シイラ転じてライトジギング
今年2度目のシイラ釣りのお誘いを頂きまして、神奈川県は長井漆山港の丸伊丸から出船しました。
朝早くの出船に備えて夜半過ぎに集合し、出発します。道中、いつも立ち寄るコンビニで食料を買い出ししていると、船長とバッタリ逢いました。今日はどうですかねぇ?などと話しているうちに、前回のサバが旨かった。釣れない時にお土産があると助かるよねぇといった話になりました。すると最近カマスが釣れているという話題になりました。
港へ着いて準備を整え、いざ出船です。今回僕はルアー3セット、フライ2セットを準備しました。
この時が一番テンション上がります…よね?
期待の出船です
船は朝焼けの相模湾を走り、パヤオに到着しました。さっそくルアーを投げます。最初に選んだのは活性の確認の意味を込めて、左舷大艫から、ペンシルベイトのソルティガ ドラドスライダー14S(ダイワ)です。ところがペンシルベイトで探るも、水面に出てくるシイラの姿はありません。
活性が低いのかな?と前回釣れたミノーのショアラインシャイナーZ 130F-HD(ダイワ)を投げます。
今度は、数投しているうちにバチッ!と糸が切れて、ルアーがはるか彼方へ飛んでいってしまいました。あらら…。当たりルアーだったのに…(泣)。
船長が散水のスイッチを入れてイワシを撒くも、シイラが浮いて来ない。目の前にフライが落ちても素通りされるとエノさんが嘆いています。船の周りにもシイラの姿が見えません。これは厳しいかも。
ナブラを探して船は移動を繰り返していきます。こうなると狙いは次第にキハダマグロにシフトしていきます。活性のあるナブラに当たり始めた中、実に旨そうなカツオをゲットされた方が。
カツオをゲット!(6:42)
(丸伊丸の釣果ブログより)
ナブラを追いかけ、数回ですが船の近くで沸き立ち、キャストチャンスを得られることもあったのですが、魚を掛けるところまではいきません。複数の船でナブラを追い詰めていくので、他の船の釣り人の糸を掛けないように気を遣うのがちょっと…。
前回に続いて、シイラの姿はあまり見えず、今回も散水+イワシのチャミングの出番がありませんでした。今年はホントにフライロッドの出番が無い…。
キハダのナブラを追っていましたが、海がまったりした雰囲気になるのが、前回よりも早かったような気がします。
朝、コンビニでの話もあったのか、船長が早めにサバやりましょうか?と声を掛けてくれました。我々としても否やは無く、船は江ノ島沖に移動します。
船長は魚探を見ながら船を立てていきます。反応が出たら水深を指示してくれるので、キャスティング向けのメタルジグ、ギャロップ40gを落としこんでシャクります。ゴン!と当たると、意外にギュン!と強く走ります。何じゃらホイ?と上げてくるとイナダでした。
イナダが絶好調!(10:06)
(丸伊丸の釣果ブログより)
各自熱心にメタルジグをシャクると、イナダ、サバが釣れ、中には根魚もあがりました。船長が言っていたカマスが意外に釣れないねぇ…と話していると、何度めかの船の立て直しで底近くに反応が出てるよとアナウンスがありました。
カマスはどこかいな~(10:08)
(丸伊丸の釣果ブログより)
こうなるとカマスを釣りたくなってきます。底近くなのね…と、軽めの28gのメタルジグに変更し、ちょいと投げて着底させてから、短いピッチのシャクリであまり底を切らないようにシャクると、コン!とアタってカマスが釣れるようになりました。5本続けて釣れてきたので、僕の手が合ったみたい、とご満悦です。
ただ使っていた竿、パームスのCoralstar CGP-6012iが魚のヒキを味わうにはちょっと強過ぎました。山本さんはバスロッドを改造した柔らかい竿を使って楽しんでおられました。次回からライトジギングロッドを持ってこようかな?でも道具が増えちゃうなぁ。
ライトジギングを楽しみながら、お昼頃、沖上がりとなりました。
家に帰って下拵えです。というか、料理を作るところまでは手が回りませんでした。持ち帰った魚はイナダ2本、サバ1本、カマス4本です。イナダ、サバはもうちょっと釣りましたが、他の人に持って帰って貰いました。下拵えができて、かつ自分の食べられる胃袋のサイズが持ち帰る分量の基準です。
写真に撮らなかったのですが、イナダは翌日にお刺身で。一口食べてこのイナダは当たりだ!と思いました。パサッとした身質の場合が多いイナダですが、意外に脂が乗っていて、刺身で食べても充分美味しく、ブリの弟分と言って良い感じ。かと言って養殖ハマチほどでもなく、何を作るにもちょうどいい感じの脂の乗りでしたね。
初挑戦したユッケが良かったです。イナダを小間切りにして、刻みネギ、白ゴマをふって、卵黄を落として、焼肉のタレを掛けてできあがり。凄く簡単で見た目が良くないけど、旨かった。
2日めは、作っておいた昆布締めを頂きました。前日の刺身と違う味わいで、これまた旨かったです。色んな魚で昆布締めを作ってみたいですね。やっぱり一番の希望はヒラメかなぁ?
写真がピンボケになってしまいましたが、3日めはブリしゃぶならぬイナダしゃぶ。これまでの献立からきっとイケるはず!と思ったのですが、大正解でした。
まだ近所のスーパーに鍋野菜セットが置いてなかったので、雨の中、車を走らせて5軒ハシゴしました(笑)。ウロウロした甲斐あって旨かったです。ブリとカンパチはしゃぶしゃぶが旨いと再認識しました。ヒラマサはやったことないので、いつかやりたいです。
4日めは、冷凍保存していたカマを焼いてみました。調味料は塩麹と塩胡椒調味料の2通りです。塩麹は物足りなく、塩胡椒調味料はパンチがあり過ぎて、中間が良かったなぁ…というのが、贅沢ですが率直な印象。でも味付けって重要です。なかなか難しい。
5日めは、さすがにもう熟成が進んでしまって、ちゃんと火を通す料理を。佐渡名物ブリカツならぬイナダカツを彼女に作ってもらいました。これも旨かったです。調味料をいろいろ試してみました。
すだち、タルタルソース、ゆずポン酢、レモン汁、塩、中濃ソースと揃えて、片っ端から試したところ、一番気に入ったのはすだちを少しかけて、塩を振る。次がゆずポン酢でした。もちろんタルタルソースやレモン汁なんかも間違いが無い感じですが、思いの他、すだちにパンチがあって、塩がイナダの味わいを引き出すことに驚きました。
サバは味醂干しに
サバは今回味醂干しにしました。いつも魚醤を少し入れて風味を付けます。焼いた写真を撮り忘れたのですが旨かったです。ただ脂の乗りはもうちょっとでした。やはりもう少し涼しくならないと…。時季がまだ早いのでしょう。
合わせてカマスも開いて干しました。こちらは普通に塩水に付けて一夜干しです。塩分濃度を6%くらいにしました。
干し終わったカマスをみると、上手くできたような気がします。こちらは冷凍保存しました。
焼いて食べてみたところ、ちょっと塩気が強かったです。塩分濃度3%くらいでいいかも。また細い魚だったので焼き過ぎてしまいました。さっと焙るくらいで良いでしょう。このあたりは今後の課題ですね。
ホント、色々と試しました。最近はすっかり釣って食べる方にシフトしています。何せ相方が喜んでくれるので、釣り甲斐、作り甲斐が出るというものでしょうか。同時に作って食べると課題も分かるので、今度はもうちょっと上手く作りたいな…と思うのもハマっている原因かも知れませんが(笑)。
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