ニジマスの冷燻をもう一度
今を去ること14年前の2004年の年末から2005年の年始にかけて、旧宅の軒先でカラーボックスを使った自作簡単スモーカーでブルックトラウトの燻製を作ったことがあります。年末年始の休みに夜通し燻して作ったなんちゃって冷燻は、クリームチーズを塗ったバゲットに載せて食べたら絶品!でした。
これは2階が空き部屋だったため、モクモクと煙を立てても文句を言う人が居ないというラッキーに恵まれた産物でした。以降、階上に住人が居たため、燻製を作ることは叶わなかったのです。
その後、転居したので階上に気を遣う必要が無くなりました。さらに2018年から2019年に掛けての年末年始は寒波が襲来するとの予報が出されたので、スモーク作成の好機と捉え、時を超えて再び挑むことにしました。
作成コンセプトは前回と同じなんちゃって冷燻です。25~35℃程度の温度で燻蒸するこの方法は、ほぼ熱が加わっていないため生に近い食感になるのが特徴です。
前回はカラーボックスの中にスモーク材と魚を一緒に入れる作りだったので、温度を下げるために真冬の夜中に屋外で燻蒸するという苦行になりました。今回はスモーカーを構造変更し、スモーク材を燃やす燃焼室と魚を入れる燻蒸室をダクトで繋ぐ別体型を検討したいと思います。
前回はカラーボックスでスモーカー本体を作りましたが、今回は燃焼室と燻蒸室を分ける計画ですので、加工のし易さから段ボールで作成します。
まずは燃焼室です。カバンをネットで購入した時に送られてきた段ボールが2つあったので、これを使います。
煙に含まれるタール(ヤニ)が内壁に付いて使用後の掃除は面倒ですから、再利用せず使い捨てにできるのが最大のメリットです。また、おせんべいの空き缶をスモークブロックを載せる火皿にします。経費が掛からないのがいいですね。
燻蒸室も段ボールです。魚を乗せる網はダイソーで足付きの網を2つ買ってきました。当然200円です。
写真手前にあるダクトは近所のドイトで買ってきました。エアコン周りの用品みたいで、一本500円しなかったはずです。蛇腹になっていて、緩やかなS字状に曲げることができます。
ドイトのキャンプコーナーでSOTOのスモークウッドを買ってきました。1本500円くらいだったかな?1本3カットで計4時間半燃焼するそうです。今回はヒッコリー(オニグルミ)にしました。24時間は燃やしたいので6本買いました。
まずは燻蒸室。段ボールを組み立てて底を布テープで貼り、足付きの金網を入れます。
こんな感じ
一応、事前に段ボールのサイズを測っておいて、網を買う際にはちゃんと入るサイズのものを選びました。二つ繋げれば多分40cmを超えるので、結構デカいニジマスでもスモークできるはず!と確認しました。
そして側面上部にカッターでダクトの通る穴を切り取ります。ダクトを当てて鉛筆で穴の下書きをしてから切り取りました。
同様に燃焼室を組み立てます。写真では右側。段ボールの側面下部にダクトの穴を切り取り、ダクトを挿して繋ぐだけです。
2階のベランダに設置しました。右側の燃焼室の前面には切り込みを入れて、火皿を取り出しやすいよう扉を付けました。右の箱で燃えた煙が上がりながら左の箱へ流れる想定です。左の箱の天面には温度計を挿しておき、箱内の温度が上がり過ぎないようにチェックします。
他には燻製にする魚をソミュール液(漬け汁)に漬け込むデカいタッパーをダイソーで買ってきました。これはさすがに500円しました。まぁ他に活用できるものだから(笑)。
その2へ続く
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