子供の頃の憧れだったチヌの落とし込み釣りに挑戦する
ライギョに挑戦した岡山遠征の帰りは、お盆の帰りラッシュで17日(日)の切符が取れなかったため、18日(月)に有休をとって、一旦実家に寄り道する計画にしました。
僕が小学校から大学入学直前までを過ごした実家のある大阪府吹田市は、子供にとっての釣り環境はあまり恵まれていませんでした。千里丘陵に川は無く、溜池は千里ニュータウンの整備に伴い、柵を巡らせ釣り禁止の看板を立ててゆく、あるいはマンションが立ってゆく、といった具合です。当然車もお金も無い子供には遠出もなかなかできませんでした。
特に近いのに遠いと感じたのが海です。大阪湾に電車で行くだけなら時間もお金もそんなに掛からないのですが、工場や企業の敷地ばかりで実際に水辺に立てるところなど皆無です。
車が無い子供にとっては立入禁止を避けてイチから釣り場を探すことは難しいので、釣りをするには大阪南港魚釣り園・神戸須磨海釣り公園の施設や、渡船で沖堤防へ渡るくらいしか手がありませんでした。
ところがやはり子供の小遣いからみると、電車代+エサ代+釣り場代ではやっぱりお金が掛かり過ぎるのです。
遠征釣行の後半戦は、昨年夏服部緑地公園の釣り堀(若竹池)に続く、子供の頃できなかったあの釣りのカタキをとりたいオトナの夏休み企画第2弾です。近くて遠かった海・大阪南港でチヌ(クロダイ)の落とし込み釣りに挑戦します。
服部緑地公園内の釣り池、若竹池は大阪府と池の管理者との契約の更新が付かず、2008年4月1日より営業できなくなりました。
残念なことですが2007年夏に行っておいて良かったとも言えます。そんなコトもあって最近思い立ったアイディアはすぐにやれ!と強く思うのであります。
中学生の頃チヌを釣ってみたいとおじさんに淡路島の堤防に連れて行ってもらったことを今でも覚えています。小さいアブラメ(アイナメ)が1本きりで、飽きてハゲ(カワハギ)掛けに興じてしまったのは子供ゆえのご愛嬌というヤツですが、チヌは憧れの対象魚だったのです。
東京の大学に入学することになった際、落とし込み釣り発祥の地、横浜・野島防波堤で入門しようかと考えたこともありました。ところが調べてみると釣り人が多い激戦区で釣り上げるのも甘くないということでした。すっかり腰が引けてしまい、それっきり今日に至っています。
チヌは河口・港湾・磯と生息圏が広く、人間の生活域に近いところにも居ますので、昔からいろんな釣り方があります。
僕が挑戦する落とし込み釣りの舞台は防波堤や港の岸壁です。垂直に切り立った壁には貝がくっついていて、時折何かの拍子にポロポロと外れて落ちるのをチヌは狙っているのです。あるいはカニが足を滑らせて落っこちることもあるでしょう。チヌにとっては労せずしてエサにありつける絶好の場所なのです。
こういった岸壁の際に貝やカニを落とし込んでいくので、落とし込み釣りと呼ばれます。あるいは堤防のヘチ(辺地)を釣るのでヘチ釣りとも言われます。
大雑把にいうと、こんな感じ
今回の目的地の大阪南港は、大和川の河口から沖合に続く埋立地や港湾地区に好ポイントがいくつかあり、丸高渡船が渡してくれます。
事前に調べていくと新波止やセル石・宇部波止など昔聞いた名前が出てきます。この中で足場が比較的低く良好なセル石に渡ってみようと目星を付けました。
というのも新波止は足場が高く、7m前後の磯ダモが必要になります。家にある磯ダモは5.4mですので、これを使える場所がいいなぁと考えたからでした。
Xデーは2008年8月17日(土)です。ライギョ探索を1日早く切り上げて16日の最終で大阪入りしました。
その2へ続く
Copyright (C) びぃ,2008-08-20,All-Rights Reserved.