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お気に入りの和竿を携えて

鶴見・新明丸でハゼ釣り

2016-10-16

 近年、夏から秋にかけてハゼ釣りを楽しんでいます。特にお気に入りの和竿を持って、鶴見の新明丸でのんびりとハゼを釣るのを自分の定番にしたいと思っています。
 2016年も様子を見ていると10月1日から始まったようなのですが、やりくりを付けたのは16日になってしまいました。昨年は18日に釣行しましたので、ほぼ同時期となりますが今年の状況はどうでしょうか?

 過去2回訪れましたが、いずれも電車での釣行です。我が家からは乗換無しで行け、最寄駅から徒歩圏内にあります。また重いクーラーボックスを持たずに竿一本にカバン一つと身軽なため、気楽に電車で行けるのがこの宿を選ぶ理由になっています。

 少し寝坊して、慌てて6時過ぎの電車に乗って7時過ぎにJR鶴見駅に着き、宿へ向けて歩きながら途中のコンビニで食料を買い込みます。宿に着いて受付をすると、渡された番号札が18番!先客が17人あるワケで、行楽時季の日曜日、天気予報は良好とあって、やはり人気の釣りものなのですね。

 同時にお勧めのハリを下さい、と言うと、出してくれたのはハゼバリ5号でした。昨年は7号だったので今年はまだハゼが小さいんだな…、と見当が付きます。お代を払って鶴見川に係留してある船に乗り込むと、やっぱりお客さんで満船です。空いている釣り座は無いか…?と探すと、何故か右舷ミヨシ脇だけが空いています。何で?!
 確かに足元は狭くなっているし、水面まで高いし、とデメリットは多いですが、長い二本竿で広く探って数を狙う本気数釣り師はここに座りたがるんじゃないかな?今日は居ないのかな?

 右隣のおじさんにすいません、ここいいですか?と訊くとどうぞと快諾を頂きましたので、入れさせて貰います。

満員です
満員です。

 早速準備を始めます。竿は前掲の竿昭作中通しハゼ竿9尺5寸。道糸は多分1.5号の黒染ナイロン糸。今回は自動ハリス止め付きビーズ(夜光Sサイズ)を入れて、スナップ付きスイベルを結んで、樽型オモリ3号に繋ぎました。ビーズは誘導式になっていますから、オモリから15㎝くらいのところに結びコブを作って、誘導を止めます。ハリはお勧めのハゼ5号、ハリスは8cmにしてみました。

今日の道具
これを使いたくてやってきました

 僕の後に貸竿を持った5人のグループが来て、さらに満員になった船は河岸を払って鶴見川へと走り出します。今年はどのあたりかな~?と見ていると、一回曲がった運河に出てきて、幹線道路の橋の下流にやってきました。

 はい、どうぞのアナウンスとともに釣り開始です。えさを入れてみると水深は3~4mくらいでしょうか。竿を立てると水面近くにオモリが上がってくるのが見えるくらいです。右隣のおじさんが早々に釣って、程なく僕にも初物が釣れました。

初物です
一年ぶりに会えました、鶴見のハゼ(8:05)

 ぷるぷる~と手に伝わる和竿の心地よいヒキ味は、思わず顔がニンマリしてしまいます。リールが付いていないので、竿が軽く、感触が伝わりやすいのでしょう。このヒキ味を堪能したいので竿は一本です。僕の性格では2本目を出すと多分釣りが雑になってしまいそうです。

 その後もアタるのですがポツポツペースです。当初は、誘いを繰り返して、その中に混じる違和感でアワせる釣りを…と小突いていたのですが、ほとんど掛かりません。オモリを止めて待っていると、ブルブルっと手元に伝わるアタリが出ます。しかしこのブルブルはハリ掛かりの確率が悪いのです。

10匹釣れました
ようやくツ抜け(8:59)

 いくらヒキ味重視で胃袋の分量だけ釣れれば…と言っても、アタリが出ないままでは食べる分さえ釣れません。どうやったら良いのかな…?と、オモリを2.5号に替えたり、ズルズル引き摺ってみたりと、試行錯誤してみますが、並びの人を見てみると、良い場所に入ると僕も周りも釣れ出し、ダメならみんなダメ…という傾向。その中でもオモリを止めて待つ方が安定してアタるようです。

***
伸び悩んで苦戦してます(10:22)

 この日の傾向から立てた対策は…
1.船がゆっくり進んでオモリを引き摺るようになったら、竿を大きく立ててオモリを上げて、落とし直して、常に良い場所を探すこと。
2.小突かないで糸を張って待つ。ブルブルではハリ掛かりの確率が低いので、その前の違和感をできるだけ拾ってアワせる。
3.ゴカイのタラシは短めでいいからマメに付け替える。
 といったトコでしょうか。
 一番肝心なのは何度食い逃げされてもメゲない強いハートだった気がします(笑)。

 ゆっくりフワッと落とし込めるかな?と思って自動ハリス止め付きビーズに誘導部分を設けましたが、誘ってアタリが出ないということは意外と底まで落ちにくいのかも?と途中で誘導を1cmくらいに詰めました。すると着底後の早いアタリが出始めました。流れを受けてハリが吹き上がり、底に着いていなかったのかもしれません。
 また自動ハリス止め付きビーズは意外と絡みました。2回くらい結び直したかな?でも、そもそも絡まないのであればハリス交換をしないので、交換が楽と謳う自動ハリス止めも不要なんですよね。絡まない仕掛けを志向する方が本筋な気がします。次回は金具類を使わないで作ってみたいと思います。

今日の釣果です
今日の釣果です

 13時半になって沖揚がりとなり、ハゼをジップロックに入れながら数えてみると65匹でした。型が不揃いで全体的に小さめだったのが残念です。後からサイトで確認したところトップは111匹だそうです。小さいハゼを100匹以上捌くのは…ちょっと勘弁ですな。調理を考えると、数が少なくてもデカいヤツってのが理想ですね(笑)

 帰りに少し寄り道したものの、16時に自宅に帰り着きました。一息入れてから、彼女とハゼを捌いて晩ゴハンに取り掛かります。

ハゼ天丼
この日の晩ゴハンです

 晩ゴハンは天丼と味噌汁です。なんだかシンプルな外食メニューのようですが、レンコンはともかくハゼ・ミョウガ・春菊が載っている天丼は珍しいかと思います。好きなものを載せるとこうなりました(笑)
 味噌汁はハゼ焼干しで出汁をとったもの。昨年作ったものが冷凍庫にまだあったので引っ張り出してきました。マルコメのだし入り味噌で作りましたから、ちょっとハゼの風味が負けてしまった感がありますが、味としてはハゼだけでは寂しかった可能性もあることから結果オーライです。旨かったです。

 大きいもの10匹を天ぷらにしたので、残りは素焼きの丸干しにするつもりだったのですが、うっかり全部頭を落としてしまいました。どうしようかな?料理して食べちゃおうかな?

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