25年前に思いを馳せて
あれは1993(平成5)年5月29日、当時21歳(大学3年生)だった僕は、当時乗っていたVTZ250(ホンダ)で房総半島を一周する初めてのツーリングに出掛けました。テントを落っことし、雨に降られて、さんざんな目に遭ったことも今となっては良い思い出です。
どうして日付を明言できるのか?それは翌日の日曜日の昼過ぎ、お昼ゴハンを食べようと入った食堂で、テレビの競馬中継を見ていると、柴田政人騎手がウイニングチケット号で初めてダービーを獲った瞬間が流れていたからです。こんなことも覚えているものなんですね。
いずれハーレーに乗りたいなぁと思っていたあの頃から、時は流れて四半世紀!。まさかロードホッパーに乗っているとは思いもしませんでしたが、あの頃の思いはほぼ成就したと言ってよいでしょう。そこでロードホッパーでの初めての一泊ツーリングは同じく房総半島一周で計画したいと思うのです。
出発前のメーターです
26日(土)の朝7時に出発する予定が準備に手間取ってしまい、何故だか9時の出発となってしまいました。最初の目的地は悩んだ末に、当初の予定通り25年前と同じ犬吠埼灯台にしました。
川口中央ICから外環道外回りに乗って三郷JCTから常磐道を走ります。この後の圏央道にSAが無かったような気がしたので、守谷SAで最初の給油をします。エマージェンシーボトルに1リットルを入れてもらって、備えは万全です。
つくばJCTから圏央道を走り、稲敷東ICで下りて一般道を走ります。ナビはここから利根川沿いの道を延々と走るルートを表示しますが、Google Mapでは左岸(茨城県側)を、ツーリングサポーター(NAVITIME)では右側(千葉県側)を、と意見が分かれています(笑)。
左岸の方が町が無くてすんなり走れそうな気がしますが、Google Mapは細い裏道を指定する悪い癖があるので、給油できそうな香取の町を通る右岸を選択します。
JR成田線水郷駅の前のガソリンスタンドで2回目の給油をします。見ると小洒落たカフェのような可愛い駅舎で、ロードホッパーと記念写真を撮ろうかと思ったのですが、最初から寄り道していては…?と通過しました。
銚子の風車を横目に見ながら走り、銚子の町中を抜けて、12時頃?に銚子電鉄犬吠駅に到着し、コロプラのお土産犬吠埼灯台とぬれせんべいをゲットしました。ここもオサレな駅舎です。
犬吠駅にて
ここから程なく犬吠埼灯台に到着しました。灯台の目の前に駐車スペースがあって、たくさんのバイクが停まってます。短時間だから許して…と一等地に停めさせてもらって記念撮影します。
犬吠埼灯台にて
ここでは東久留米からお越しのファットボーイ乗りの方にこれ、ロードホッパーですよね?と声を掛けて頂きました。ありがとうございます。
次から次にバイクが来るので、早々に退散し、続いて銚子のコロカ店山十商店にやってきました。ここはひ志お(醤)という商品が看板の店です。
醤やお店の来歴を聞かせてもらって(なんと創業寛永7年!西暦1630年!)、ひ志おと辣醤2がセットになった商品を買いました。本当は犬吠埼に行く前に、このお店の近くを通っていたので先に来るべきでした。まだまだ旅力が足りませんなぁ。
コロカをゲット!
店を出て、銚子から九十九里浜へ向かいます。旭町までやってきて、海岸沿いの九十九里ビーチライン(県道30号線)に入る前で3回目の給油をしました。
九十九里ビーチラインに入るとすぐに、かんぽの宿 旭町があります。当時は違う名前でしたが、朝風呂に入って走ったら受ける風がすごく気持ちよかった記憶があります。今回は日帰り入浴できますの看板を横目に、残念ながら通過します。
Yaeh!いただきました!(6sec)
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ビーチラインの両脇は民家や敷地が続くので海は見えません。気持ちよく流して、九十九里浜の中間地、片貝へ到着し、コロカ店カネヨン水産へやってきました。
カネヨン水産です
コロプラで紹介されているいわしのごま漬けとコハダのごま漬けをお土産に買いました。このあたりの土地で食べられている郷土料理なんだそうです。また、宿でのおつまみに、とさきいか(わさび味)と小いわしの炙り焼きも購入しました。
コハダのごま漬けです
コロカをゲット!
本当はこの後、伊能忠敬記念公園へ行って、コロプラのお土産古地図の手ぬぐいをゲットする予定だったのですが、すっかり忘れてしまいました。あちゃ~。
店を出て、九十九里有料道路(波乗り道路)を走ります。
25年前は浜辺にたくさん出ていた店で焼きはまぐりを食べたのですが、今回は店を見掛けませんでしたので、そのまま走り続けます。雲が広がって少し肌寒いくらいです。スキッと晴れていれば気分爽快な道なんですがねー。
波乗り道路を走り、一宮の町までやってくるとビーチラインの両脇はサーフショップやおしゃれカフェがいっぱい並んでいます。走りながら左右をチラ見するだけでもアメリカ西海岸のリゾート地にやってきた(行ったコトないけど)みたいで楽しいです。
太東からは国道128号線に入り、ビーチの見える景色はおしまい。大原の町を抜けて、御宿まで走り、月の沙漠記念館の駐車場へやってきました。25年前に来た時は、月の沙漠像を見た記憶がありますが、今回のお目当てはコロプラのお土産「月の沙漠」像のゲットなので、駐車場でポチするだけです。出遅れたためとはいえ、今回観光してないなー。
続いて勝浦駅前にやってきて、道の脇に停めてコロプラの新お土産勝浦タンタンメンをゲットしました。辛いモノ、野菜の無いモノはノーサンキューなので、リアルにはゲットしません(笑)。エンジンを止めることなく走り出し、勝浦の町の外れのガソリンスタンドで4回目の給油です。
鴨川の町へやってきました。国道を走ると、鴨川シーワールドを代表にリゾートマンションが並び、イオンが見えて、交差点にはデカい飲食店、と、まさにリゾート地です。これまで漁村の脇を縫うように走ってきたのと対照的で面白いですね。
鴨川を越えて太海を過ぎ、18時頃、今日の宿泊地、江見にある道の駅 鴨川オーシャンパークに到着しました。ここでバイクを停めて、お土産と晩ご飯と夜食の買い出しを目論んだのですが、なんと18時に営業終了の表示が。しまった。なんてこった。
今日の宿泊は、このオーシャンパークのすぐ近くにあるアル・モールというペンションに予約を取りました。コロプラがじゃらんと提携していた頃から、出張などの宿を探す時にはじゃらんを使っている(もう提携解消しているから別のサイトも結構使う)のですが、今回は検索エンジンにじゃらん バイク 房総とキーワードを入れてヒットした情報の中から、バイクツーリングにもどうぞ!と宿泊プラン説明文に入っていた朝食のみの宿泊プランを選びました。
ここより安い宿や評価の高い宿、クチコミがいっぱい入っている宿もたくさんありますが、せっかくのバイクツーリングですからバイク乗りに協力的な宿に泊まりたいと思います。趣味にお金を使うってハートの問題ですから。
予約では19時チェックインと連絡しておいたのですが、営業終了の道の駅には用はありません。宿で聞いた方が晩ゴハンにありつける、と電話してそのまま向かいました。
宿に着くとご主人が出迎えてくれて、バイクを停める際に敷く板を出してくれました。こういう心遣いがありがたいです。チェックインの際に、ご主人のお父さんが夕食が取れる近くの飲食店を紹介してくれました。
このペンションのサイトを見た際に、すぐ下が磯場になっていてアジが釣れる。イシダイが釣れることも!と説明がありました。早速事前に調べたところ、優良な釣り場なようです。とはいえ、バイクツーリングで寄るのですから、ガチの磯釣りなどできません。そこで考えました。夜にフライでアジング・メバリングできないか?と。
実は釣りをしたくて、この宿を選びましたと話すと、近くの太夫崎港の情報を教えてくれました。しかしながらお父さん曰く毎年この時期にやってくるアジが、今年はまだ来ていないという衝撃の事実!まぁ仕方ないですね…。
部屋に案内されて荷物を下ろし、釣り具を持って、教えてもらった美樹鮨へ晩ゴハンを食べに行きました。
ここではイサキの焼魚定食を食べました。イサキももちろん良かったのですが、サザエのつぼ焼きとワタリガニの味噌汁が絶品でした。
帰り道に太夫崎港へ寄って、怪しい夜遊び(笑)を始めます。
本日のおもちゃ(笑)
ROD: FREQUENT FLYER 905-7(ORVIS)
REEL: Battenkill Disk #5-6(ORVIS)
RUNNING LINE: Powerflex Cone ShootingLine .024 Int(RIO)
SHOOTING HEAD: Uniform Sink ST-7S type2(SA)
TIPPET: Fluoro Carbon 1X 3ft,3X 3ft,5X 3ft
今回はシューティングバスケットがニューカマーです。以前東京海洋大学係船場にてフライを試みた際にバスケットを積んだら、スーパーカブを彷彿とさせる姿になりました。もうちょっと見映えをよくするためにも、自宅保管時の収納スペース確保のためにも折り畳み式バスケットを採用しました。折り畳んだ上に荷物を載せれば目立ちません。
なおハンドル付きを選んだら竿とタモを入れて持ち運び、すし屋にも港にもお出掛け可能と思わぬ使い勝手の良さでした(笑)。
周りでルアーを投げる人が3人ほど居ました。何を釣っているのかは分かりませんでしたが、ポツポツ現れては去っていく感じです。21時まで頑張ったのですが、20時45分に干潮(鴨川)となるこのタイミング、ちょうど潮止まりだったか、生命感なく終了しました。
宿に帰ってお風呂に浸かり、喫煙所で一服していたら、ご主人が話しかけてくれました。その後、色々な話題になり、すっかり話し込んで気づくと消灯時間の23時!しまった。明日の朝マズメは無理だな、この時覚悟しました。
ペンションのご主人って、こちらから切り上げない限りだいたい時間まで付き合ってくれます。お話好きじゃないと務まらない仕事だよね。翌朝を考えるなら、こちらで気を使わないといけません。
ツーリング2日目となる27(日)は7時頃起床しました。当然、朝マズメに起きて釣りをするなんて、疲れてできませんでした。バイクへ荷物を積載して、8時に朝ごはんを頂きます。
サイトで自慢の自家製パンが紹介されていたので、お目当てにしていましたが確かに美味しかったです。都内のホテルブレッドより上でしょう。満腹満足です。
9時半に出発し、野島埼灯台を目指します。海沿いのフラワーラインをのんびり気持ちよく流します。野島埼灯台の駐車場にやってきたものの、見える灯台までにはちょっと距離があるみたい?ここでポチして、コロプラのお土産野島埼灯台をゲットしました。
ここで、コロプラのお土産ポピーをゲットできる乙浜漁港は通り道にあったのに、うっかり通り過ぎてしまったことが判明しました。来た道を戻って乙浜漁港にたどり着いたら、エンジンを切ることもなくポチしてゲット。写真も撮らないで、また走り出しました。
次に大規模海底地すべり構造を見に行きます。野島埼からほど近い安房グリーンラインに入ったところにあります。
大昔に海底で地すべりと隆起が繰り返し起きたことが分かるところだそうです。行って見てみると、何が何回起きたのかな?ってくらい、盛大に地層が歪んでいました。
ここで今後のルートを熟考します。海沿いへ出た方がガソリンスタンドがある確率が高いのですが、エマージェンシーボトルのガソリンを投入すれば、少なくとも15kmは追加で走ってくれるでしょう。ということで、そのまま安房グリーンラインを走って山を越えて館山を目指します。
安房グリーンラインは新しい道のようで、カーブごとに減速用波状路がある点を除いて、走りやすい良い道でした。しかしあの波状路どうにかなりませんかね。バイクだとハンドルが不安定になって却って事故しそうになるんですけど。リジッドだとおしりも跳ねるから、おっかないです。
よくみかけるこんなヤツ
国道127号線までやってきてコンビニで休憩し、5回目の給油をしました。館山市街に入ると跨線橋で渋滞が発生しています。ゴメンナサイとすり抜けさせてもらうと先の交差点で事故してました。
見ると、車が中央分離帯に乗り上げてカメになってました。いったいどうやったらこんな事故になるんだろう?
館山市街を外れた頃から始まるヤシの並木道は、館山道につながるバイパスです。冨浦ICから館山道に乗って富津竹岡ICまで走り、ここから一般道へ降りて、クネクネした山道を走ってマザー牧場へ向かいます。今回これまで海沿いの道だったので、新緑の中の山道は気分が変わって良かったです。
マザー牧場までやってくると、駐車場の入口脇に料金所の小屋が立っています。これは駐車料金が掛かりそうね…?と思って、路肩に停めて、コロプラのお土産ひつじのぬいぐるみをゲットしたら、また走り出します。
山から下りる際に、館山道の君津PAのETC専用裏口の看板を見つけたので、誘導されるままやってきてPAに入ります。バイク用駐輪場に停めて、千葉特産マックスコーヒーで休憩しながら帰りのルートを考えます。
千葉に来たならマックスコーヒー
すると、以前ハーレーのツーリングモデルやヘリテイジに乗っていたという方がこれロードホッパーですよね?恰好いいですね!と声を掛けてくれました。
褒めて頂いた時は、そうです。ありがとうございます。恰好いいと言われるためだけに作られたバイクなので、そういってもらえるのが何よりですと答えています。
実物を見たのは初めてです。いっとき購入も考えたのですがと仰ってましたが、ツアラーが楽でいいですよ。リジッドだから後ろが結構跳ねます。ロードホッパーの名前の由来ですからと言ったら感心されてました(苦笑)。
帰り道をアクアラインとするならば、もう一か所ポチポイントを巡れるな…と考え、館山道を木更津南ICまで走ります。国道127号線から木更津市街に入って、證誠寺(しょうじょうじ)でコロプラのお土産お囃しのレコードをゲットしました。ここも駐車場に停めて、境内に進むことなくその場でポチしただけでした。旅情が無いなぁ。
帰路は、アクアライン連絡道の木更津金田ICから乗って、アクアラインを経由するルートを取りました。このICの北側にガソリンスタンドがあったよな…と行って、6回目の給油をしたら、少し離れたところにバイク用品店の看板が見えます。左手の中指が少し破れてしまった手袋の替えが買えるかな?と思ったのが運のつき。結局フィットする手袋を見つけられずに手ぶらで店を出ました。そんなコトならお昼ゴハンの時間に充てればよかった…。
アクアラインに乗ると、木更津金田の料金所からいきなり混んでいます。左右の車に謝りながらすり抜けさせてもらって首都高湾岸線へ。帰り道のルートを悩んだのですが、渋滞の箇所はなしとの情報から、結局山手トンネルを通ることにしました。ところがこれがやたら暑い。排気ガスが充満しているのですから当然なんですが、バイクではもう二度と走りません。この時期だからよかったけど夏場の渋滞なんかとんでもないことになります。同じ中央環状線(C2)でも辰巳から荒川沿いに北上する方が、風が強くてもマシですね。
自宅への目標到着時刻は15時だったのですが、自宅近くのSSで最後の給油をして到着したのは15時半頃になってました。
帰宅後のメーターです
走行距離は486.1kmでした。給油回数が7回と多いのは、70~80km程度走って給油と相当マージンをとって早めに入れたためです。初めての一人での長いツーリングだったので、道中でのガス欠が怖く、面倒がらずに入れました。
給油量の合計は28.57リットル。単純な燃費を計算すると17km/リットルでした。タンク容量8リットルから計算すると航続距離で136kmですから、100kmくらいまでは引っ張っても良かったかな?あと2回くらいは給油回数を減らせたかな?
ウチに帰ってきた頃、ちょうど彼女がやってきました。どれだけ疲れてるかチェックしてあげると称して、背中や腰を揉んでくれたところ相当ゴリゴリだったようです。あっという間に寝てしまいました。ゴメンナサイ。
目が覚めたら晩ゴハンにタチウオのかば焼きを作ってくれました。美味しかったです。今回のお土産のいわしのごま漬けに会津土産のしゃくし菜ごはんを添えて、豪華なゴハンだったのに、昼ゴハンを食べないで帰ってきたものだから、写真を撮ることすら忘れてました。反省。
かなり大急ぎのツーリングになってしまいました。ほぼ走るばかりの遠乗りで、旅情を欠いてしまったのは反省点です。お目当ての場所は1か所か2か所に絞って余裕のある行程を立てるのが大人のツーリングと疲れの残る身体が申しております(笑)。
せっかく出掛けたのだから…と欲張るとロクなことになりません。今回はコロプラを優先しましたので、興味を持ったもののコロプラに関わらないので何か所か見送った場所があります。これは改めて訪れる口実ができたと解釈するのが大人の余裕というものです。
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