辛く厳しい道とは知りつつも一度は釣ってみたい憧れの魚
空けて翌日の4月4日、疲れも出たので、朝ゆっくり起きて右岸側へ行ってみました。
今日はダブルハンドのフライロッドに挑戦してみようと思っていました。昨日見て回ったところでは、右岸の方が川岸がなだらかで水深が浅めで、バックのスペースのとれる場所が多いことが分かりました。
朝9時頃の右岸、区域中央よりやや上流の地点から下流方向へ。
この地点は岸際に強い流れがあって立ち込むのは危ないところでした。
川岸が砂利で、堤防から川岸まで土の河川敷が広いことからも、この川の流芯が左岸寄りなのが分かります。漁協の職員の方に話を聞くと、渇水期には右岸の大半が川岸になるとのことでした。
同地点から上流側へ。川の上にかすかに見えるのが荒川頭首工(堰)
堰の下流600m地点から下流側が解禁区域です。
このような状況ですから、フライで釣るには右岸側しか投げられる場所はなさそうです。この日は5人程のフライフィッシャーを見かけましたが、全て右岸側で釣っていました。
さて、この写真の下流側は、次第に流れの強い部分が沖へと離れていましたので、この下流部分から釣ることにしました。車の中からDHフライロッドを取り出し準備を始めました。
リールを取り出して、リールシートに付けようとすると、ポロッとリールシートが外れてしまいました。
え?何が何だか分からないままシゲシゲとリールを調べてみると、リールシートを止める2本のビスがバカになっていて、スポッと抜けてしまいます。買ってキャスト練習をしただけなのに何故?
銀色の2本のビスが抜けてしまいました。
GRAINのCouse #11
どうにも止められないので、近くに居た多摩市からお越しのフライフィッシャーに声を掛けて、UVシーラーを借りて応急処置をしようとしましたが、結局充分な強度が得られず止まりませんでした。
今回、予備のリールは持ってきていませんでした。この方はBillyPate Salmonをセットしてたのがチラッと見えまして、こんなことになるくらいなら僕も見栄を張ってBillyPate Tarponでも持ってくりゃ良かったよ、トホホ…、と思っていたらリールを持ってきて「ボロで良ければお貸ししますよ」と言ってくれました。
それは全然ボロなんかじゃなくって使い込まれたイイ感じのSussexのリールでした。さすがに申し訳なくって、「僕、両刀なんでルアーでやりますから大丈夫ですよ。ありがとうございます」と言って、お気持ちだけ頂きました。何て良い人なんだろう。
後から考えてみれば名前くらい聞いとけば良かった。来週缶コーヒー1本余計に買って持ってっとこう。と自分の気の利かなさ加減にちょっと後悔しました。
結局、この日のDHフライロッドデビューはお預けになってしまい、昨日と同じようにルアーで右岸を釣って行くことにしました。
しかしルアーで釣りを始めたら、今度はスピニングリールの逆転クラッチはOFFにしているのにハンドルが回ってしまう不思議体験が起きてしまいました。
物はDAIWAのTD-X3000iA(Saltwater)ですが、こちらはさすがに使い過ぎだと思います。
ロクに整備もしないでシーバスに3年使い、さらにシイラでジャークベイトをシャクって80cmUPとか釣ったりしていますから、そろそろガタが出てきても文句は言えません。
しかし悪いことは一時に続けて出るものなんですね。何とか釣りを続けましたが、案の定アタリは一回も無く、トボトボと帰ることになってしまいました。
午後4時頃、帰る間際の左岸中央部から上流へ
これは昨日の一枚目と同じ場所からの写真です。時間や光線具合にもよりますが濁り具合が全然違います。一日経ってかなり濁りが取れてきました。
帰る前にいろいろと情報収集をしましたが、昨日3日は誰も釣れていなかったようです。増水と濁りでどの人も『だめだな。こりゃ。』って言ってました。
4日は上の写真の右端のエグレているところの肩あたりで立ち込んで粘って釣っていたルアーの二人連れが3本上げたという話を聞きました。サイズは1本が50cmくらいらしい、とのことでした。
解禁初日の4月1日は漁協へ登録のため持ち込まれた数だけで17本!だったそうです。漁協の職員の方は持ち込んでいない人も居ただろうから多分20本以上は釣れたのでは?と話していました。
2日にも数匹が持ち込まれたそうで、やはり解禁日が一番良かったようです。
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