トップ釣行記

テキサスの大将
二度目の海戦参加の巻

シイラ・カツオを求めて再び海へ

2009-09-07

 テキサスの大将ことTexas Generalに新たな作戦指令が下されました。二度目の海戦参加です。
 Old River Kawagoeのメンバーであるエノさんからシイラ釣りに一人空きが出たからどう?と声を掛けて頂きました。
 このようなチャンスを見逃す統括作戦本部ではありません。前回の自作バンブーロッドでシイラを獲れ作戦での報告を受け、前回より大型のシイラを撃墜せよ。さらにサバ・ソウダガツオ・ワカシ・カツオ・メジなどの他魚種も機会あらば撃墜し、その戦果に加えられたしとのお達しであります。

 今回もお世話になったのは長井・荒崎港の丸伊丸です。サイトで最近の釣況を見ると、台風後に状況が上向いてカツオが揚がっているそうです。
 2時に起床、出発すると荒崎港には4時前に到着しました。時間まで車内で仮眠しているとエノさんが起こしてくれました。今回の参加者は計6人です。ご挨拶して準備を始めます。

頑張りましょー
完全装備のエノさん

今日の得物達です
本日のタックル一覧

右から
ROD: P.H.Y Texas General Replica
REEL: TENRYU Fate's SW-3
LINE: SA Mastery WF8F SWT
LEADER: VARIVAS PERFECTION 1X(Butt 2ft cut)
SHOCK-TIPPET: DUEL HD Carbon 4号 2ft

ROD: TIEMCO EUFLEX GS SaltWater 91011-4
REEL: Wellstone 10-11 Large-Arbor
LINE: SA Wetcel WF11FS Type4
LEADER: VARIVAS NylonLeader 40lb
CLASS-TIPPET: VARIVAS GAME 12lb
SHOCK-LEADER: DUEL HD Carbon 4号 2ft

ROD: Palms Coralstar CGP-6012i
REEL: DAIWA TD-X 3000iA SW
LINE: PE2号
LEADER: VARIVAS NylonLeader 40lb

ROD: SHIMANO Scorpion OCEA Boat SCO-S8022BT
REEL: SHIMANO AIRLEX 5000
LINE: PE2号
LEADER: VARIVAS NylonLeader 60lb

 GTロッドで遠距離艦砲射撃を敢行、大型を狙い打ちするという作戦を考えていたのですが、別の竿のハンドルを持ってきてしまって×です。
 また空を見上げると意外に雲が多くやや風があります。食糧保存用の小さいクーラーを忘れてしまったのは問題なさそうですが、レインウェアを持ってこなかったのは判断ミスにならなければいいのですが。

 船は順調に出港し、シイラの索敵を行います。沖を航行中に大将の準備を整えていると、最初のトリヤマに接近遭遇しました。いよいよ出陣ですな。

トリヤマ

 鳥山と書きます。水面付近にいる小魚を狙って鳥が群がっている様を指します。大抵小魚は海中から大きな魚に追い上げられているので、上下から挟み撃ちに遭っています。当然絶好のチャンスです。

いよいよだぜぇ
鳥が群がっています

海上はワサワサ
鳥山に突っ込みます

 カツオだ!と聞いてフロロ4号にガミーミノーを結んでオモテ(船の船首(前)寄りの部分。表と書く。)に出ると、既にひっぱたいていたエノさんがおいでおいでと手招きしてます。ご厚意に甘えていざミヨシへ。

ミヨシ

 船の船首部分のこと。本来は水押と書く通り、船首で水を押して(切って?)進む部分をさす。
 遊漁船ではもっぱら船首部分の釣り座をさして言う。シイラ釣りでは視線が高く、遠くまで見通せて、左右に釣り人がいないためルアーやフライを投げ易い特等席。

 散水とイワシの飛び交う中、ロールキャストでフライを打ち返すと、ザッと水面が騒がしい場所があります。ちょうどそこへフライが入った途端、ガツン!とひったくられて魚が走りだします。
 バンブーですから無理はできないと、舳先を回して右舷胴の間まで移動してからノンビリやりとりします。ようやく浮いてきたのはやはりカツオ。ティペットを掴んで無事抜き上げました。

初物釣れました
カツオ召し取ったり~(7:16)

 カツオを大将の戦果に加えることができました。ブラックバス・シイラに続いて3魚種めです。フライロッドとしては着実に異端の道を歩んでおります(笑)。

 さて。今回の釣行ではTIEMCOのEUFLEXで初釣果、入魂の儀式を…という下心がありましたので、この釣れ続いているチャンスを逃す手はありません。
 慌ててティペットにお手製のフライ(キャンディー)を結んで2匹めを狙います。空いている右舷オモテに入ると、時折イワシを追っているのが見えますが、カツオが水面近くに来るタイミングとなかなか合いません。小さいイワシの群れが突き上げられたタイミングにピッタリ合うと、ガツン!とヒットしました。

入魂完了!
EUFLEX GS SaltWater&Wellstoneで(7:31)

 一匹ずつ釣って比較した感想としては、8番指定のバンブーロッド(Texas General)はカツオを釣るにはやはり引き寄せる力(リフティングパワー)がちょっと足りないです。竿の曲がり(ベンディングカーブ)は綺麗(自画自賛?)で、急に走られても素直に穂先が付いていき、根元(バット)が粘って竿が折れそうな気配は無く、安心感がありました。どんどん走らせてのんびり獲りました。
 一方の10-11番ライン指定のカーボンロッド(EUFLEX)は何より軽く、ロールキャストの打ち返しがありがたいです。もちろんリフティングパワーも充分で、カツオ釣りにちょうどぴったりです。
 引き続きEUFLEXを使ったのですが、少々無理して止めようとしたらプツッと12lbのダブルラインで切れてしまいました。僕のビミニツイストがイイカゲンだった可能性がありますが、結構パワーがあるんじゃないでしょうか。16lbでもいけるかな?

 ヒットフライが無くなったので、ガミーミノーに変更後、もう一本追加することができました。その間ミヨシでは船長やエノさんがひっぱたき捲って、カツオがドンドン空を飛んでました(笑)。
 宴の後、iglooの白いデカいクーラーが2つ埋まったので大量水揚げでした。たぶん170本くらい?とのことです。もうこれで一仕事終えちゃった感が船中を包み、シイラを探してパヤオを巡ります。

 パヤオでは散水・チャミングを繰り返しても魚が湧いてくることも無く、僕が投げたトビペン(中)に二回バイトがあったのみでフッキングせず。ちょぼっと出るだけの消極的な感じだったので、シイラの元気はイマイチだったようです。
 チャミング用のイワシも無くなって早めに終了となりました。帰港したのは10時30分くらいだったかな?

海フライの定番ポーズです
港にて記念撮影

みんなで記念撮影
丸伊丸のサイトより

いっぱいです
大漁の図 その1

クーラー2つめです
大漁の図 その2

 僕はキャッチ&ストマックを標榜していますので、基本的に胃袋の量を超えてキープすることは無いのです。実際この日の釣果は3本ですので、一人暮らしの男には差し入れ込みでちょうどいいくらいです。
 ところがひっぱたき組はもはや漁労活動の大量水揚げですから、カツオが山ほどあるわけです。メーターオーバーのシイラが釣れた時用のデカいクーラーに3本入れたら、エノさんに入るだけ持って帰りなよと言われて満杯に詰め込まれてしまいました。これ一体どうやって処分しよう…?

 ちょうど帰り道になることもあって店長さん貰って頂けませんか?とお願いして2本。帰宅して四つ割に捌いてから大家さん宅に2本。階上の若夫婦に1本。彼女の家用に2本と行き先が決まってもまだ10本以上のカツオがあります。

 そこでOld River Kawagoeのフル先生のお宅に持ち込むと、怒涛のご近所配りで全部はけてしまいました。いや~助かりました。ここではけなきゃ泣きながら徹夜で捌いて職場に持っていくしかないと思っていたので、まさに命拾い(笑)です。
 さらにはフル先生のお宅で晩ゴハンをご馳走になり、持ち込んだカツオを刺身・タタキまで作ってもらってご相伴になり、話に夢中になって22時まで長居をしてしまいました。申し訳ありません。
その後彼女の家に差し入れ分を届けて、自宅に戻るともう0時前でした。長い一日だったワイ…。

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