帰省のついでに奈良の安さん池へ
3月21日のお彼岸に父の三回忌の法要を行いました。このため帰省したわけですが、道楽息子は遊び惚けてしまいます。法要の後に同級生とミナミに呑みに行き、帰って寝てから、翌朝、帰省時の恒例のウドン池修行の旅に出掛けました。
今回、白羽の矢を立てたのはさる事情により、奈良県橿原市にある安さん池です。
朝7時に開場とのことですが、さすがに呑んだ翌朝では起きることができませんでした。7時頃に出発して、道に迷いながら8時頃に到着しました。
事務所に行くと池の人は昼食の仕込みをしていました。釣り代はお昼ごはんの時に一緒でと言われたので、荷物を持って釣り座を選びます。
釣り座の風景です(9:01)
事務所の正面に釣り座を構えて準備を始めます。竿はダイワ孤月峰9尺、道糸0.3号、ハリス0.3号30-35cm。ハリは上下ともクワセマスター5号、ウキは弥介の両うどん用ソリッドトップ0番です。
えさはGうどん本舗のGうどんを水120ccで標準作りです。プロフェッショナルウドンメーカー(ダイワ)の2.7mmノズルで絞りました。
まぶし粉は野本釣具店の激あらぶっかきとまぶし粉スペシャルを準備しました。広口のペットボトルに詰め替えたら、収納も持ち運びも便利です。
水深を測ると約1.5mといったところでしょうか。普段ならトップを塗り直したリコーサーバンス社のさみだれウドン用ソリッドトップ1号か2号を使うところですが、この水深で、春分の日を過ぎ、日差しも暖かいとあって、極寒仕様のウキは避けたのでした。
まぶし粉は激あらぶっかきでえさをドンドン打っていきます。意外とウキが動かないなぁ…、ウキ下が合ってないかな?と調整を繰り返します。
ウキ下を浅くしたり、深くしたりしてもサワリが出ないまま、と行きつ戻りつしているうちにサッパリ分からなくなってしまいました。分からなくなった時は素直に底取りからやり直し、これ基本です。
底を取り直すと随分ハワセ気味になっていたような気がします。何でかな~?と思いつつ、再び釣り始めると、サワリが出るじゃありませんか。
やっぱり基本大事だよね、アタるかな?と、えさを打ち続けると、ツン!と小さいながらも鋭く入るアタリが出ました。それっ!とアワせると初物が釣れました。
これで順調に釣れ続くだろう…と思っていたら、後が続きません。というのも、今度はウキが動き過ぎるのです。引っ掻いてしまうケースが増え、ウキはフワフワと動いてシーンと止まるので、少しへらが底から浮いているような気がします。
まぶし粉を粒の細かいまぶし粉スペシャルにして、ウドン板に押し付けて剥がれを抑えます。これで落ち着いてくれないかな…と、ペースを抑えてえさ打ちします。
小さくても鋭く引き込むアタリに絞ってアワせると、久しぶりに釣れました。
11時頃から順次予約をしていた団体さんがお昼ゴハンの放送で呼び出されます。ちょうど釣れたところだし、床やすめ…と、僕もお昼ゴハンに事務所へ行きます。そんなに広い食堂ではありませんが、朝から仕込みをしていたお惣菜が並んでいて、いろいろ選べます。麺類は注文を受けて作るようなので、冬の寒い時にはありがたいでしょう。お母さん、娘さんがお手伝いしているみたいで好感が持てます。
お惣菜とごはん、味噌汁を選んで、お昼ゴハンを頂きました。こういう定食みたいな組み合わせはあまり人気が無かったみたいで、周りの人は麺類を注文している人が多かったです。味は良く、ロクな昼食にありつけないへらぶな釣り堀の中では、とても良いです。
釣り座に帰ってきて釣り再開です。再開後はウキの動きが止まってしまったので、えさを打ち返していきます。するとウキが動き出すのですが、引っ掻きやスレが出てしまいます。アオられてしまっている?とハリを改良ヤラズの4号に替えて、少し重いハリを底に落ち着けると、ハッキリとした良いアタリが出るようになりました。
これまでのペースが嘘のように連続ヒットです。あれこれ変えてようやく正解に近づいたような気がします。
ここまでは良いペースだったのですが、この後ペースが落ちてしまいました。なかなか釣れ続くというわけにはいかないようです。
水温が上がったのか、少しウキが派手に動きます。魚がハシャいだかな?とまぶし粉を激あらぶっかきからまぶし粉スペシャルへ変えて、うどん板にコロコロ押し付けて、底へ落ち着くように試してみました。この効果かウキの動きが少し落ち着きましたが、食いアタリは出ません。
結局、激あらぶっかきをうどん板で強めに押し付けるのが、一番程良い感じになりました。
まぶし粉は少し押し付け気味ですが、アタリを待つと寄りが悪くなるので打ち返しは早く、と心掛けて、底にへらを溜め込むイメージで釣っていくと、連続ヒットになりました。
14時を過ぎて、池の早掛けイベントが始まりました。池のおかみさんやお嬢さんが景品を持って歩き、へらを掛けた人のところへ行って景品を配っています。アットホームで良い感じ。
僕はというと、この間アタリが遠のいてしまい、せっせとえさを打つのですが、釣ることができませんでした。早掛けイベントが終わってから、ようやく釣ることができました。
次第にアタリが遠くなってきました。昼間の食い渋りかな~なんて思っていたら、中央の桟橋?通路?で釣っていた人が対岸の釣り人と口論になっています。桟橋の人が竿ケースから竿袋に入ったままの竿を取り出し、怒り口調で対岸の釣り人のところに持っていったら、対岸の釣り人は、その竿を踏み折ってゴミ箱に突っ込んでしまいました。
一連の動作や折れた音を聞いていると、おそらく竹竿だろうと思います。何のトラブルだか分かりませんが、竿師も丹精込めて作ったんだろうに、ケンカのワリを食って折られてしまうんじゃ報われないなぁ。
そんな騒々しいこともありましたが、ようやく10枚めが釣れました。
15時過ぎには2度目の早掛けイベントが始まりました。ここでも頑張ってえさ打ちを繰り返すのですが、残念ながらまたもや釣ることはできませんでした。残念。
良いアタリが出て取り込むことができたのは、やっぱり早掛けイベントが終わってから。トホホイ。
そろそろ終わりの時間だよね…と辺りを見ると、例会の人達が検量を始めています。最後にアガリ一枚が欲しいなぁ、と思いながらウキを見つめていると、チク!と入って、釣ることができました。
時計を見ると16時までには少しある…。とりあえず外に出してたウドンだけは打ってみようと、もう一枚を狙ったのですが、無情にもアタリが出ないまま16時になり、これにて終了です。たくさん釣ったとは言い難いところですが、充分楽しめました。
せっかく来たことですし、帰りは石舞台古墳を見て行きます。歴史好きの高校生だった頃でも、飛鳥辺りは来たことか無かったので、良い機会です。
石舞台の中
石舞台古墳を見た後はお土産の購入です。閉店直前のみるく工房飛鳥へ行き、ソフトクリームを食べながら、古代チーズの飛鳥の蘇(そ)を購入しました。
ソフトクリーム
みるく工房飛鳥
帰る頃にはすっかり暗くなってしまいましたが、たっぷり飛鳥の里を堪能しました。子供の頃には行くことさえ叶わなかった土地ですが、大人になって訪れることができたのはとても良かったです。また機会を作って、行きたかったところを訪れてみたいですね。
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