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改良した自作の竿を使ってみた

再び鳥羽井沼自然公園の池で試してみました

2013-07-14

 ここ1か月ほど、自作のへら竿『から竹』のテストを行ってきましたが、93枚釣ったところでソリッドグラスの印籠芯が剥離してきたため、ソリッドカーボンの印籠芯に交換しました。
 そこで交換の効果はいかほどかと、うちの彼女とエノさんに声を掛け、鳥羽井沼自然公園の池で再びテストを行うことにしました。

 今回ものんびり午後釣行です。10時に彼女と落ち合い、11時過ぎにエノさんを乗せて、鳥羽井沼自然公園の池へ向かう道すがら、今回は七福というお店で昼食をとりました。

さっぱりサラダ風味
すったてを注文しました(12:02)

夏でも旨い鴨と葱
エノさんと彼女は鴨汁うどんです

 鳥羽井沼自然公園の池に着いたのは、13時頃でした。一番奥の水路脇にエノさんのお友達が釣りをされてました。その左側が10席近く空いていましたので、釣り座を構えます。前回同様、右に一席空けて、彼女に座ってもらい、撮影をお願いします。

 今回も浅ダナの両ダンゴをやります。道糸0.7号、ハリス0.3号13-20cm、ハリはバラサの4号、ウキは碧舟のRapid-EXのOサイズです。ウキからオモリまで約50cmの位置にセットしました。えさはガッテン:水を300cc:60ccです。

 緩やかな風が正面から吹いてきます。振り切りでえさを打ち始めると、4~5投でウキが動き始め、瞬く間にウキのトップにナジミが出なくなりました。ジャミがつついているのでしょう。
 えさの押し練りを繰り返しつつ、ドンドンえさを打ってへらを寄せにかかります。ウキが揉まれるような動きが出てきて、へらが来たかな?と思った頃、初物が釣れました。結構苦労した気がします。

動画


改良した自作の竿を使ってみた その1(48sec)
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 小さい魚が釣れました。隣のエノさんからも曲がりが良くなったとお褒めの言葉を頂きました。こうして動画を見ると、魚が小さく軽いので、竿に掛かる負荷が弱く、先しか曲がらないので、先調子の竿に見えます。
 たぶんこれは印籠芯(フェルール・プラグ)が強化されたことで弱い箇所がなくなり、トンキンケーンのパワーがスムーズに出るようになったからだと思います。

動画


改良した自作の竿を使ってみた その2(57sec)
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 2枚めを釣った時には、エノさんから元上(ミッドセクション)が強い。曲がらないとの指摘を受けました。但し、この魚はかなり小さく20cmも無いくらいでしたので、竿を曲げるほどの重さが無かったと思います。設計段階ではこのくらいの先調子を意識していましたので、ウィークポイントが解消されて、ようやくこの竿の性格が現れてきたと思ってます。

動画


改良した自作の竿を使ってみた その3(1min18sec)
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 3枚めは少し型が良くなりました。釣り堀で普通に釣れる20cmちょいといったところでしょうか。エノさんからいいよ、これと言って頂きました。v(^^)
 ちょうど竿に合ったサイズのへらぶなが掛かった、ということでしょうか。先ほどの魚よりもっと握りに近いところを支点として、竿が曲がっていることがわかります。

動画


改良した自作の竿を使ってみた その5(1min1sec)
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 4枚めはあまりに小さいへらぶなだったのでパス(笑)。5枚めの時には、エノさんのお友達が様子を見にみてくれました。予備知識無く見て貰っていい曲がりしてると言って頂きました。総高野(竹の竿)のようだ。竿全体で曲がって力を吸収してるとの評価を頂きまして、概ね良い竿に仕上がったみたい、と満足です。総高野なんて使ったこともないのですが。

 ここでエノさんに使ってみます?と薦めると、うん。と返事が返ってきました。前回は誰も使ってみると言わなかったのに(と言うか怖くて使えない?)、今回はこれなら大丈夫だろうと思って貰えたのでしょう。良かった良かった。安心感が出てきたのね。

動画


改良した自作の竿を使ってみた その7(37sec)
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 エノさんが釣ったのは、これまたおチビちゃんで、タモも使わず抜けちゃうサイズでした。もうちょっと大きいのを釣って、感触を確かめて貰いたかったのですが、ジャミ、小べらの猛攻にさらされて、もう釣りきれないと後が続かず、選手交代となりました。残念。
 ですが、この魚がこの竿で釣った通算100枚めの記念すべき?へらぶなだったのです。エノさん、ご協力ありがとうございました。

動画


改良した自作の竿を使ってみた その8(1min12sec)
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 8枚めのへらでは、曲がりの支点が分かり易い撮影になりました。魚が掛かって最初に勢いよく引いている時(アワセ直後から25秒くらいまで)は、竿の真ん中辺りを支点に、半円状のアーチを描くように曲がっています。その後、魚が疲れてヒキが弱まった時(25秒あたりから)には、竿に掛かる荷重が小さくなるので、竿の先の方で曲がっています。
 で、エノさんの引ける?それと言った後(33秒あたり)から、竿を引いて魚を寄せに掛かると、再び竿に荷重が掛かって、竿の真ん中辺りから半円状に曲がっています。

 フライロッドでは、竿に荷重が掛かるにつれて、竿が曲がる支点が竿先から手元に移動する調子のことをプログレッシブ・アクション(progressive:累進的な action:調子)と言います。このあたりのことは各人捉え方が異なるので詳しく追求しませんが、ここでは字義通りに解釈しました。
 実はこういう曲がり方をする竿を目指して設計していたので、むふふ。目論見通りと満足しています。本来プログレッシブ・アクションはキャスト(投げる)際の理想の調子と言われていますが、へら竿についてもこのように荷重に応じて支点が手元へくる竿が良い、と言われているのが面白いところですね。

 最後に前回のグラス芯でのいびつな曲がり方の動画を挿入して、どれくらい変わったか比較できるようにしてみました。

動画


改良した自作の竿を使ってみた その9(1min6sec)
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 ああ、こんな動画が簡単に作成できるなんて、Macintosh+iMovieって素晴らしい。横長サイズになっちゃったけど(笑)。竿はとにかくかなり改善されたと思います。

 この日は9枚を釣ったところで終了としました。次回は釣りまくって問題が出ないか、百人組手ならぬ100枚ノックを行うつもりです。

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