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へらぶながえさを食う瞬間を見た

やっぱり丸見えって興奮しますね

2009-06-06

 無事テキサスの大将の戦果があがったものの、2匹めが釣れませんのでへらぶな釣りに切り替えます。というのも小割ロープ沖合で凄いへらボール(へらぶなの群れ)を見ちゃったので、ついつい辛抱堪らん状態になってしまったからでした。

まさにボイル
水面に沸き立つへらボールです

 黒岩やコタツロープはニューあかいけの方から風が通って吹いてきたので、右からの横風を受けるようになってしまいました。風を避けられるよう延々沖へ出ていき、湖畔荘の正面の釜畑ワンドの中に入ります。
 ワンドの奥にはロープが張られていましたので、これ幸いとボートを付けると風の影響がありません。

右端の建物が湖畔荘です
釜畑ワンドからの景色

 バッテリーを移動させ、ハンドコンエレキを外すだけで狭いボートの上では重労働です。ようやっと座布団を敷き、万力を取り付けていると、へらぶなの群れが目の前を回遊していきます。これなら短竿で釣れるんじゃないの?と色めき立っていると、出船前にニューあかいけのおかみさんから入手した10尺くらいのカッツケで釣れてますよという情報が思い出されます。
 イソイソとシマノ慶匠8尺を取り出し、浅ダナの仕掛けを繋ぎます。まさかこの竿の出番があるとは思わなかったなぁ。 

 道糸は0.8号、ハリス0.4号20-27cm、ハリは改良ヤラズ5号、ウキはリコーサーバンス社のさみだれハイテクトップ浅ダナ用7号と、ホントにいつもの管理釣り場セッティングです。えさはガッテン:水を4:1で作りました。

 へらぶな釣り開始は10時になっていました。えさを打ってみるとまさにダンゴがブラ下がっているのが見えます。ホントに大丈夫だろうか?とセッセとえさを打ってへらを寄せます。さっきの群れがまた回ってくれば、なんとか足を止めたい…。

 次第にえさの周りに黒いカゲが見え始めました。へらだ!へらが寄ってきた!恐る恐る近づいては様子を伺っています。なるほど警戒しているんだなというのが丸分かりです。
 どんどんえさを打ってへらを集めれば様子も変わってくるだろう、とえさを打ち続けます。そろそろいいアタリが出てもいいんじゃない?と思い始めるくらい、へらの姿が集まってきましたが、まだまだツン!と引き込むアタリが出ません。

 かなりのへらが寄ってきたのにカラツンばかりで一向にハリ掛かりしないのでハリスを15-20cmに詰めます。そろそろへらがダンゴに飛びついてこないかな…?と思っていると、ウキがズボン!と沈みました。

やっと釣れたぁ
今日の第1号です(11:28)

 ギュン!と竿を絞ったへらはコロンとした魚体でした。やっぱりサイズの割にヒキが強いのがいいですね。
 その後の1時間でブルーギル1匹混じりの6枚釣ることができました。

なかなかいいペース
6枚めのへらです(12:27)

 ところがこの後2時間ぱったり釣れなくなってしまいました。魚はいるのですが、アタればカラツンの連続です。雲の切れ間から日が差すように天候が良くなってきたのが原因でしょうか。

 目を凝らしてよく見ると、どうやらえさをつついたり、近くで泳ぎ回った水流でえさを落としてから食いつくようです。なんと賢い!。水中でぶら下がっているえさを警戒しているのです。びっくりしました。
 このままでは釣果が伸びないので、この魚達の上手を行かなければなりません。ダンゴえさの漂う粒子を吸い、落ちていくえさしか食わないのならダンゴの周りにトロロを漂わせるか?とトロ掛けに替えます。
 下バリを改良ヤラズ3号に替え、ハリス寸は15-20cmのまま。ぽろっと上ハリのダンゴが外れた瞬間にトロロを吸い込む、という目論見です。

 ダンゴにアタックする小さいアタリは見送り、強いアタリを待って、狙いを定めて合わせるとギュン!と竿を絞ってくれます。よし!狙いバッチリ?

2時間ぶりだぁ
よっしゃ!7枚め(14:31)

 この手がハマったか釣果が11枚まで伸びていきました。

綺麗な魚体でした
8枚め(14:40)

ツ抜けできました
こちらもコロンとした11枚め(15:17)

 ところがここへきてへらの姿がなくなってしまいました。えさ打ちを休んだわけでもないのになぜ?延々1時間えさ打ちを頑張ったのですがへらの姿が見えません。
 えさをガッテン:白べら:GTS:水を2:1:1:1とバラける配合に替えても魚が居ません。どうしてかな?と思った時、太陽が雲に隠れてへらが浮いてきました。日が差してタナが下がっていたのか!とようやくその時気づいたのでした。

 あわててチョウチンに切り替えタナを深くすると、うっすらへらが見えてウキがスポン!と沈みます。やっぱり!と合わせると、1時間ぶりにへらが釣れました。

ちょっとサイズが良くなりました
そういうことか、の12枚め(16:18)

 えさが糸を引くように溶けながら落ちていくと、再び曇った天候で魚が浮いてきて麩えさの粒子をパクパク食べています。こうなると逆にタナが安定せず、却って釣りにくくなってしまいました。

上から下までへらがタテに散ってしまいました
最後になってしまった13枚め(16:46)

 お寺の鐘が聞こえ、学校か何かの放送が聞こえてきました。ふと時計をみると17時。もうボートの営業終了の時間です。慌てて後片付けをして、帰路に着きました。

 へらぶなは結局13枚の釣果にとどまりましたが、魚がえさを食べる瞬間が丸見え、というたいへん貴重な経験をしました。きっと今後の参考になるでしょう。

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