アトリエの皆さんとのんびり釣行
フル先生から養沢毛鉤専用釣場が良いらしい、と聞いていたので、彼女をお誘いしてみました。
ここはフライ・テンカラのみの場所なので、テンカラをやったことのない僕と彼女もフライで挑戦、となります。僕はともかく、フライの経験が少ない彼女には、魚が釣れるか些か不安が残ります。そこで講師を…とフル先生にも声を掛けたら、タカさんもご一緒されるとのこと。アトリエに10時頃集合し、フル先生の車に乗せてもらって出発と相成りました。
道中、コンビニでお昼ご飯を買って、11時30分頃に事務所に到着しました。午後の部からの入渓ですので、まずは事務所で腹拵えです。新しい事務所は綺麗で快適。彼女を連れてくるにも安心できますね。
食事の済む頃、モリさんが合流されました。アトリエのメンバーですが、僕は初対面です。まだ見ぬ兄弟弟子が結構居ます(笑)。
どこから入渓しようかと相談し、キャンプ場の駐車場に車を停めて釣り開始です。早淵のあたりでしょうか?フル先生とタカさんは早々に川へ行ってしまいましたが、僕は2人分の準備をします。
ここのところすっかり彼女の竿になりつつあるLe Grand SoirのHardi 704 Para 7ft #4、リールはKINEYAのModel700です。DT-4Fのラインに9.5ft6Xのリーダーを繋ぎます。
僕は自作 7ft #4(KawaiRod N-Seriesブランク)につくばの職人さん作ハンドメイドリールの組み合わせ。ライン以下は同じです。
彼女の分のウェーディングシューズを忘れてしまって、長靴でやってもらうことにしたのですが、僕はしっかりウェーダーを履いたので、準備に手間取ってしまって、様子見を終えたフル先生とタカさんが戻ってきても、まだ準備中。すっかり皆さんをお待たせしてしまって、いざ入渓です。
平和橋の上流から川に入ります。フル先生、タカさんはフライを投げながら、スタコラと上流へ行ってしまいます。モリさんはサイトニンフィングで溜まっている魚を直撃しますが、食いが浅くて難しいとのこと。
やや下流でフライを投げ始めますが、彼女はキャスティングがままならず、ちょっと難しい状況です。
そこで釣り易いところを求めて大きく移動し、神谷橋の上流に入ります。プール状になっているところで、見える魚の姿が多いです。これはヨイ、とインジケーターを付けてニンフに切り替えます。
フェザントテイルニンフを結んで、彼女に手渡します。以前やった釣りを思い出してね、とアドバイスを送って見守ると、苦心しながらも初物を釣りました。
初物釣れました(13:42)
久しぶりのロールキャストに苦労しつつも、続けてヒットさせ、フライフィッシングを少しずつ思い出してきたようです。
上流に行ってたフル先生とタカさんが戻ってきて、橋の上から下流へ行くと言っています。我々も遅れて川から上がり、ゆっくり下流へ歩いていきます。
フル先生、タカさんの姿を探せど見当たりません。宝沢の辺りまで行っても見つかりませんので、合流を諦め、川に入ってみます。
ところが渇水のせいか、水深が浅く、魚が固まっているような場所がありません。オーバーヘッドのキャストがままならない彼女にはちょっと難しいかも?
結局早々に、川からあがって再び上流へ向かいます。釣り易いところが一番、と先ほど釣った神谷橋の上流のポイントへ戻ってきました。
ここでエノさんに貰った蛍光ピンクのフライを試してみます。すると反応が全然違うのです。少し離れたところに居る魚が興味を示して寄ってきます。
彼女は浅場に付いている魚に狙いを定めています。ゆっくり落ちていく蛍光ピンクのフライに興味を持った魚が近づいてきましたが、浅いところだけにすぐに着底します。魚は底に着いたフライを少し距離を置いて見ています。食ってくるかな~?と思っていると、彼女はそこですっとラインを引っ張りフライを動かして食わせてしまいました。なんですと~!?
何も教えなくてもそんな工夫をするとは…。時折この娘には何か特別なセンスが備わっているのではないか?と思う時があります。
その後は僕が竿を受け取って、エノさんフライの威力を試してみます。
ここに居るのはニジマスばかりでした
この手の派手派手カラーに反応が良いのはヤマメよりニジマスの印象があります。特に濃密放流の場所ですね。
もう一丁キター!
この後、少し雨が降り出してきました。カッパを持ってきていなかったので、一旦車に戻ることにしました。川からあがって歩き出すと、ちょうどフル先生が車で迎えにきてくれました。
フル先生は下流で釣っていて、転んで濡れるは、竿を折ってしまうはで散々だったと言います。ただ釣りはウェットフライを使ってイイ釣りをした、とのことです。
ちょうど通り雨だったようで、早淵のあたりのキャンプ場でしばらく待っていると雨があがりました。タカさんがキャンプ場の下流側で釣っていたので合流すると、魚のライズがポツポツありました。
ここで一旦、管理事務所に戻り、下流でやることにして移動します。管理事務所に戻ってきて、しばし休憩です。
休憩の後は、イブニングの時間帯を狙って、事務所下の流れを探ります。
ニンフで何度か掛けたけど、食いが浅いのかキャッチでませんでした。それを見たタカさんは、既に終了気分だったのですが、再び竿を持ってきました。
その後、ドライに換えて2度ほど出たのですが、フライにちゃんと食ってないようです。小さな羽虫はいっぱい飛んでいるのですが、時折パチャッと跳ねる魚は捕食に絡んでないような気がしました。辺りが薄暗くなり始める頃まで頑張ったのですが、魚が釣れず終了です。
管理事務所にバッジを返して、後片付けの後、お茶を頂いて帰路に着きました。フル先生宅では、翌日からお仕事ということで、早々に解散となりました。
初めて行った場所なのですが、各所にお手洗いはあるし、管理事務所は綺麗だし、設備も整っている、と、彼女を連れてくるにも充分です。ただあまり頻繁にやらないから、フライの道具の使い方を忘れてしまう、一から思い出しながらなのでなかなか思うように釣れないと言っていました。他の釣りとは投げ方が少し違うため、一度キチンと習って、間を置かずに何度かお誘いしたほうが良いのかしら?と、少し悩ましい宿題を持ち帰る釣行となりました。
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