トップ釣行記

ワインドに初挑戦

ルアーでマゴチ・タチウオを

2016-07-16

 昨年あたりからルアーでマゴチが釣れていると聞きます。特に釣れているのは鹿島の方と聞きますが、東京湾でも狙う船があるようです。そんな情報を聞き付けたエノさんがどう?行ってみない?とお誘いを受け、深川のさわ浦丸へ予約を入れました。

 通常はラバージグやマダイテンヤを使うようですが、当日はワインドの講習会が行われるということで、マゴチ用ラバージグの他にワインドの道具を購入して、釣行に備えたのでした。

有名ですね
ワインドといえば…のマナティとZZヘッド1oz

 早朝の都心をすいすいと走り、さわ浦丸へ到着しました。艫の広い大きな船の右舷の大艫が釣り座です。出船前につり情報?の取材の人がご協力お願いしますと挨拶されてます。ワインド講習会の講師である鈴木さんが紹介され、河岸払いした船は小名木川に掛かる橋をくぐって沖へ走り出します。

いざ沖へ
お台場の脇を通っていきます

 ポイントへ向かうまでの船上で、今回の講師の鈴木さんからワインドについてお話しを伺いました。鈴木さんはジャストエースの営業さんで、アメリカのバストーナメントFLWへの参戦経験があるとのこと。僕にはバス釣りに置き換えた例えが理解し易かったです。

スピニングタックル

ベイトタックル

 初めはタチウオ狙いからスタートです。タチウオ狙いのワインドは鈴木さん曰く1ozよりもうちょっと軽い方がいいかも知れません。とのこと。今回は1ozしか持ってないので、スピニングタックルにそのまま繋いで始めます。
 操作のイメージはペンシルベイトを水中で首振りさせる感じとのこと。キモはラインのテンションを一旦抜いてスラックを出す。ルアーを引き摺らないことだそうです。ミノーのトゥイッチで竿先を少し戻すことでラインを緩め、ダートのキレを出すのと同じ理屈かな?と思いました。

 僕の持ってきたトラスティックの適正ルアー表示は4~21g。1ozのジグヘッドを投げてシャクるには、ちょっと荷が重すぎたようです。胴に力が掛かってしまい、動きがあまりスムーズで無かった気がします。これならシイラのジャークベイトで使っているPALMSのCoralstar CGP-6012iの方が向いていた…と感じました。

 鈴木さんは専用竿を使ってみてくださいOFFSHORE WINDER 661MFSを持ってきて、エノさんがお借りして使っていました。エノさんの評価は前アタリが分かる!いいよ、これと非常に高く、取り扱い店舗を尋ねていました。

目線の先は取材カメラです(笑)
エノさんが初物ゲット!

 僕も少しお借りして使ってみたところ、使いやすくいい竿だと感じました。グリップが長く、ジャークした時に二の腕の裏側に当てることができます。これで竿先が止まるので、ルアーに掛かるテンションを強制的に抜くことができます。
 竿先が重い(トップヘビー)のバランスは、竿先を下(海面)に向けて、ミノーのトゥイッチングのような操作が容易です。ただ遊漁船は舷側(ガンネル)が高いから、スピニングリールをブツけてしまいがちです。舷側に重心を預けてやや身を乗り出して操作すると良いのですが、いわゆる前屈みになるので、気合いが入り過ぎてしまうのが欠点(笑)かな?若者向き?

結構難しい(笑)
珍しく自撮りしてみました

 船長のアナウンスによるとタチウオの反応は小さいものの、食い気が無いわけではなさそう。タナも浮いたり沈んだりのようで、うまく合わせられるとポチポチ釣れるといった感想のようです。
 しかしながら釣り人の感想としてエノさんとも一致したのは船が多過ぎ。船を立て直して、近くに船がいなければタチウオは浮き気味で水面直下で食ってくる。船が近寄ってくるとタチウオが沈んでしまうのか反応が無くなる。船下でアタらないのが何よりの証左。メタルジグしか持っていないと確実に泣いているシチュエーションですね。

 お昼前になって、マゴチ狙いに切り替えるとのアナウンスがあり、船は第一海堡の近くにやってきました。船長が胴の間でラバージグを投げています。見ると意外に早いスピードでのストップ&ゴーで巻いています。早速、真似っこします。

 船長はアタった!と言っているのですが、当方はさっぱり。何かが違うんだろうな?と思いながら、鈴木さんがやってきたので、ラバージグのレクチャーを受けます。
 ラバージグも反射で食わせます。バスで言うところのリアクション・フットボールですとのこと。竿先を高く上げて、小さいけどスラックを使った強めのシェイク(竿先で弾く感じ)で、ポーズを獲ることなく動かしています。

 そういう釣りなら…と、ラバージグをベイトタックルに付け替えて、こんな感じかな~?と動かしていると、コン!とアタって、即アワせたのですが掛かりませんでした。リアクションが良い?とワインドへ変更します。

 鈴木さんはワインドでも同じコトを底でやるだけですと教えてくれ、ウチの専用竿を使ってみます?とエノさんと同じOFFSHORE WINDER 661MFSを持ってきてくれました。
 竿に自分のスピニングリールをセットして試したところ、竿を立てたボトムワインドであれば、やっぱりベイトタックルがやりやすい、と、自作ジギングロッドに替えてしまいました。

 やはり1ozのジグをスラックを出しながら竿先で弾く動作は、竿を強めに鋭く煽る感じになります。手の中にリールの重心があるベイトタックルであれば、手首を返すだけで済みます。ロッドエンドにバランサーを入れて、竿先が上を向くバランスにすればもっと楽でしょう。

 一方、スピニングタックルは掌から離れた位置にあるリールを引きつける動作になります。ましてやティップヘビーにセットされた竿なので余計に力が必要です。ボトムワインドまで兼任させるのはちょっと酷ですね。

 ワインドではその後アタリが無く、終了の時間を迎えてしまいました。船中では何人かがマゴチを釣っていて、まるでダメというわけではなかった状況でした。特に終了間際に左舷大艫の釣り人がテンヤをリトリーブで釣っていました。船長もストップ&ゴーで終了前に釣っていましたので、リトリーブの釣りもアリだったかも?

 帰りの車中の雑談で、エノさんはワインドが気に行ったようでした。僕はいつでも効くというわけでは無い、手管の一つに入れておいて、状況に応じて出し入れしなきゃイカンかな?という感想です。夏の浅場のタチウオにはとても有効でしょう。でも魚体は小さく細いし、船団で大混雑だから僕はもうやりませんけどね。
 マゴチ狙いのテンヤ・ラバージグのスイミングに組み合わせる手法として、非常に興味深いですね。マゴチならまた挑戦してみたいな。

こんなもんやないねん、タチウオって
シンプルにバターソテーで頂きました

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