ページワン春日部主催の4月ツーリングに参加
たくさんのバイクがグループになって走ることをマスツーリングといいますが、これまで他人とバイクで走ったコトがありません。20歳のころ、後輩と2台で走ったことがあるくらいです。
ロードホッパーはガソリンタンクの容量が小さいため、1回給油して走れる距離の目安は約100kmと実に短いのです。昨年レンタルしたバイクではNC750X(ホンダ)で250km見当、Vストローム650ABS(スズキ)で300km見当、ハーレーのツーリングモデルだと400km走れると聞きますから、相当マメに給油しなければなりません。
他人とペースが合わないのがこの給油で、頻繁に僕を待って貰うのでは申し訳ない…などと考え、既に1件マスツーリングのお誘いをお断りしたりもしました。
ロードホッパーを購入したバイク店ページワン春日部では、月に一回ツーリングを主催しています。社長さんがルート設定・先導し、他のロードホッパーも参加すると聞いて、これより安心できるマスツーリング・デビューはあるまいと参加しました。
ページワン春日部出発が8時半と随分早いので、自宅を7時に出ました。ところがコンテナの錠に鍵が刺さりません。どうやら小石が鍵穴に入ってしまったようです。近所のコンビニで簡易ソーイングセットを買って、付属していた安全ピンの針先で小石を取り除いて、ようやく準備開始です。
事前の天気予報では予想最高気温が29℃と夏のようなので、上着を脱いで入れられるように、また不意のお土産持ち帰り用にマルチレインバッグ(デグナー)を荷台に括り付け、出発できたのは8時前でした。
出発前のメーターです
外環道外回り(東行)川口中央入口から川口JCTを経て東北道岩槻ICで降り、国道16号線で向かいます。念のため、道中のガソリンスタンドで満タンク&非常用タンクに給油をして、慌てて店に到着したのは8時半を1~2分過ぎていた頃でした。
ページワンに集合したのは僕を含めて9台でした。参加の皆さんにご迷惑をお掛けしてしまった…とお詫びして回ると、紹介もそこそこに次の集合場所である白岡町の海洋センターへ向かいます。
ここで他の参加者2名と落ち合ったところでミーティングです。無事皆さんに紹介してもらって、よろしくお願いしますとご挨拶できました。これから栃木県佐野市のかみやまという蕎麦屋さんを目指すコースです。
GoogleMapで調べると結構な山の中で、ページワンから道程87kmとあり、途中どこかで給油しないとガソリンが持たないので、北関東道佐野田沼ICを降りたところで給油するとの予定を聞かされます。ありがたや。
今回の参加者でロードホッパーType2に乗るコスゲさんを紹介されました。氏はツーリングでドンドン走るタイプだそうで、スポーツスター用タンクを改造して装着し10リットル超の容量を確保しているとか。やはり航続距離がネックなんですね。
お手洗いを済ませた後、ここからGoProの電源を入れて走り出します。ところが事前に先導する社長さんから僕の後ろを走るといいですよとアドバイスを受けていたのに出遅れてしまいました。何故ならType5 EVOはキャブレターだから暖機運転しないとエンジンが止まるのです。
参加の皆さんのハーレーは近代的なフューエル・インジェクション(Fuel Injection:略してFI)方式で、エンジンを掛けたらサッサと走り出せるのです。コスゲさんのType2も多分FIじゃないかな?(FI車だったらType2iという名前になる)
うちのルブタンは少しだけスロットルを開けて約1分ほど待つと、ようやく回転数が少しだけ上がってアイドリングが安定するのです。キャブレターという仕組みは、シリンダーが熱を持って燃焼室内の負圧が下がらないと安定して混合気を供給できないのです。
昔のバイクってみんなこんなモンだったんですよ。25年前のバイク便御用達で優等生の代名詞VTZ250だって、そうだったんですから。
まぁウチのコは特にお寝坊さんで、アイドリングが安定するには冬場は3分以上、この時季の出庫直後で1分程、缶コーヒー1本とタバコ2本の休憩後でも15秒は必要かな?(苦笑)
FI車に乗り慣れた皆さんはサッサと走り出します。僕自身、昨年一年間レンタルバイク生活を送っていた時だって、確かに暖機不足でエンジン停止なんて気にもしませんでしたから。キャブレターには味が…とかなんとか言ってる奴の気が知れません。
そんなわけで一般道を走りながら、無理のない程度に追い抜いて、東北道久喜ICの入口でようやく社長のうしろ(3番目)に付けることができました。
ロードホッパーに乗って近所をチョロチョロ走ってきましたが、ズバリ100kmを超えると楽しくないバイクです。80~100kmくらいがちょうどいいですね。皆さんについていけるのかしら…?と不安だったんですが、80kmくらいで走ってくれました。感謝感謝です。
佐野田沼ICで降りて程なく、ガソリンスタンドで給油します。僕一人じゃなかったから、少し救われました(笑)。給油してからは市街地を離れ、どんどん山を登っていきます。
10時半頃、かみやまに到着しました。開店前のはずなのに、既に駐車場にはたくさんの車が停まっていました。
開店前に着いたにも関わらず、既に順番待ちです。10数分ほど待ったら、店の中へと通されました。我々のグループは8人掛けのテーブルと4人掛けの掘り炬燵に振り分けられ、社長さんともう一人と一緒に掘り炬燵へ座りました。
ざるそばと春の野菜天ぷらを注文し、待つことしばし。
蕎麦は普通に旨かったです。特徴的なところもなく、安心して食べられる感じ。春の野菜天ぷらは春菊、独活、コゴミだったかな?こちらの方が印象に残りました。素材が良いのかな~と感じさせられました。
そばを食べて店の外に出ると、他のハーレーグループの車両が停まっていました。みんな陽気につられてやってくるんですね~なんていいながら、ふと、一台きりで停まっているバイクを見つけました。
近くにオーナーさんは居なかったのですが、みんなでワイワイガヤガヤ言いながら見せて頂きました。リアサスペンションが無いフレームはリジッドフレーム、フロントサスペンションは大きなバネを使ったスプリンガーフォークと呼ばれるタイプでロードホッパーと同じです。
ビーチバーとか呼ばれる幅の広いハンドルが特徴的ですね。エンジンはショベルヘッドと呼ばれる古いタイプのもの。うちのルブタンがショベルヘッドの後のエボリューションです。
写真では分かりにくいのですが、左グリップにレバーがなくて、向こうに回ってみると左後方にシフトレバーがあるハンドチェンジでした。この場合、左足にクラッチレバーがあって、クラッチは車のように左足で操作します。スプリングで戻ってくるタイプのノンロッカークラッチであれば、スーサイド(自殺)と呼ばれるほど、乗りにくい特殊な組み合わせです。
これは乗りにくそうだね~と皆さん口を揃えます。僕ならまともに走れませんね。すごくマニアックな車両ですが、こういうものを好む人がいるのも、またハーレーの特徴です(笑)。
また、ダットサンのフェアレディが走ってきて、おじいさんが助手席におばあさんを乗せて蕎麦を食べに来たって感じがお洒落でしたね。
ひとしきりバイク談義に華が咲いたところで、記念撮影しました。
次の目的地は渡良瀬遊水池です。皆さんエンジンを掛けたらサッサと出発するのですが、ここでも出遅れてしまいました。やっぱりキャブ車は暖機しないとエンジンがストンと停まるんですよ。下道をのんびり走るプランでしたから、慌てて走ると何とか追いつけました。
その後のクネクネした山道は路面が荒れていたこともあって、とても走りにくく、少し怖い思いをしました。リジッドフレームだから無理が効かない…なんてことは、ハナから言うつもりも無いんですけど、せめて自分のペースであれば、もうちょっと余裕があるんですけどね~。
途中で給油しながら、渡良瀬遊水池の中心にある駐車場までやってきました。着いたら僕より後ろが来ていません。どうやら給油の後、はぐれてしまった模様です。どうしてアナタが気づいてないの?と問われれば、ロードホッパーのミラーは後ろが見えないからと答えるより他ありません(苦笑)。
社長さんがはぐれた人に連絡を取って、迎えに行きました。その間、コスゲさんに2017年8月24日に水上のガソリンスタンドで声を掛けたんですと話したのですが、ピンと来てませんでした。声を掛けたのはType5に乗っていた人だったので別の人、もしかすると社長さんだったのかも知れません。社長さんは覚えてない…って言ってたなぁ。
ロードホッパーに乗るようになって思ったのが、声を掛けられる回数が桁違いに多いことです。正直逐一覚えていられないくらいです。芸能人がファンに声を掛けられたことを全部覚えていられないのと同じようなものではないかとさえ思います。
他の参加者ともハーレー、ロードホッパー談義に花が咲きます。中には50歳からハーレーに乗り始めて現在70歳超!という方も居て、こんなシーンでも現代のお爺ちゃんは元気だなぁと思い知ります(笑)。
渡良瀬遊水池の駐車場では、さすがにすみません。暖機に1分下さいと言いました。やっぱり皆さんにご迷惑をお掛けしちゃうな、このバイク。
帰りは国道4号線を走ります。真ん中やや後ろあたりだったのですが、お目当てはType2に乗るコスゲさんの挙動が見える斜め後ろです。リジッド乗りの先輩の姿から、何か参考になればな…と思って見ていました。
道の駅アグリパークゆめすぎとで解散の予定だったのですが、日曜で混雑が予想されるため、幸手市内のローソンの駐車場で解散となりました。
ここでコスゲさんの走る姿を後ろから見て気づいた段差があると見るや積極的に腰を浮かせて衝撃をいなしている?と訊ねてみると、やはりその通りでした。コツは前を走っている人の挙動を見てるとのこと。ピョコンと動けば、路面が荒れていると判断するわけですね。
ただType2はステップが手前にあるミッドコントロールなので、ステップの上に乗れるんです。Type5は足を前に出すフォワードコントロールなので、ステップの上に乗るのは難しい、っていうか無理。少し足に力を入れて体重を抜く、くらいしかできませんね。
解散後、帰りに寄り道します。杉戸町で解散と聞いていましたので事前にお土産を探したところ、御菓子司いのうえというお店のすきすきすぎーとというお菓子が杉戸町の名産だとネットで見つけましたので、行ってみます。
杉戸の駅前を通って到着したお店に入ってみると、たくさんの洋菓子が並んでいて、甘い香りが漂ってきて、目移りしそうなところを踏みとどまって、すきすきすぎーとを2種2個ずつ計4個お買い上げします。
すきすきすぎーとです
お店を出てザックに積載したら彼女の元へ向かいます。お出掛けしたからには美味しそうなものを探し出し、彼女のもとへお届けする使命とともにルブタンの名を頂いたのですから(笑)。
いただきまーす
彼女のお宅では肩・背中・腰をマッサージしてもらって、晩ゴハンまでご馳走になってしまいました。わらしべ長者のような心持ちにさせてもらったので、次回もお土産持ってきまーす。
20時前に彼女のお宅を出発し帰路に着きます。帰りはすんなりと走って、近所のガソリンスタンドに入って、エマージェンシーボトルの中身をガソリンタンクへ移してから給油しました。出番が無くてホントに良かった(笑)
この後、コンテナへ向かう途中に道を間違えて、砂利道に入ってしまいました。乾式クラッチに砂利をまき込んだか、ガリガリ音をさせてしまったので、慌ててエンジンを切って、手で押して脱出します。やっぱりルブタンに砂利道は無理でした。気を付けないとダメですね。ホウホウの態でコンテナに到着した頃には21時を過ぎてました。
終了後のメーターです
走行距離は249.9kmでした。このバイクでこれだけの距離を走ったのは初めてです。一番の心配はクラッチレバーを切る左手の握力でしたが、何とか一日保った…というのが正直なところでしょうか。VPクラッチが入っていなければ、一日どころが数分でギブアップしていたと思います。
皆さんと一緒に走ると、ペースの違いや時間の掛かるところが出てくるので、良し悪しがあるなぁ…というのが正直なトコロですが、先達に色々訊けるのは貴重です。やってみて初めて分かるコトってのが多いのは何でも同じですからね。
Copyright (C) びぃ,2018-05-22,All-Rights Reserved.