浅草までお出掛け
つるや釣具店が開催するハンドクラフト展が浅草の東京都立産業貿易センター台東館を会場に、22日(土)23日(日)の会期で開催されたので、22日に行ってきました。
以前に一度、自動車で行ったことがあるのですが、観光地浅草周辺では駐車場を探すだけでも一苦労でした。主に電車でお出掛けしていたのですが、昨年、会場に駐輪場があったような気がした(笑)ので、今年は新たな試みとして、ショートツーリングがてらバイクで行きます。
この冬は、寒くてエンジンが掛からないことが多いので、前夜のうちにバッテリーテンダーを繋いで補充電をしておき、気温が上がる正午頃になってバイクを出したところ、無事にエンジンが掛かって一安心、早速、出発しました。
出発前のメーターです
Yahooカーナビで浅草まで一般道利用を指定し、表示されたルート通りにのんびり下道を走ると、これまであまり走ったことの無い道が指定されました。初めて行く街は少し緊張しますが、新しい道は少し刺激があって走るのは好きです。
この日は気温が高く、バイクで走っても辛くないのですが、春一番が吹いたので風が強く、道に色々なものが落ちてました。結構ビックリします。
道中、浅草5丁目交差点で信号待ちしていると、左側に釣具店を見つけました。こんなところに…?と歩道に逸れて、ちょうどあった浅草警察署前バス停の邪魔にならないように気を付けて駐車し、店内へ入ってみました。
Line Slack
Line Slack(ライン スラック)というお店で、まったく知りませんでした。オリジナルのルアー、ブラックバスのトップウォータープラグ、ニジマスのトローリング用ミノーを販売するお店で、他メーカーの物は小物類くらいしか無いというお店です。釣具店というより、メーカーのアンテナショップですね。
個性的なルアーが並び、眺めていて飽きないのですが、長っ尻にならないよう店を出ました。ここからは走り出すと台東館まではすぐに到着です。裏手にある駐輪場にバイクを停めました。
停めました
建物に入っていきますが、コロナウィルスが蔓延しているご時勢ですので、マスクをして会場に入ります。片っ端から出展ブースを覗いていきます。
角宏ロッドのブースをヒョイと覗くと、野中さんが声を掛けてくれました。いつも丁寧に、そして是非投げてみてと応対してくれます。今回も7フィート6インチ2番4pcsにラインを通して、こっちこっち!と試投コーナーへドンドン促して、ハイと手渡し竿を振らせてくれました。SA社のDWFだそうですが、ふわっと軽いフライラインをスムーズに投げてくれます。うん。今年は全然使っていないユーフレックスの0番を使ってみよう!と反省しました(笑)。
お客さんになれないから応対しなくていいですよって言うんですけど、いつもこんなに丁寧にしてもらって申し訳ないです。こんな感じで何度か振らせて貰っているので、良い竿なのは知っているし間違いない。付いてる値札が高すぎるとは思いませんし、適正と言っていいと思います。ミスマッチの元は僕に渓流用の竿に20万円以上掛けるって価値観が無いコトなんです。バイク(ロードホッパー)にはお金を突っ込むくせにね(苦笑)。
今年は素材を問わずパックロッドを見たいと思っていました。バイクへの積載を考えると仕舞寸法が短いほどいいです。
バンブーロッドではバラダロッドの茨田さんが5本継を展示していました。6フィート6インチを手に取ってプルプル触らせて貰うと、メタルフェルールでスタンダードな外観ですが、スムーズに曲がります。フェルールが多いと曲がりが歪になるとか、アクションが変になるとか聞きますが、ちゃんとしたビルダーがきちんと作れば良いモノができる、という証左ですね。ただ開発に3年掛かったと仰ってましたが。
お客さんから源流釣行でザックに収納できる竿と要望されて製作したそうで、狭い川を想定しているから短めです。他に市販されている仕舞の短い竿は、やっぱりグラスでもカーボンでも短い竿がほとんどです。
僕が今欲しいのは、近年流行ってるロングリーダーティペットに向いた長めの竿、できれば8フィート以上で、3番ライン指定です。この仕様だけならたくさんあるのですが、仕舞の短いパックロッドで見つけられたのはユーフレックスインファンテNSF813-6だけでした。もう思い切って買っちゃおうかな?
朱鞠内湖漁協のブースには今年も秋葉くんが来ていました。相変わらず元気そうで何よりです。近況などを話していたら、秋葉くんにこの人、常連さんと紹介されたのが2018年11月に釣行した際に朱鞠内湖のロッジでお会いした荻原さんでした。一昨年の秋、ご一緒させて頂きましたよと話が盛り上がると、実は東京水産大学資源管理学科の2学年先輩、しかも秋葉くんと同じ講座で、卒論は(一部マニアで有名な)精進湖のブラックバス釣獲調査をされていたというから、さらにビックリです。
続いてあの~僕、後輩ですという若者が現れて、聞くと、昨年春に東京海洋大学を卒業して水産庁に入庁したと仰る。これは仕事で再会しそうな気がします(笑)。
原田竹竿の原田さんにご挨拶します。初めは押し掛け弟子みたいにアレコレ尋ねたりしましたが、この冬は全く創作活動をしていないので、身の置き所すら無い気分です。
原田さんの竿にはいつも新たな試みがあって驚かされます。今年はマスを釣る目的の0~2番ロッドをラインナップされていました。特にフェルールに独自の工夫を凝らしておられるので、パックロッドを志向すると真似したいのですが、とても真似できるものではありません。もっとシンプルに簡単な方法で…と頭を冷やす契機を頂きました。
フリースタイル
作成途中の竿に合わせるべく、WFの4番ラインを物色していると、リバーピークのブースにFree Styleというラインがあったので買いました。リバーピークのラインは初めてです。とてもコスパが良いとの評判を聞くので、使ってみるのが楽しみです。
今年見た中で一番衝撃だったのは、ジーニアスロッドで出展されていた着脱式ハンドルDetached Grip System(デタッチドグリップシステム)です。チャンピオングリップの接続に使うデルリンのスリーブが入っていて、ブランクを挿し込んでリングをクルクル回して締め込むのは、そのまま同じ仕組みでした。
ビルダーの新藤さんはシングルハンドでもダブルハンドでも簡単に付け替えられますと紹介していました。ハンドルをシングルにするかダブルにするかはブランクの重さ(持ち重り感)で決めるので、僕は付け替えができることにメリットは感じません。それより何よりハンドルとブランクを分割・連結できることの方が大きくて、仕舞寸法を短くする手管が一つ増えたと閃きました。ここでもパックロッド目線(笑)。
今年は、毎年ご挨拶している河合さんが出展せず、River Walk編集人である同級生の若林くんが、金曜日だけ助っ人で参加とのことで、会うことは叶いませんでした。
16時半頃、会場を出て帰途に着きますが、当然、帰りは寄り道します。最初に立ち寄ったのは、日の丸釣具保木間店です。過去に小継のへら竿天竺9尺を買ったお店で、8尺を欲しくて取り寄せをお願いするも問屋で欠品、メーカーがいつ再生産するか分かりません。機会があるごとに立ち寄って確認していますが、残念ながら今回も店頭在庫は無かったので、さっさと次へ行きます。
続いて立ち寄ったのは、すぐ近くのライダーズカフェツーリングポイントで、2度目の訪問です。
朝10時頃に遅い朝ゴハンを食べてから、ずっと食べて無かったので、味噌ハンバーグセットを注文しました。味噌って珍しいよね?と尋ねたら、店長オリジナルのソースなんだとか。
味噌ハンバーグ
しっかり味噌が効いているのに美味しい。なんだか不思議な感じですが、他所で食べられないこういうのってはるばるやってきた甲斐があった感があっていいですね。
この後、草加にあるフライフィッシング専門店FlyShop Rocksに寄ろうと思っていたのですが、天気予報を見ると雨雲が接近しています。慌てて店を出て帰路に着いたのですが、小雨に降られてしまいました。
しまったなぁ、雨が通り過ぎるまで店で雨やどりさせてもらえば良かったなぁ、と思っても後の祭り。幸い、強い降りにはならなかったのですが、濡れて19時過ぎに帰宅しました。
帰ってきた時のメーターです
走行距離は48.5kmでした。
春一番が吹いて風が強かったものの、暖かく、もうすぐツーリングシーズンの到来を感じさせる一日でした。春になったらフライロッドを持って釣ーリングに出たいなぁ、と考えると、仕掛り中の竿や放置していたネタが気になり始めます。解禁に向けて何もやっていなかった準備を進めないとなぁ…と刺激を受けたハンドクラフト展でした。
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