トップ釣行記

グレを求めて房総半島へ

三度目の正直でようやく釣れました

2015-02-07

 伊豆半島の河津で丸ボウズ、三浦半島の城ヶ島で木っ葉グレ(メジナ)1匹と、散々な結果に終わっている磯釣り入門。こうなれば房総半島に期待を繋ぎます。もうこれで釣れなければ離島専門磯釣り師になりますというくらいの背水の陣の心構え(笑)で釣行先を検討しました。

 夜明け前に自宅を出発し、第一フィッシング君津店にてえさなどを購入します。この段階で出遅れてしまって、店を出た時にすっかり明るくなってしまいました。これでは思ったポイントに入れないかもしれないなぁ…と、まずは岩井袋に行ってみます。
 岩井袋は道路から磯へのアクセスが近くて楽、とのことで選んだのですが、すでにめぼしいポイントに釣り人が入っています。やはり…。

 次に保田の明鐘岬のアソ下と呼ばれるポイントに行ってみました。
 高いところから覗き込むと、釣りやすそうな有力ポイントには既に釣り人が入っていて、ずらっと並んでいます。しかし、磯自体は広いので、多少釣りにくいところであれば、入るところがありますので、支度を整えて磯に下りていきます。

 一番先端にまで行って、そこに入っていた釣り人に話を聞いてみると、ここはいつも釣り人が多いよ。人気の場所だよとのことです。また今日は釣れないねぇ。みんな釣れてないよ。これほど釣れない日も珍しいねと。ヤバい日に当たったようです…。

 この先端から南へ移動し、少し奥まった空いているところへ入って釣り座を構えました。並びの人達と比べると、沖の潮通しの良さそうなところは攻めにくいですが、潮が下げたら前に出てなんとかやれるだろうとの思惑です。

こんな感じ
明鐘岬
(Google Mapより作成)

 ちょっと投げないと沖に見える潮目のような流れに届かないかな?と外ガイド竿のアルファタックルのPRO FIGHTER GX磯フカセ1-53という4.8-5.3mのズーム機能付きの竿を準備します。
 リールはシマノのBB-X DESPINA C3000DXG。道糸はラインシステムの磯WAXフロートの2号。ウキはウキ工房リミテッド・ザ・グレLサイズの0号。ハリスは1.2号を5mほど。ウキとハリスは雑誌の記事に載っていた方法を試してみたものです。
 ローリングスイベル18号に釣研潮受ウキゴムLを付けて、ハリはダイワのD-MAXグレSSのキープ5号です。

 えさは冷凍オキアミブロック3kgにマルキューグレパワーV9を1袋。刺しえさはヒロキュー生イキくん ツインパック レギュラーMサイズを使います。

 コマセを打つもまるで魚の気配が感じられません。沖の潮目目掛けてコマセを撒くと、どうにか届く距離です。仕掛けを投げ入れてウキを流していきますが、アタリが出ません。
 時間が経つにつれて潮位が下がり、目の前の磯へ渡れるようになると釣り座を前へと移動します。ところがシモリ根も姿が見えるようになり、根掛かりが増えてしまいました。

 11時過ぎまで頑張ったのですが、全然釣れません。左の磯の二人連れのうち、一人が釣れたのを見ましたが、5人以上は見える右の並びの磯では釣れたところを見ませんでした。

あがる直前の写真です
明鐘岬アソ下(11:31)

 少し早めのお昼ゴハンを食べて気分転換をした11時30分頃、あまりの釣れなさに転進を決定します。というのも、この日は7時頃が満潮で、13時頃に干潮を迎えます。ということは、そろそろ潮が緩んでくる時間帯。にも関わらず、これまでの時間帯で釣れないということは、今後の見込みがなさそう、との判断からです。
 そうと決まれば即撤収です。入磯口には観光客が景色を鑑賞したりしてて、結構人出の多い場所でした。

 もう一度岩井袋に行ってみると、こちらはお昼ごはん時でみんな置き竿にして休憩中。やっぱり入るところがありません。どうしようかな~と迷っていたら、小雨がポツポツ降ってきました。何だか疲れてしまったので、車中でフテ寝を決め込みました(笑)。

もう寝ちゃう
ああ…雨が…(12:42)

 車中の仮眠から起きたら15時半頃になっていました。このままでは帰れない、というかコマセがたくさん残っています。この時間からなので夕マズメのワンチャンスに賭けることに心を決め、ポイント情報誌を見ながら大房岬へ行くことにしました。

 大房岬の駐車場に車を停めて準備を始めます。目星を付けた釣り場は、南繋船場横の磯と呼ばれているところです。普段はとても浅いので、夕方に満潮になる時がチャンス、とポイント情報誌で紹介されており、ちょうど18時半頃が満潮なので、まさにオススメの条件通りです。

 駐車場からテクテクと歩いて坂道を下って行く途中で、背負子の肩紐が切れてしまいました。正確には肩紐を縫って繋いでいた糸が切れました。なんだ?この造り。いい加減だなぁ。
 幸いなことにD環が通っていたので、フレームに回して応急処置しました。砂浜から磯場に到着するともう夕暮れです。やっと着いた。

こんな感じ
大房岬
(Google Mapより作成)

 早速仕掛けを準備します。竿はトラブルが少ないように中通し竿を、と考え、シマノのBB-X DESPINA T1 48-53 SI-NZを取り出します。リール、道糸、ウキは明鐘岬と同じです。
 水深が浅く底が見えるので、ウキ止め糸を使った固定ウキ仕掛けを作ります。ハリス1.5号を1ヒロとってスイベルに結び、スイベルのすぐ上にウキをセットしました。

 どこがポイントなのか見当もつかないので、コマセを真正面に投入します。少しずつ切れ目無く撒き続け、仕掛けを投入していきます。右から緩やかな風が吹いていますが、影響は無く、ウキもあまり流れないため、潮の流れもほぼ無いようです。
 そんな状況が分かってきた頃、辺りは薄暗くなり始め残業タイムに突入です。ウキを早々にLUMICACHAP-ON 2カラーのBに交換しました。

 薄暗くなって海の様子が分からなくなってきた頃、仕掛けを回収したら、何かが引っ掛かっています。海草?と思って覗き込んだら、なんとカニがハサミでハリを捕まえていました。

うそ~?
キセキ…の一匹(17:24)

 これではウキ下が深いらしい…とハリスを詰めて矢引きくらいにします。70~80cmくらいでしょうか。ボーっと赤く光るウキが夜釣りの風情です。やっぱりウキが見えるっていいなぁ。

 何投かした後、赤いウキがじんわり滲んでいきます。おっ!水中に沈んだな!と合わせると、グン!と重さが伝わります。浅いせいか下への突っ込みは無く、左右へ走ります。慣れないタモ入れに苦労しつつも、どうにか入って取り込んだのはイイ感じのグレでした。

キター!
やっと釣れたー(18:02)

 取り込んだ時は大きく感じたのですが、測ってみると35cmですね。パッツンパッツンに太った寒グレなので大きく見えたのでしょう。
 この後コマセが無くなる19時半頃まで頑張ったのですが、何も追加することなく終了となってしまいました。

 釣ったグレはバッカンに海水を入れて活かしておいたのですが、片付けをする際に悩みました。というのも予備のヘッドライトが点灯しないのです。時間を掛けて魚を絞めて、帰り道に電池が切れても困るし、何より冷凍庫に順番待ちの魚がいるしなぁ…と。結局グレはリリースしました。

 すったか後片付けを済ませると、帰りは駐車場までの坂道を登っていきます。運動不足の身体にはこれが一番堪えます。無事に車まで辿り着いて一安心です。
 帰り道は急ぎでも無いので、のんびり館山道市原SAで晩ゴハンを食べました。

ごちそうさまでした
とんこつ野菜ラーメン高菜ごはんセット(21:35)

 お腹が膨れたらすっかり眠くなってしまい、車中で仮眠をとりました。なんだか寝てばっかりですが、まぁ久しぶりの運動で疲れたのでしょう。無理をしてもいけないし…と一眠りして目が覚めたら、夜半過ぎでした。

 磯釣り入門として地磯に行って3度目にして、ようやく獲物らしいサイズが獲れました。運動不足の身体には些か堪えますが、ワッセワッセと歩くのもまた気持ちが良いものです。今後も機会を作って地磯に行きたいと思うとともに、渡船で行く沖磯にも行ってみたいですね。
 以前に行った八丈島から5年近くが経っていますし、前回は何も良く分からないまま挑戦してみた、って感じでしたので、気分を一新して臨まねばならないでしょう。しかし沖磯は、何より自宅からでは遠いことと、沖(船)釣りと違ってどこのどの船に行けばよいのか情報があまり無いコトが目下の悩みのタネです。どうやってステップアップして行けばよいのかな?

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