千葉県富津の川崎丸へ
毎年、秋のお彼岸を過ぎる頃、彼女からイイダコ釣りに行きたいとたいへんありがたいリクエストを頂きます。波が少なく揺れにくい、えさの付け替えが不要、竿先を見つめる必要が無いため酔いにくい、食べて美味しい、と要因が揃って、いまや一番のお気に入りの釣りものになっています。
川崎丸のサイトで最近の動向を確認していたところ、今年は開幕から寂しい釣果が続いていました。8月に4個、9月に2個の台風が日本列島に上陸した所為で生育状況が悪かったか?出船自体もままならない日が続いたようでした。
幸いにして22日は小潮です。潮が速いとイイダコは釣り難いと言われるので、期待が持てるとサイトにも船長の書き込みがありました。ただ気掛かりなのが14時30分頃に干潮となる潮時。13時頃出船して、16時前に揚がる午後船において、これは吉と出るのか凶と出るのか。中弛みが出そうなので、最初と最後が肝心かも?
22日の朝9時に集合し、千葉県富津の川崎丸へ向けて出発します。期待に胸を膨らませた道中は比較的順調に進みましたので、途中のイオンモール富津でお昼ごはんを買い込みます。
11時半頃に富津新港に到着すると受付を行います。割りと早い方でしたが、お客さんは次から次へとやってきて盛況です。乗船の準備をしていると、午前船が帰ってきたので彼女が釣果を偵察に行くと例年からみるとちょっと寂しいとの報告がありました。む~、悲しい方の想定内だな。
さあ、乗船ですよ
受付順に乗船が始まります。ミヨシから乗り込むので皆さん、奥のトモの方から埋まっていきます。トモが釣り易い云々よりも、普通に奥から詰めないと乗れないって感覚だと思います。10数人のグループが右舷に多く入ったため、人が少ない左舷の方へ進み、何故かトモから4、5席めだけが空いていたので、両側のお客さんに声を掛けて入れさせて頂きました。
出船準備中です
道具は貸竿が既に準備されてあります。この1.5mのグラスソリッドのスピニングでも充分なのですが、いつものように横着するために竿を別途持ってきました。
竿はアルファタックルの船の達人シロギス1.8mです。貸竿より30cm長いためベンチに座ったまま、前のめりになることなく釣れるのがお気に入りです。
リールはシマノバイオマスター1000MgS。道糸はラパラのサーフィックス0.2号。本当はこんなに細い必要は無いのですが、以前アジングに使ってそのままでした(笑)。リーダーはフロロ3号を1mほど。テンヤは8号が指定です。
恒例となりました出船前の船長の釣り方説明の後、船が出港します。気持ち良いクルーズの後、やってきたのは第一海堡の近くです。
船は満席なので隣の方との距離が近いです。絡んでしまわないように…と、1.8mの竿先でテンヤを落とし込んだり、とちょっと気を遣います。すると早々にぐっと重くなったような?気がしてアワせると、初物が乗ってきました。恐らく船中の初物だと思います。
これは干潮へ向けて中弛みになりかねない…と、昼ゴハンを後回しにしてテンヤの重みに集中し、ポンポンと2匹追加しました。
釣れました
これで色めき立ったのは右隣のご夫婦で、俄然ヤル気になったのは良いのですが、お二人とも完全に前のめり(笑)で、旦那さんは舷側に肘を付けてしまうほど。船の行き足により竿先がトモの方へ流されてしまって僕の方へ傾くのです。結果、右隣の奥さんと結構マツりました。
そこで、隣のご夫婦が釣れないねぇ。アタリが分からないよ。何かコツがあるのかねぇと話した際に、これ幸い!とありますとしゃしゃり出てしまいました。
魚のようなアタリは出ませんよ。前のめりだとテンヤを持ち上げた時の僅かな重みが分かりません。肘を舷側に付けたらなおのことです。体を起して楽な姿勢になって自分の真正面に竿を構えることで竿先に掛かる僅かな重みに集中するんですと一席ぶちましたが、要は遠回しに『竿先をコッチに傾けないように』と誘導しただけです(笑)。結局お二人さん、沖アガリまで前のめりでしたね(笑)。
この日は相当キツい状況でした。彼女に初物が出るまで結構な時間が掛かりました。
初物釣れました(13:30)
一年ぶりのイイダコ釣りではテンヤに掛かる重みを掴むまで、勘がなかなか戻らないと思います。幸い僕は先週のハゼ釣りでノリというか違和感を捉えてアワせる釣りは予習・リハビリ済みなのでスタートダッシュを決められました。
それでも潮止まりになって、僕はまるで釣れなくなり、船内でもポツポツとしか拾えない状況になっても、彼女はそのポツポツで釣っていきます。本人はアタリが分からない。傾向と対策が見えてくるほど釣れていないと言っていました。
おとなしく入っててね
ノリが遠ざかるにつれて、お腹にも気が回る…とのことで、船上で遅い昼ごはんと洒落込みます。
あさりごはんのおにぎりです
他には栗ごはんのおにぎり、生春巻き、白和え。デザートはドーナツと皆さん頑張って釣っているのにウチだけ遠足気分です(笑)。中弛みを楽しく乗り切る工夫も必要かな?と。
15時を回って終わりを意識する頃、閉店間際のフィーバータイムを期待したのですが、フィーバーとまでいかず、ポチポチと追加して終了です。
本日の釣果です
釣果は二人で14匹と、イイダコ釣りにしてはかなり物足りない結果になってしまいました。お隣のご夫婦も3匹ずつくらいは釣り、右舷側の団体さんからも時折歓声があがっていましたので、皆さんボウズは免れたようですが、初めての人には厳しい日だったけど良い時はこんなもんじゃないから。また挑戦してねとの船長の声に、二人揃ってウンウンと頷いたのであります。
帰路は渋滞こそ無かったものの、猛烈な睡魔に襲われたので海ほたるで仮眠をとらせて貰いました。目が覚めると19時だったので、フードコートで晩御飯を頂きます。
これぞ、ち~ば丼
僕が選んだのはこれぞ、ち~ば丼。キンメダイ、なめろうフライ、煮穴子など千葉の名産品を載せた丼です。アサリ味噌汁付きで1,500円と値が張りますが旨かったです。
彼女が選んだキンメダイのラーメン
海ほたるの夜景です
釣れたイイダコは墨袋を取って冷凍庫へ保存しました。美味しく頂くのが楽しみです。
Copyright (C) びぃ,2017-02-23,All-Rights Reserved.