八丈島で磯フカセ釣りに入門
ANAのマイレージポイントが2010年3月末で一部失効するとのことで、こりゃ使わなきゃ勿体無いと遠征釣行の計画を立てました。タナからボタモチのような機会なので前々からやってみたいと思っていた釣りに挑戦することにしました。
そこで白羽の矢を立てたのは磯フカセ釣りによるグレ(メジナ)狙いです。磯での釣りは以前から興味はあったのですが、なかなか機会に恵まれなかったのでした。
7時45分発の飛行機に乗るべく朝5時半に玄関を出ると、なんと一面雪景色です。果たして飛行機が飛ぶのだろうか?ととりあえず羽田へ行ってみると、引き返すかも知れないが飛ぶとのことです。ひと思いに欠航にしてくれないかな?どうせ海に出られないんだから来週にしてくれないかな?と思っていると、30分も遅れて出発です。
八丈島上空までやってくると横風が収まるまで上空で待ちますとの機長のアナウンスが流れます。海を見下ろすとウサギが跳ねまくってます。どうせ海に出られないんだから引き返してくれないかな?来週の便の代替チケットをくれないかな?と思っていると、とうとう降りてしまいました。あ~あ。
8時35分到着の便が1時間以上の延着です。一泊二日の弾丸遠征は時間が貴重なのに…。こんなにテンションだだ下がりで空港に着いたのは遠征史上初のことです。
今回の宿はアサギクさんにお願いしましたので、空港から店まで送迎してくれました。
聞いてみると案の定今日は渡船が出ませんとのこと。地磯であれば島の南東にある石積ケ鼻(いしづみがはな)ならできるかもしれないけど、お勧めは藍ケ江(あいがえ)港か洞輪沢(ぼらわざわ)港ですね、とのアドバイスを頂きました。
車をお借りしてオキアミブロックを2枚購入し、お弁当と釣り道具を積み込んでいざ出発です。久しぶりに運転するマニュアル車の感覚をとりもどすべく、のんびり走って八丈島灯台に到着しました。
八丈島灯台です
ここから石積ケ鼻の様子が見えないかな?と思っていたのですが、いまいち良く分かりませんでした。高台にあるため、やや歩かないと海に出られませんが、延々歩いて釣りができなかったら精神的にも肉体的にもショックが大きい(笑)ので石積ケ鼻はパスします。
結局やってきたのは洞輪沢港でした。昨年の旅行の際にも訪れたこの港は小さいながらも静かで気に入ったのでした。
港の外側から風が吹き込んでくるので、外側の堤防から港の内側を向いて、風を背に受けます。
釣り座を決めたらまずは腹拵えです。
南の島でサケを食べるとは思っていなかったのですが、やや強い潮風に吹かれて食べるのも悪くありません。お腹が膨れたら準備を始めます。
竿は磯竿1号、リールはダイワのセルテート2500番。ラインはエギングができるようにと巻いていたPE0.8号です。ハリスはフロロカーボン2号を1ヒロ。ハリはがまかつのがまちぬ3号に、ウキは小さめのオモリ負荷Bの円錐ウキです。オモリはガン玉のBを打って、ウキ止めをオモリの直上にしてほぼ固定にしました。
ようやく準備が整って釣りを開始したのは13時頃でした。オキアミをパラパラと撒くとどこからともなく小さい魚が寄ってきました。
オキアミを付けて振り込むとあっと言う間にえさが獲られます。小さい魚が食いきれないのかな?と思った3投めを回収しようと竿を上げると、ぐぐっとヒキが伝わってきます。おっ!キタキタ。
マキエに寄ってきたのはどうやらグレだったようです。続けてオキアミを撒くとチラホラ大きい魚も泳いでいます。目測40cmくらいでしょうか。あのデカいの釣りたいなぁとえさを振り込むと、今度はウキがツーと沈んでいきました。ホイっと合わせるとククンと引っ張って、上がってきたのはまたもや可愛いグレでした。
尾鰭の先端が長いから尾長。えらの後端に黒い縁取りがあります(13:21)
この後は大きいのが欲しいなぁとハリをがまちぬ4号に変えたのですが、えさばかり獲られてなかなかアタリが出ません。ハリスが長いのかな?と少しずつ詰めてみてもアタリが出ません。
しかも次第にウキが沈むようになってきました。エイヤ!とあわせても、悉くカラツンなのです。む~ここでも同じか(笑)。
結局ハリをがまちぬ3号に戻したら、ようやくハリ掛かりしました。しかも今度は魚が大きくギュンギュンと竿を絞ります。お!大きいのがきたぞ。
慌ててタモを入れようとしますが、ギリギリで5.3mの磯ダモが届きません。仕方が無いのでエイヤ!っと抜き上げると40cmくらいのボラでした。
後ろから吹く風が強くなり、細いPEラインが磯竿に絡まったりして、なかなか釣果に繋がりませんでした。イライラする中の釣りでしたが、なんとかちょっとサイズアップできて良かった良かった。
続けて釣ると、もう一本同サイズのボラが掛かりました。
今回はグレが目的なのでノーマークでしたが、コマセを使ってフライで釣ったらかなり面白そうです。こんなところに大将の獲物がいました(笑)。船を進水させるスロープなんかで狙ってみたいなぁ。
17時になり日も翳って、そろそろ終了かな?という薄暮の時間になってきました。結局グレらしいデカい魚をハリに掛けることはできませんでした。
明日は14時過ぎの2便しか席が取れなかったので、迎えの渡船が無いかと案じていましたが、宿に帰ると、明日は沖磯に出られることが分かりました。当初の予定とは逆に、初日港、二日目沖磯になりましたが、午前中だけでも沖磯初挑戦が叶います。そうと決まれば翌朝6時の出船に備え、早々に就寝しました。
その2へ続く
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