子供の頃の憧れだったチヌの落とし込み釣りに挑戦する
翌日の18日(月)はお休みを頂いていますので、引き続きチヌを狙います。当初は今日一日の釣行の予定だったのですが、昨日初挑戦しておいて良かったです。釣り方のおおよそを知ることで終始してしまいましたから。昨日は練習、今日こそ本番!(笑)
平日の渡船は1便が朝5時30分出船なのですが早起きできず、6時30分の2便を目指して出発します。
今日はいきなりTポートへ直行し、えさのイワガニを購入します。さらに昨日の帰りの船でフジツボが当たりえさだったらしい、と聞いていましたので、フジツボバリューという疑似餌も合わせて購入します。
丸高渡船の隣にあるコンビニで食料・飲み物を調達し、準備を整えて受付へ行きます。さすがに2日連続ですから段取りがスムーズ(笑)です。
今日もセル石に渡ります。延々続くセル石の真ん中にあがると周りには誰もいません。かすかに先端の方に2人の人影があるようです。おお!貸切やんかぁ。v(^^)v
平日は午前中のみの営業で12時揚がりになります。やったるでぇ。
昨日に比べると風も少なく波も穏やか。潮位が高く、これから下げていくようです。今日はガン玉を1サイズ小さいBにして、ゆっくり落として魚を誘う作戦に出ます。
さてどんなスピードで落ちるのかな?とえさを付けて落とし込みます。う~ん、結構落ちていかないなぁ、ガン玉小さ過ぎるかな?と仕掛けを上げ、再び落とし直そうとするとあれ!えさが無い!。
う~ん、第1投めで食ってたのかぁ?そりゃ無いよ~。案の定、2投めはスルスルと仕掛けが水中に引き込まれていきます。やっぱりさっきのは食ってたか~。
これならたくさんアタリが出るかな?と思っていたのですが、その後はなかなかカニが食われません。目先を替えようとハリを貝専用落とし込みチヌ2号に、えさをフジツボバリューにすると落下速度がやや速いです。
フジツボバリューとカニをとっかえひっかえ試すと、カニが2回無くなったくらいで芳しくありません。アタリはサッパリ分からなかったし、小さいハリなので食われたのか外れたのか、いまいちハッキリしないし。
9時30分になると集中力が切れてひと休みと堤防の上で横になると30分ほど寝てしまいました。
目が覚めると10時を回った頃でした。頭もスッキリしたことだし、とフジツボバリューをハリに付けて、釣り再開1投め。
仕掛けいっぱいまで落とし込んで打ち返し、と空アワセをするとゴン!と感触が伝わります。なんか来た!と竿を立てるとギュン!と引き込んでいきます。
もしかしてチヌが来た?とドキドキしながら引き込みに耐えます。浮いてきた銀色の魚は期待していたよりも長細い。ハネだ!
フジツボを好んで食うわけではないでしょうから、落ちていくモノに反応したルアーちっくな釣れちゃった魚だとは思いますが、大阪時代にハネを釣った記憶も無い僕としては素直に嬉しいです。
この後もサッパリ釣れない時間が続きましたが、潮が上げてきた11時頃、カニえさで、糸が堤防の奥にすーっと入っていく理想的な一投がありました。これはいいねぇと一人悦に入っていると、2m落ちたところで目印がツッ!と引き込まれました。
この釣り始めての明確なアタリに思わずよっしゃ!と声を上げると同時にアワセを入れていました。竿先がギュン!と曲がって魚のひきが伝わります。
これは本命やろ!と浮かせてきた魚体はまさに銀黒に輝くチヌ。見たところ35~40cmでしょう。やったで~!と磯ダモを入れて掬おうとした瞬間、プツッ!という感触とともにハリが外れてしまいました。
何が起こったのか分からず一瞬呆然としてしまいました。チヌも呆然としているのか水面に横腹を見せて浮かんでいます。差し出している磯ダモで掬ってしまえ!と閃いて手を伸ばしたその時チヌが身を翻して逃げてしまいました。あぁ…。
フジツボバリュー用にハリを貝専用落とし込みチヌ2号を使っていたのがイカンかったか?小さかったか?むむ…無念じゃ。
その後はアタリもなく、とうとう沖揚がりの12時になり、迎えの渡船がやってきました。チヌを釣り落としてしまう大失態。千載一遇のチャンスを逃してしまったままでは引き下がれません。えさのカニも随分残っていますし、泣きの延長戦を挑むことにします。
昼食をとった後、えさを購入しTポートへ行き、これから落とし込み釣りができるところはないか?と尋ねてみました。
研修中のお兄さんは北港のヤザワ渡船を挙げましたが、サイトで調べると2人以上で16時出船となっていて×。
替わりに岸からできるところとして、かもめ大橋脇の防波堤を教えてくれました。店に備え付けのポイントマップを握り締め、いざ第2ラウンドです。
ここです(mapionより作成)
駐車スペースに車を停めて、かもめ大橋の下をくぐって堤防に歩いていきます。夏休み中ともあって、平日なのに子供連れのお父さんやのんびり座り込んでいるおじいさんなどポツポツ釣り人がいます。
堤防の沖向き(下写真右側)は高さが結構あります。真ん中辺りに座ってサビキ釣りをしているおじさんが居ますので、後ろを通らせてもらって、ここから先端部分を釣ろうと仕掛けを準備します。
今度はハリにカニ専用落とし込みチヌ3号、ハリスは1.2号を矢引き分です。
第1投はハリに打ったジンタン1号の具合を見ようと落とし込んでいくと、なかなか沈みません。う~む軽かったか?と思って仕掛けを上げると、カニがありません。しまった!食ってたのか?また?どうして今日は1投めなの?!
気を取り直して釣り続けますが、相変わらずアタリが出ません。次第に風が強くなってきて、目印が風に吹かれるので結構釣り難いです。
前掲写真の防波堤の先端まで歩いては落とし込みを続け、一段低い左側へと回っていきます。くるっと一周する間に右側で1回、左側で1回の計2回、アタリが分からないままカニが無くなっていました。
もう一周と一段高い沖向き(右側)へ登って再び落とし込んでいきます。2週めに入って数投め、ゆっくり沈んでいく目印がツーッと早く引き込まれました。
分かり易いアタリによし!と気合を入れてあわせると、ギュン!と竿が絞り込まれます。竿を立てるとさっきよりは一回り小さいものの、銀黒に光るチヌが浮いてきました。
磯ダモの長さが届くか心配でしたが、手を伸ばすとギリギリ届きます。今度はスポッと網に入れて無事、初物を取り込むことができました。
やりました。念願のチヌを釣りました。これまで堤防の五目釣りで掌サイズの小物(カイズとかババタレとか呼びます)は釣ったことがあったのですが、30cmを超えるチヌ(と呼んでもいい?)サイズのものは初めて釣りました。
もちろんチヌはもっと大きくなります。50cmを越える大物は年無し(としなし)と呼ばれ、チヌ釣り師の憧れであり自慢です。それに比べればまだまだ小物ですが、初めての落とし込みで型を見れたのは我ながら大健闘と言って良いんじゃないでしょうか。
その後も食いの立つ時間じゃなかろうか?と続けましたが、1回えさをとられたくらいで、釣果を伸ばすことはできませんでした。えさのカニも少なくなり、疲れて集中力が切れてきたので、17時前に終了としました。
その4に続く
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