FlyRodをへら竿に持ち替えて
アトリエOld River Kawagoeに通って約一年。一向にへらぶな熱が収まらず、メンバーのエノさんとアツい談義を繰り返すことしばしば。遂にはフル先生を誘い出し、へらぶな釣りを敢行することとなりました。
釣り場はアトリエから程近い鳥羽井沼へらぶな管理釣り場と決まりました。
前日に6時30分開場の朝一番から行きますと宣言した僕は、あろうことか寝坊して起床したのが7時30分。慌ててエノさんに電話をすると入り口近くで釣ってるから早くおいで。お客さんがたくさん来てるからねと。こりゃイカンと家を飛び出していく有様です。フル先生、エノさん、ごめんなさい。
既に街が動き出した時間だったので車の量も多く、釣り場に到着したのが9時30分頃になってしまいました。受付で料金を払って入り口付近でキョロキョロしていると、エノさんとフル先生に声を掛けて頂きました。
釣り座を準備して、まずは一服(笑)。どんな釣り方にしようかな?と思案していると、お二人は快調に竿を絞っておられます。
フル先生も快調です(9:58)
さてはてどうしようか?の長い熟考の末、まずは最近買ったチャカウキのオモリ負荷量のテストをした後、そのままメーターウドンセットをすることにしました。
竿はシマノ慶匠9尺、道糸0.6号、上ハリス0.4号10cm、下ハリス0.3号35cm、ウキはリコーサーバンス社の輝(かがやき)ハイテクトップパワーセット5号です。
えさは粒戦:水を50cc:100ccで吸水させた後、ダイワのへら餌本舗セットバラケ若武者を400ccで作りました。食わせえさは力玉各種です。
先月の例会で使ってみたこのウキをもうちょっと使ってみたいことと初めて買ったダイワのえさを使ってみたかった、というのが単純な動機です。
えさを打ち始めてみると、結構軽いえさのようでウキのトップ2目盛り残しくらいまでナジんで返ってきます。ふむ。悪くない。ギュッギュッと圧を掛けてえさ付けすると、ウキは沈没するまでナジんでゆっくり返ってきます。うん。ちょっと軽めの印象だけど、いい感じ。
あれこれウキのナジミを見ていた6~7投めでしょうか。いきなりウキがスコン!と入って、びっくりしながら合わせると、小気味良く竿を絞ってくれます。おぉ~!こんな好調な出だし、最近ご無沙汰だったなぁ(笑)。
この後もテンポ良くえさを打っていくと、好調な出だしはどうしたものなのか、アタリがなかなか出てくれません。次第にウキのナジミが悪くなり、えさがもってない?とBBフラッシュを一掴み入れます。
それでもアタリが出ないので寄りが悪い?とドンドン打っていけども、微妙なサワリが出るだけです。あれ?
お昼ゴハンの弁当が届いたとのことでフル先生とエノさんが席を立って、弁当を受け取りに行くと、たちまちウキのナジミが悪くなり、ピョコピョコ跳ね出しました。しまった!寄せ過ぎた。
想定を上回る活性の良さで、慌ててバラケえさを締めるとスコン!とアタリが出ました。へらを寄せてくるとお釣りバラケがブラ下がっています。対応が完全に後手に回っていますな。
この後、エノさんが桟橋に乗ってカメラを構えてくれました。自分の釣り姿を写真に撮ってもらう機会などありませんので、ちょっとドキドキします。タイミング良くへらを掛けることができたらいいんだけど。
ホレ来い。おとなしくコッチ来い
スレでした(笑)。
この後水面直下にへらの姿が見え始め、ウキの周りにウロウロするようになりました。ちょっと盛大にバラケを打ち過ぎたみたいです。下ハリス寸を29cmまで詰めたりしましたが、かなりへらに揉まれているようです。多分下ハリスが張ってないんじゃないかと思います。
今日は寝坊したのでタピオカウドンを作っていません。重い食わせえさがないので、力玉大粒でも力強いアタリが出ないようでは厳しいです。やはり事前の準備が肝心よね…。
釣果が伸びないまま1ボウルが終わったので、釣り方を変えることにしました。エノさんに奨められて極軟9尺を取り出します。この竿はメーターのウドンセットは向かないので底釣りにします。いざ両ダンゴの底釣りです。
先週の16日土曜日にF迷人さんが釣行されており、左隣のエノさんと同じ釣り座で同じ9尺の底釣りをされていたのです。両ダンゴの底釣りが約1時間半で10枚と良かったとのことでしたので、僕にも再来を…と目論見ました。
ハリス0.4号30-35cm、ハリを改良ヤラズ5号に変えます。ウキはリコーサーバンス社のさみだれハイテクトップ底釣り用14号にしました。先週武蔵の池で13尺竿の段差の底釣りに使ったのが15号ですから、少し大きいかな?とは思いましたが、結構右に流れるし、活性も良さそうだから、これでイケるんじゃないかな?との判断です。
えさはダンゴの底釣り夏:ダンゴの底釣り冬:バラケマッハ:水を50cc:50cc:50cc:50ccの定番ブレンドです。まさに盛期のえさですね。
丁寧に底を取っても結構傾斜があるようですので、そこそこに諦めます。後はウキのナジミを見ながらで(笑)。1投めは手前に落としてしまったので、ウキにナジミが出ませんでした。それでは…と2投めはやや沖めに打つと、今度はトップ1目盛り残しまで盛大に馴染みます。
こりゃあ結構難しい底だなぁ…と思っていると、ウキがスコン!と1目盛り落とされました。ハッシ!とあわせると極軟9尺がアーチを描いて絞られます。うへぇ!2投めで来ちゃった!
その後すぐに4枚めが釣れました。これは尺くらいの良型でした。エノさんにいい型出ましたよと見せたら写真を撮るのを忘れて放流してしまいました(泣)。
しかしながら左からの風と流れが強く、振り込みが下手なのでウキのナジミが一定しません。底釣りなのにトップが沈没するようでは…。
そこでウキを交換します。かちどきのSPTオールラウンド4号にすると、倍近いオモリを背負ってくれました。これで振り込みも流れ対策もバッチリ!
ところがこれがアタリが出ないのです。ウキがモヤモヤするばかりで一向に鋭く落としません。おかしいな…?やっぱりウキ変更がイカンかったか?
このままでは埒が空かないと、基本に立ち返ってやり直します。リコーサーバンス社のさみだれハイテクトップ底釣り用15号にします。
底取りゴムを使って水深を取り直し、1目盛りずらしに設定して再度振り込むと、3~4投くらいでツン!というアタリが出ました。
やっぱり基本って大事ですね。こうやったら釣れるというエッセンスを集約したものが基本と呼ばれるのであれば、やはり基本から外れると釣れなくなっちゃうんですね。
しかしながら、この後またもややってしまいます。今度は風に吹かれて乾燥したえさに手水を打ったところ、柔らかくなり過ぎたようです。スレが多くなり、落ち込みでズドン!とウキが消し込むアタリが出てしまいました。寒い時期は指先が凍えて感覚が鈍るのも影響するのかも知れません。日が傾いて寒くなってから慌てて巻きポカを巻いたのですが、一度冷えた指先が復活するには時間が掛かってしまいました。
結局15時前に残ったえさの最後の一投を振り込んだものの、スレ掛かりで終わってしまいました。う~む、寄せ過ぎ、上ずりにも気をつけなくっちゃ、釣果が伸びませんね。
寄ってきたかと思えば、また走ります
竿が大きく曲がってます
この一枚は残念ながらスレでした。この日は想像以上にへらの活性が高く、みなさん結構スレ掛かりが出てしまいました。
偏光サングラスを外すとまだまだ明るく、普通のフライフィッシャーマンにとってはこれからがイブニングでしょうという時間ですが、へらぶな管理釣り場は早めの閉園が常です。
フル先生・エノさんと楽しく釣りができて、アッという間に過ぎ去った感じです。ありがとうございました。
まさか1月に両ダンゴの底でこんなにウキが動くとは驚きです。キチンと釣れば相当釣果が伸びるのではないか?との感想を持ちました。
さりとて簡単に釣れてくるワケではなく、結構な下りになっているので振り込みがイイカゲンだとウキのナジミが安定しないし、えさのタッチを誤ると上ずらせたり、とちゃんと基本に沿った技術は必要で、ちゃんと基本をおさらいするのにいいかも知れません。
うむ。気に入った。また近いうちに来よう、と帰路に付いたのでした。
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