入念な下調べが肝要です
SSTRは太平洋岸の海沿いのどこかを、参加者が出発地としてスマホで位置登録をしてから出発します。その際に海を背景に写真を撮っておくことが推奨されています。海無し県埼玉に住む者は、海沿いに行ってから出発しなければなりません。
いくつか出発地の候補を選定したので、実際に行って確認し、当日行う予定の手順を予習します。時間も東京芝浦の日の出5時55分に合わせます。ちなみに本番を予定している10月30日は6時1分が日の出の時刻です。
前日のうちにグローブトロッターを準備し、トレーラーを繋いで、夜明け前の5時過ぎに自宅を出発しました。首都高速5号線で都心方面へ向かいます。
冬装備をちょいちょい入れていこうと考え、保温アンダータイツを履き、ウルトラライトダウン(ユニクロ)をインナーに着込み、インナーグローブ(GOLDWIN)と3シーズングローブを重ね、まきポカ(桐灰化学)を装着して走ったら、すごく風が冷たくて、まさにちょうどピッタリの装備でした。これだけで予行演習の意義があったといえます。
候補の一つが品川埠頭です。長年通った母校のある埋め立て地から、更に外側にある埋め立て地です。東京湾都心部は海際までバイクで入って行けるところが少なく、朝日が見える東向きとなると、ここくらいしか思い当たりませんでした。25年程前に釣り場を求めてウロウロした程度なので、現在どうなっているかはGoogle Mapsの空撮写真くらいでしか分かりません。
しかしながら、この周辺の地形や道には土地勘が残っています。Google Mapsで最新情報を確認し、ルートを考えました。
まずは首都高1号羽田下り線の芝浦出口で降ります。海岸通りに出て、港栄橋交差点でヒョイと左を見たら、レインボーブリッジが見えました。あら?これイケるんじゃね?と曲がってみたところ、道路の端がゼブラゾーンになっていて、バイクを停めるのにピッタリな場所でした。
この写真を撮った時点で5時51分でした。すんなり行けば1時間かからない感じですが、平日金曜の朝はどうかな?
この他にバイクが一台が停まっていて、写真を撮っていました。有名なスポットなのかしら?近くの建物には東海汽船芝浦営業所と看板がありました。ここでもいいなぁ…と思うほど、好都合な場所でした。
続いて本命へ向かいます。海岸通りをそのまま南へ少し走ると天王洲アイルの脇に出て、この交差点を右に折れると山手通りに入り、北品川二丁目(新馬場駅前)交差点で右折して国道15号線(第一京浜)に行きます。
品川駅方面に少し走って品川女子学院の先、北品川駅の真正面あたりの左側にあるガソリンスタンドを確認します。ここで給油する目論見です。
給油した想定で3車線の左側から右折レーンに入っていきますが、交通量が多いと苦労しそうです。信号で流れが切れるタイミング待ちですね。新八ツ山橋の手前の信号を右に折れ、坂を下って地下通路をくぐると、品川インターシティの前を通って旧海岸通りに出ます。この道は、僕が通っていた頃はありませんでした。
旧海岸通りに出たら港南二丁目交差点を右に折れ、みたて橋を渡って、東京海洋大学前交差点を左折。目の前にあるオフィスビルのリバージュ品川の前に駐車しようと思ったのですが、バス停と自転車優先レーンで何か停めにくい感じ(笑)。華麗にスルーします。
その先の港南三丁目交差点で右折し、港南大橋を越えて、港南大橋東詰交差点を左に曲がります。最初の交差点を左に折れて直進すると、品川ふ頭埋め立て地の北端に到着しました。
ここからゆっくりと埋め立て地の東側へ進みながら、バイクが停められる場所を探してみましたが、海岸ヘリは全て立入禁止になっています。
下見のこの日は日曜日ですからガラガラですが、出発予定の30日は平日金曜、夜明けとはいえ時刻は6時頃です。トレーラーを牽いたバイクを停めて写真を撮り、SSTRシステムの位置登録を行うために駐車するのもはばかられる感じでした。
ここは…無いなと決断し、近くのコンビニを検索して、朝ゴハンを食べて、次の候補地への道順を確認します。
第二の候補地は豊海水産埠頭です。西向きなので日の出と一緒に写真を撮ることはできませんが、どうせ日の出の逆光なんて綺麗に撮れるはずがないのでデメリットではありません(苦笑)。ここは母校の練習船海鷹丸(うみたかまる)と神鷹丸(しんようまる)の停泊地であり、記念撮影の背景にできるかも知れません。
自宅から直接向かう場合には、首都高都心環状線外回り銀座出口を下ります。しばらく首都高沿いに走って采女橋交差点を左折、市場前交差点を右、旧青果門前交差点を右、環2通りを走って橋を渡ると、豊海埠頭埋め立て地に入ります。勝鬨橋の南詰めの交差点を右折して、突き当りまで走れば、豊海水産埠頭へ到着です。
品川埠頭からは、海岸通りをそのまま走り、汐留の汐先橋交差点まで進みます。ここを右に曲がり、旧青果門前交差点へ出ます。ここからは右に曲がって同じルートです。
水産埠頭の名前通り、冷凍倉庫とトラックヤード、事務所からなるザ・仕事場な町並みです。水際は埠頭関係者専用駐車場なので、ガードレールの手前に停めました。
卒業以来、海鷹丸を見ていませんでしたし、その間、新船に更新されています。こんなことでも無い限り、なかなか見に行こうとは思わないので、よい機会だったと思います。
海鷹丸・神鷹丸へ続く桟橋のフェンス前だけは、出港準備でもなければバイクを停めることができそうですが、そこに至るまでが問題です。やはり忙しく騒がしい時間帯で、いかにも遊び人ってバイクがトラックに混じってチョロチョロするのは気が引けます。ここも…やめとくかなぁ?
船を入れなければイイ感じ
ここからの出発は、旧青果門前交差点まで戻り右折。中央市場交差点を左折して中央市場通りへ。真っ直ぐ走って銀座東七丁目交差点を左折。蓬莱橋交差点のガソリンスタンドで給油、と考えていました。
ところが日曜の朝は休業日でした。想定ルート通り、左へ曲がって海岸通りを走るものの汐留入口は素通りして、芝浦のガソリンスタンドを検索して給油しました。
急遽、芝浦入口から首都高1号羽田線上りに乗って、浜崎橋JCTから環状線外回りの想定ルートに戻りました。
さて下見を8時には終えてしまいましたので、トレーラー牽引のリハビリついでに少し寄り道します。
ハーレーダビッドソン専門誌クラブハーレーの愛車紹介ページの撮影会が、八王子のアイアンハート東京で開催されます。
かねてより雑誌かなにかにトレーラーが掲載されたら、サクマエンジニアリングに製作を依頼する人が現れる?というかたちでお礼できないかな?と思っていたので、これ幸いと申し込みました。あまり積極的な宣伝をやらないサクマエンジニアリングですが、一輪トレーラーのページまで作っているので、ちょっとは貢献したいなぁ…と。このために前日洗車までした気合の入れよう(笑)です。
アイアンハートと言えば、昨年のVIBESミーティング@栃木でブースに入り、オーバーオールが欲しくなったものの積載できなくて諦めた過去があります。一度は八王子のお店に行ってみたいな…と思っていたので、カバンの中身がスカスカな今日はちょうど良い機会です。
SSTRの予定ルートから、三宅坂JCTで当日のルートから外れて4号新宿線へと入ります。のんびり走っていると、追い越し車線をSSTR2020のステッカーを貼ったバイクが何台か抜いていきます。その中で、トレーラーを見て左手をあげて挨拶してくれたライダーがいました。嬉しいですね。
そのまま中央高速を走っていると、車の助手席から手を振ってくれたのが2回あって、共に外国人でした。いいね!ってサインを出してくれる確率は段違いに日本人より高いです。
八王子ICの手前の石川PAで休憩しますが、到着したのはまだ9時前です。アイアンハートは11時から開店。目星を付けていたファミレスでさえ10時から開店なので、まだ1時間以上時間があります。
狭いPAに車がたくさん停まっていたので、これはヤバいと、入口すぐのゼブラゾーンに違法駐車しました。そのため奥の喫煙所の反対側。ええ、3往復もして時間をたくさん潰しましたよ(笑)。
日向ぼっこして仮眠するかとも思ったのですが、たくさんのランボルギーニがやってきてオフ会をやっていたようです。マフラーの音がうるさいので、10時頃出発します。
アイアンハート近くのファミレス(ココス)に10時過ぎ、到着しました。ドリンクバーを頼んで、少し仮眠しようか?とも思ったのですが、11時を過ぎるとお昼ゴハンのお客さんが増えるよね…?寝てたら迷惑かな?と思って、11時過ぎに店を出ました。
すっかり暑いくらいの良い天気です。まきポカを外し、インナーグローブを外して、ウルトラライトダウンを脱いでグローブトロッターへ仕舞い込みます。大容量の収納は手間こそ掛かりますが、やはり便利です。
アイアンハート東京のすぐ手前にあるガソリンスタンドで給油し、11時半頃に到着しました。
参加車の一部です
お店に入って、撮影会参加者である旨伝えると、さっそく撮影スペースに通されました。あれよあれよと進んで、早々に撮影して貰いました。
この様子は11月中旬に発売される12月号に掲載されるそうです。私もトレーラー欲しい!と思った読者(居るのか?)が、サクマエンジニアリングに注文してくれれば嬉しいなぁ。
キワモノが来たなぁと思われたかも知れません。他の参加者の方やお店の人にもアレコレと聞かれました。
あっという間に撮影が終わったので、以前から気になっていたオーバーオールを物色します。オンラインストアで眺めてコレかな?と思っていたのは細い縦糸が入った12ozインディゴウォバッシュです。
裾上げもその場でやってもらいます。バイクのための裾丈の正解がさっぱり分からないのでプロにお任せします。バイク以外で履くかも知れないけど。
オーバーオールです
予定より早く終わったので、13時半頃、アイアンハート東京を出て、川越に向かいます。帰りはあきる野ICから圏央道に乗り、鶴ヶ島JCTから関越道に入ります。川越ICで降りてハギさんへお届け物をしました。
254号バイパス(旧富士見有料)から463号(浦所)線を通り、与野の街中を縫うように誘導されて帰ってきました。給油してガレージへ格納したら、車でグローブトロッターを回収して完了です。
帰宅後のメーターです
出発前のメーターを撮り忘れてました。前日の洗車と合わせて走行距離は203kmでした。結構走ったな…。
実際に見て、SSTR2020の出発地は東海汽船竹芝営業所脇にしようと思ってます。当日は平日金曜の朝ですから、仕事の邪魔になるところはちょっと考えものです。
一方で4か月ぶりにトレーラーを牽いて、感覚を思い出したのは良い予習になりました。
この撮影会@アイアンハート東京の模様がクラブハーレー2020年12月号に掲載されました。
編集後記にも載ってました
編集後記に感想を書いてもらったのが嬉しいですね。この時はほら!簡単なんですよーって言いながら、目の前でトレーラーを切り離して、また繋いで、って取り回しをしたので、こう思ってもらえたんでしょうね。
もはや僕も見た目のインパクトがあるとか珍しいって言われて喜ぶようなつもりでも若気の至りなんて年齢でもありません。これを見てあ!あんなコトができそう?みたいな、これまでの積載の限界を超えた新境地へと想像(妄想?)が繋がって欲しいんですよね。今回の撮影会での他の参加者10人程?にも少しお話ししたんですけど、これでドコまで行ったんです?とか何日間の旅までやりました?とか、見た目のその先まで突っ込んでくれる人は居なかったですね。そういう人が面白いんだけどなぁ。
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