して実行してしまうのでした。
Xデーの朝は9時前に出発です。普通の街歩きでも違和感が無いように荷物は最低限、かつコンパクトにまとめます。
今回も荷物はこれだけ(9:33)
秋葉原にて所用を済ませると12時前でした。ここで特えさの釜揚げ桜えびを調達します。これが無くては虫えさ嫌いの彼女にハゼ釣りを楽しんでもらうことができません。調達先はスーパーマーケットのライフ神田和泉町店です。
無事釜揚げ桜えびが調達できた(実のところ、これはまったくのラッキーでした)ところで彼女と連絡を取り、都営地下鉄大江戸線の月島駅で待ち合わせることにしました。
都営地下鉄大江戸線月島駅(12:52)
彼女と待ち合わせて、まずはお昼ゴハンにします。月島と言えばもんじゃです。7番出口から地上にあがると、もんじゃ通りの異名を持つ西仲通り商店街に出ました。
この通りには目移りするほどのもんじゃ店が並んでいますが、お互いどこの店が良いのか分かりません。交差点カドにあった風月2号店に決め、ここでお昼ゴハンです。
いただきま~す(13:15)
お店のお兄さんの手際に驚嘆したり、生ビールなど頂いたりして、美味しいもんじゃを頂きました。
ごちそうさまでした(14:02)
少し腹ごなしにポテポテ歩きながら、月島駅10番出口近くにある春海屋釣具店へ向かい、少し道に迷いながらも見つけることができました。
店に入ってご主人にハゼが釣りたいんです。どこか良い場所を教えて下さいと切り出すと、手持ちの竿の長さを聞かれました。4.5mと3.9mの延べ竿、2mスピニング竿ですと答えると、月島川の西仲橋の両サイドにある親水歩道を教えてくれました。
シモリ仕掛けが釣り易いよとのアドバイスをもらって、シモリ仕掛け1つ、アオイソメ小パック1つを購入し、教わった釣り場へともんじゃ通りを南へ歩きます。
月島川。西仲橋から東を臨む
西仲橋までやってくると、東の北岸は写真の通り、先行者でいっぱいです。どうやら人気の釣り場みたい。西側を見ると南側が親水歩道になっているのですが、奥の月島川水門に近いところに空きスペースがあったので、ここに入りました。
背後が土手状になっていて日が当たらず、若干寒そうです。川岸は階段状になっていて、干潮時の水際に柵があるので、柵を越えて振り込まねばなりません。なるほど長い延べ竿でないと難しいです。頭上に被さる木をよけた場所で釣りの準備を始めます。
まず最初に取り出したのが折り畳みの椅子。疲れないような姿勢の確保が第一です。次にフリースの膝掛け。普段車に積んでいるもので、暖をとるのも勿論ですが、仕事帰りの彼女の服が汚れないように配慮しました。
4.5mの渓流竿に自宅で作ってきたシモリ仕掛けを繋いで水深を測ると3m以上ありそうです。意外に深い。また左へ結構流されます。
3.9mの清流(ハエ)竿に購入したシモリ仕掛けを繋いで準備ができたら、軽いこちらの竿を彼女に渡します。
肝心の釣りはというと、ほとんどアタリが出ませんでした。ハゼ釣りなので頻繁にアタリが出るかと思ったのですが、場所が悪いのかサッパリです。さりとて他の場所には先行者がいるので、移動もままなりません。岸近くと沖を打ち分けて探ると、岸の柵際の反応が良かったようです。
奥に見えるのが月島川水門(15:16)
岸際では反応が良かったのですが、ダボハゼ?ドンコ?のゲストしか釣れてきませんでした。結局ハゼは小さいのが2匹ほど。水汲みバケツにブクブクまで準備したのですが、これでは…と全てリリースしました。彼女の特えさである釜揚げ桜えびには、アタリが少しあったくらいでした。
時期が悪かったのかなぁ?などと話しながら、薄暗くなりはじめた16時頃、撤収です。お仕事でお疲れのところ、釣れない釣りを引っ張っても仕様がありません。のんびりお散歩した、と思って貰えれば。
とはいえ、地下鉄で釣りに行く、というのもなかなか無い経験です。彼女には良い気分転換になったと言って貰えましたし、変わった釣りの手管が一つ増えた、と考えればリベンジマッチの機会もあろうかと思います。
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