25尺竿を持って鮎川湖へ
新年初釣りはエノさんと鮎川湖へ行くこととなりました。前回はちょうど一年前に釣行し、満員の桟橋の中で食い渋る地合に手を焼いていた我々の後ろに座った人が24尺竿で沖を撃って100枚超え!という驚愕の事態が発生しました。
やっぱり長竿をもってなきゃダメだと打ちひしがれた我々は、一年間の雌伏の後、僕はシマノ閃光G25尺、エノさんはダイワF25尺を携えてリベンジマッチと勇躍乗り込んだのであります。
朝4時に集合し、5時30分頃到着すると事務所はまだ開場していません。わかさぎ釣りのお客さんに混じって列に並ぶと、我々が最初の受付を行ったへらぶな釣り師でした。
ちょうど事務所の壁には2日の午後に新べら放流しましたとの貼り紙があります。マズいね。昨日の今日じゃ新べらはまだ深場に落ちてないでしょ?とニヤニヤしながら話す我々でした。
6時過ぎの開門とともに一番乗りで東桟橋に入ります。当初は25尺竿いっぱいの水深の釣り座に座ろうと思ったのですが、なんと沖から向かい風が吹いています。この風に向かって25尺を振るは無理だ…と早々に岸向きに向き直り、僕は17番の釣り座に、エノさんは一席空けた15番に釣り座を構えたのでした。なんてコトでしょう、二人とも風が吹くなど想像だにしていなかったのです。
深いところを攻める!としか考えていなかった僕は8尺より長い竿は18尺以上しか持ってきていません(爆)。13尺で底が取れる釣り座なのに18尺で沖撃ちします。それでもまだこの時は昨日放流された新べらが岸近くの浅場に溜まっているのではないか?とどこまでも能天気な予想に胸を膨らませていたのです。
ダイワ五天聖18尺に、道糸0.8号、ハリス0.3号30-35cm、ハリ上下ともコム3号の両ウドンの底釣りで始めます。昨年夢破れた両ウドンの底釣りでワカサギの猛攻を避ける目論見です。ウキは風があって流されることを懸念し、かちどきのオールシーズン底ムク10号を選びました。太めのボディで結構オモリを背負います。ざっと計った水深が2.5~3mほどだったので、ちょうど良いかな?と思ったのであります。
えさは野本釣具店のニュー黄うどんを水140ccで作ったもの。まぶし粉は底そのまんまです。
いざ!と釣りを始めたのは7時過ぎだったでしょうか。ウドンを打ち返しますが、ウキにさっぱり動きが出ません。あれれ?普段ならワカサギのちょっかいでウキが踊るかのように動くはずなのに…。
ウドンにまぶし粉の組み合わせでは寄せ効果が足りない?ウドンが嫌われている?とグルテンを準備します。バラケは真底:水を100cc:50cc、喰わせは強力グルテン:水を50cc:60ccで作って、とりあえずえさだけ替えて打ってみます。
だのにさっぱりウキが動きません。エノさんはバラケを打つとワカサギが凄いと言って、野釣りグルテン単品の両グルテンの底釣りで釣果をあげ始めました。竿は15尺、水深は竿いっぱいですので、どうやら僕の打ってる場所に魚がいない?
11時を過ぎても一向に好転しないので、18尺を諦めて短竿チョウチンウドンセットにします。竿はシマノ慶匠8尺、道糸0.8号、ハリス0.4号10-50cm、上ハリがバラサ6号、下タクマ4号、ウキはへきしゅう水凪9号を付けました。
バラケえさはペレ匠顆粒25ccと同粉末25ccに水120ccを吸水させてから麩王と鬼武者を120ccカップで山盛り一杯ずつ。かき混ぜてから浅ダナ一本を120ccで仕上げました。食わせえさはニュー黄うどんをそのまま使います。
えさを打ち返していきますが、なかなか明確なアタリが出ません。バラケの粒子には反応しているようですが、ウドンが嫌われている?と感じて、強力グルテンを食わせに付けてみると、ようやく初物が喰ってくれました。
とにかく一枚釣れましたので、密かに暖めていた作戦を実行します。それは水中映像を撮ってみることです。
さる11月26日サンスイ上野店でGoPro HD HERO 1080Pという小型ビデオカメラを買いました。これを使って水中映像、特にへらぶながえさを食うシーンの撮影に挑戦しました。
鮎川湖の東桟橋から水中を撮る編 58sec
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Mac/Win : mp4(85,865KB)
Win : WMV(6,942KB)
残念ながらカメラを水中に入れている間は釣れなかったので、へらぶながえさを喰うシーンは撮れませんでした。
8尺チョウチンダナですから水深が約2m、太陽を背にした方向へカメラを向けてしまったので、いまいち画面が暗いのも反省点です。今後はもっと浅いタナで試してみたいところです。
ふと見ると13時を回り、残り時間が2時間を切ってしまいました。このままでは帰れません。初釣りで1枚きりではどのような一年になるか判ったものではありません。ここは一番勝負に出る時!と背中から吹く風が弱まっていることを受け、25尺の底釣りに打って出ることにしました。ちょうどエノさんの左後ろの43番が25尺の水深の釣り座になります。負けるにしたって戦ってから。倒れる時には前のめりと勇気を持って(笑)釣り座変更です。
いそいそと準備を始めているとエノさんは好調に釣り続けます。僕が移ってから、さらに調子があがったみたい(泣)。
竿は前述のシマノ閃光G25尺、道糸はサンヨーナイロンのGT-R nanodaX Crystal Hard3lb(0.8号)を使ってみます。ハリスは0.4号40-48cm、ハリは上下ともアクト5号、ウキは美春の底釣(赤帯)9号です。えさは午前中に使っていた強力グルテンをそのまま使います。
慎重に底を取ってみると右側がやや深くなるようです。向かい風が強いと厳しいですが、少し風の止み間を待つとなんとかえさをつけて振り込めます。
案の定25尺(約7.5m)の沖に立つウキの目盛りがよく見えません。特に逆光とあってキラキラ光る湖面に入ってしまうと何が何だか判りません。
そこで双眼鏡を取り出して覗き込むと視野が狭くなるせいか意外と光が目に入ってきません。こりゃいいやと右手に釣竿、左手に双眼鏡と一心不乱に(笑)凝視します。
よくみるとウキのナジミが深いようです。ウキ下が短かったかな?と少し深くしていきます。ちょっとずつ深くしてもあまりナジミの幅が変わらないようなので、振り込み位置が一定しないからかな?
極力竿先直下に落とし込んで位置が変わらないように工夫していきます。オモリが下に落ちるまで時間が掛かるはずですから、竿先を上げ下げしてウキが竿先にくるように調節します。
ウキの立つ位置があまりバラバラにならなくなってきたら、ウキにサワリが出るようになってきました。
わずかなサワリの後、目盛り半分くらいが鋭く引き込まれたのですかざずあわせると、へらが竿を絞ります。
銀色の魚体が綺麗な一枚ですが、型はそれほど大きくありません。昨日入った新べらではないような気がします。しかしえさをたくさん打って寄ったというわけではないので、この底には居付きの魚がいると期待できます。
続けてえさを打っていくと次第にサワリが増えていきます。慌てず少しアタリを待つと、1目盛りほど引き込む判り易いアタリが出ました。
上げてみると傷の多いへらぶなでした。型も7寸程度でしょうか。新べらが固まっているわけではないようです。それだけにアタリが続きそうな気がするのですが、時既に遅し。終了の15時が近づいてきました。
もう一枚釣れないかな?とえさを振り込んでいきますが、右に流されると深いのか、サワリが出ません。やや左に振り込んでアタリを待つと、無情の終了案内の場内放送が掛かります。
何とかアガリ一枚を…とアタリを待つと、フッとウキが動きました。お願いするようにアワせるとハリ掛かりしました。
最後の1時間で3枚きりですが、そのうち前40分程は底タテだの何だのと釣れるまでの準備に費やしたと考えれば上出来でしょう。 本来の目的である25尺の底釣りで釣れて良かったです。でももうちょっとやりたかったな…。
エノさんは20枚ほどの釣果だったそうです。手元に少しえさを撒いてワカサギを寄せるなど、工夫を凝らして昨年のリベンジを果たした、といったところでしょうか。
何だか色々テンコ盛りな初釣りになってしまいました。2012年もやってみたいネタがまだまだいっぱい控えていますので、片っ端から面白そうなコトに挑戦していきたいと思っています。
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