例会へ向けて浅ダナ両ダンゴの釣りを
久しぶりに道満河岸へら釣り場へ行くことにしました。昨年5月16日に釣行して以来ですので、一年以上もご無沙汰しておりました。へらぶな釣り入門当初は頻繁に通っていたのですが、アチコチの釣り場に行くようになると、この釣り場へはなかなか足が向かなくなっておりました。
来週12日に道満へら鮒会の例会が兎谷津へら鮒センターで行われます。当会は道満河岸へら釣り場では例会をやらない(笑)のですが、全体的に浅い釣り場、タナ規定無し、魚体サイズがそんなに大きくない、など共通点が多いので、久しぶりに浅ダナ両ダンゴ、特にカッツケの釣りを練習するにはちょうど良い、との選定であります。
出発にのんびりしてしまって開場の6時から遅れること1時間、7時に駐車場に着くと、竿ケースを忘れてしまったことに気づきました。なんてこったい!
慌てて家に帰り、竿をひっ掴んでトンボ帰りで到着すると7時30分。近いから良かったものの、なぜかこの釣り場へは竿を忘れる大失態が2回めです。他の釣り場では無いんですけどねぇ。
釣り場に入ってみると、お客さんはそれほど多くありません。南東の風との天気予報から中央桟橋を渡って左側の対岸エリアを選びました。ここなら風が左後ろからになります。中央付近まで歩くとちょうど人の居ない空白地帯があったので、釣り座を構えました。何せ今日のお題が浅ダナ両ダンゴできればカッツケですので、付近に底釣りの方がいると嫌がられます。水面を見ると右から緩やかに流れがありますので、風除け竹枠の左隣に万力をセットしました。
仕掛けを準備します。竿はシマノ慶匠8尺、道糸0.6号、ハリス0.4号20-27cm、ハリは上下とも改良ヤラズ4号、ウキはかちどきのブラックカッツケ3号です。ウキ下は約50cmくらいでスタートしました。
えさは在庫処分をしたくって、プログラム:GTS:水を200:200:100ccで作りました。
えさ打ちを始めたのはちょうど8時頃でした。とにかくへらぶなを集めて…とドンドンえさを打っていきますが、ウキがピクリとも動きません。あれ?見渡してみると周りもびっくりするほど竿が立っていません。もしかして激シブ?
1ボウルえさを打ち切った時、本気で釣り方を変えようか?と思いました。本当にピクリとも動かなかったんです。もう1ボウル打ってみるか?とえさを作って継続審議です。すると2ボウルめ早々にサワリが出てくれました。しかしヤバい!えさを1ボウル打ってようやくサワリが出始めるとは…。
この時までずっと背中の林は水面に影を落としていて、釣り座はちょうど日陰になっていました。太陽が昇ってきて影が短くなり、日が当たるようになってきて、ようやくへらぶなが動き始めたようです。日陰の方が良いのだろうとずっと思ってました。
もうちょっと辛抱するとウキの立つ位置が日向になる…が、待ってられん!とウキ下をウキ一本分(約20cm)に浅くして、少しでも沖に振り込むようにしました。するとずっとサワリが出るようになり、ようやくツン!とへらがウキを落としてくれました。
一枚釣ったとはいえ、魚の寄りはまだ今一つです。ドンドンえさを打ってウキを動かしていきます。少しずつ魚の気配が戻ってきて、2枚めが釣れたのは22分でしたから、まだまだ魚は薄いようです。
ようやく林の影が短くなり、日向にウキが立つようになると、俄然ウキの動きが変わってきました。39分に3枚めが釣れたら、ウキの下に魚の影がチラホラ見え始めました。すると41分に4枚めと連続ヒット。48分に5枚め、53分に6枚めが釣れて、魚の寄りは8時台とは雲泥の差です。日が差してこんなに活性が変わるのですね。
10時台に入っては1分に7枚め、7分に8枚め、16分に9枚め、23分にツ抜けとなる10枚めが釣れました。う~ん、ここに通い始めた頃はなんとかツ抜けを目指して日参していたものを…少しは上手になったのかしら。40分に11枚め、46分に12枚め、59分に13枚めを釣ってこの一時間で7枚とちょっぴりペースアップ(笑)です。
太陽もどんどん上がってサンサンと照らすようになり、こちらも俄然ペースアップです。天気予報通り暑くなりそうなので、早々にパラソルをさします。
しかしこの後、スレ掛かりとカラツンが多くなってしまいました。時折ギラッとヒラを打つ魚の姿も見え、魚が寄り始めてから2時間えさを打ってきた効果が出てきたのか、魚影が濃くなったようです。途中でGTSが無くなってしまったので、プログラム:浅ダナ一本:水を200:200:100ccで作ったのですが、軽いえさなので、粒子が水面直下を漂っているような気もします。
しばらく釣果が伸びなかったのでハリスを15-20cmと詰め、えさを小分けにしてからグイグイ練り込んで、少しでもハリスを張らせて良いアタリが出るようにします。
この効果が出たのか、22分に14枚め、25分に15枚めの連続ヒットが出ました。すると魚が散ってしまったようです。そこで練っていないえさを打って魚を寄せて、ウキがフカフカ動き出したら、練ったえさで食わせるようにすると、36分に16枚め、37分に17枚めの連続ヒット。また魚が減るので…の繰り返しで、43分に18枚め、49分に19枚め、54分に20枚めと、寄せたら釣るのパターンになってきました。この1時間でも7枚ですので、序盤に苦労した割にはペースが同じ、と結構善戦できました。
ここでちょうどえさも打ち切ったので、ゆっくりお昼ごはんを食べることにしました。ここのところこんなに魚を釣っていないので、久しぶりの超浅ダナ(セミカッツケ?)両ダンゴはさすがに威力があるなぁと実感します。左隣の二人組のおじさん方もカッツケはね…遊びでやるなら、まぁいいけどね…スレがね…なんて話す声が聞こえます。まぁ確かにスレで掛けちゃうことも少なくないのですが、割合で言えば、なかなか底を向いてくれない時の底釣りよりは少ないかも?やはり気合を入れて練習しないと上手になれないし、数をこなして手技を磨かないといけない釣りですよ、これ。
昼食後はゆっくりできる釣りをするかな…?とも思ったのですが、やはりこんなもんで疲れたなんて言ってちゃイカン!と自らを戒め、両ダンゴ特訓の続きを再開します。
寄せ直すのに時間が掛かるかな…と案じたとおり、最初はあまりウキが動かず、午後初ヒットとなった21枚めは12時26分に釣れました。やはり浅いタナの魚は足が速いですね。
22枚めは42分、23枚めは56分と魚が寄るに連れてペースが上がってきます。24枚めは13時1分でした。
ここまで早いアタリを狙ってアワせていたのですが、カッツケのキモとされる振れアタリにどうしても手が出ませんでした。ウキが少しでもなじんでから釣るように覚えてきたので、体がついていかないんですね。それならえさをしっかり練って、魚の群れの中に捻じ込むように入れて、ウキをなじませて釣ったらどうだろう?と探ってみます。
するとやはりえさ打ちの回数が減ってしまい、水面直下に漂う粒子も少なくなってしまうようで、次第にウキの動きがおとなしくなってしまいました。早め早めにカラ合わせをしてえさを切るように心がけていたのですが、やはり想像以上にえさが持っていないようです。
これはイカン!と再び柔らかいえさをドンドン打って、ウキがフカフカ動くようにしてから、練ったえさを入れるように戻したところ、ウキがナジんでドスン!と33分に25枚め、42分に26枚め、50分に27枚め、とペースが上がってきます。やはり今日はこんなパターンなんだな…と思ったところ、連続ヒットで52分に28枚めがきました。
ところがここで風が左からに変わり、右へと流れていきます。風除けの左側にみるみる間にアオコや木の葉が吹き寄せられていきます。こりゃたまらんと風除け竹枠の右側へと右へ2mほど釣り座を移動しました。
釣り座を変わったので、またイチからやり直しです。とはいえ2m動いた風下なので、そんなに時間は掛からないかも…と思っていましたが、結構時間が掛かって、次に釣れたのは1時間近く経ってからでした。
ちょうどこの魚を取り込む時に、頭上にパラソル、左側に竹枠が来てしまったので、非常に取り込みにくことに気が付きました。ちょっと失敗。
その頃、釣り場の管理人さんが釣果を聞きにきました。勘定はデジカメ記録に任せて現場ではドンブリ、というのが僕のスタイルですので、どうですか?と聞かれて30くらいですねぇと答えました。後で確認すると29枚だったので1枚サバを読んだ形になるのですが、まぁ妥当な線ですよね。
この自己申告の結果が釣果としてHPに掲載されるのですが、なんと後日確認してみると、最高釣果が対岸中央30枚となっているではありませんか。僕が一番釣っていた…というか周りはそんなに釣れてなかったのですね。
確かに朝からあまり竿を絞っている様子を見かけなかったのですが、東桟橋や中桟橋ではもっと釣っている人が居るだろうと思っていました。なんなら管理人の方も一番釣ってますねぇくらい言ってくれればいいのに。
さらに左からの横風がキツくなってきたので、取り込みにくいセッティングにしてしまったこともあって、釣り座の大移動を決断しました。あと2時間程しかありませんが、この風は終了まで吹くとの推測です。嫌な風の中で残り時間を惰性で過ごすくらいなら、短時間でも条件の良い場所で集中して過ごす方がナンボかマシです。カッツケは竿先からウキまでの距離がありますから、横風を受けると釣り難くなります。
中央桟橋の北向き、対岸寄りに移動しました。ここなら風を背中から受けられます。15時を回るとお客さんもぐっと少なくなって、中央桟橋の上には他に3人しかいませんでした。
ここで底釣りをやります(笑)。残り時間は少ないのに、わざわざ底タテから始める底釣りの選択は割に合わないと思われるかも知れません。その通りです。でもいいんです。短時間でもやりたいんです。すっかりハマっているんです(笑)。
竿は引き続きシマノ慶匠8尺です。道糸0.8号、ハリス0.4号30-35cm、ハリは上下とも改良ヤラズ5号です。ウキは花水樹工房の底釣りタイプパイプトップNo.2の8号です。
えさはえさは事前にペレ道:つなぎグルテンを1袋ずつ混ぜ合わせたものを粉50ccに水25ccで作りました。
底をとってみるとウキの位置が竿先から2尺は離れています。水深は2mを切っているでしょう。やや沖へえさを振り込んで、道糸が沖へまっすぐ張るようにウキの立ち位置を調整します。ウキ下は上バリトントンです。
やや固めのゴソッとした感触のえさを振り込みます。5投くらいしてもサワリもありませんので、手水を打ってえさを思い切って柔らかくするとウキの動きが激変しました。
モヤモヤとしたサワリが出始め、アタるかな?と竿先を前に送ってトップを戻すようにすると、ツン!と鋭いアタリが出ました。ヨシ!とあわせると、魚が右へ左へゆっくりと力強く泳ぎます。あら?コイかな?
桟橋の下に潜り込まれるように走られて、ハリスが切られてしまいました。
仕掛けを作り直して釣るも、この後2連続で同じようにハリスを飛ばされました。もしかしてコイの巣に入っちゃった?
なんとか一枚でも釣りたいなぁ、と懲りずに仕掛けを作ると、閉園30分前のアナウンスが流れます。ヤバい!このままでは底釣りでボウズになってしまう…。
お願い!アタって…とウキを見つめ続けると、ツンと待望をアタリが出ました。へらぶなであってくれ!とあわせると、ギュンとシャープな小気味の良いヒキが伝わります。良かったぁ、へらだよ…。
これでアガリ一枚とし、最後の最後、底釣りで一枚獲れたので安心して帰れます(笑)。あー良かった。釣果もちょうどキリ良く30枚でした。
ここ最近の底釣りでは一番ウキが動いてくれました。水深が1m程度しかありませんので宙の延長として底釣りが効く、というか底だからと言ってキツくならないのでしょう。いやぁ面白かった。道満河岸へら釣り場を少し見直しました。
しかしハリス切れ3連発はちょっとヤバいです。コイの巣に当たってしまったのかも知れません。これだけは今後も注意が必要ですね。
来週の例会もおそらく1m以浅のタナ、状況次第ではカッツケの可能性が高いです。えさを底に付けるとコイが来るのも同じでしょう(笑)。良い練習になったんじゃないかな?と帰路に着きました。
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