城ケ島でグレを狙ってみる
冬になるとぐっと釣りものが減ってきますが、その頃にやってみたくなるのが磯釣りです。これまで2010年4月に八丈小島で沖磯に初挑戦して以来、機会を作れないでいましたが、2014年12月30日に東伊豆河津のタルガノで地磯に初挑戦しました。
タルガノの磯
海の背後には滝が
この時はウキがさっぱり動かず、景色を楽しんだだけでした。しかもクーラーボックスを持って急斜面を登り降りしたので装備が足りない、安全・快適に楽しむためには背負子が必要と痛感しました。
そこで1月18日の神扇池釣行の帰りに背負子を購入しました。PROXのアルミバックパックフレームバッグ付(折り畳み式)です。
これを使って改めて地磯入門を仕切り直します。今度はもっと入門道場ちっくな場所を…と探して、城ケ島に目星を付け、1月25日にいざ決行です。
道中、釣具店でエサその他買い出しをします。冷凍オキアミのクラッシュ(砕いてある)3kgに配合エサでマルキューのグレパワーV9、サシエにマルキューのくわせオキアミスペシャルMを買いました。
天気予報を調べると、波が1m、風が北から2m程度と穏やかな天気になりそうな予報です。あまりベタ凪でも釣れないかな?少しは風が当たる北向きの釣り座を、と、城ヶ島東側の城ケ島公園から入る安房岬方面を選びます。出発も遅かったので、城ケ島西側の有名ポイント各地には入れないかも知れないと考えると、8時に駐車場が開門する城ケ島公園の方が釣り場には困らないかと思ったのでした。
8時過ぎに城ケ島公園駐車場に到着すると、料金所のおじさんが釣りかい?何釣るの?と聞いてきました。メジナ釣りたいんですと答えると、みんな灯台の方でやってるね。でも小さいのばかりって話だねと情報をくれました。
背負子に荷物を積み込み、安房岬灯台へ向かって歩いていきます。公園だけあって歩くのは全然楽です。展望台まで行くと意外と風が強く、北向きの潮見に一人釣り人が入っています。
海岸に下りて行きます。買い段が整備されていて、タルガノに比べると随分楽。入門はこういうところから始めなきゃ。
安房岬(Google Mapより作成)
(クリックすると拡大します)
潮見に入って釣りをしていたおじさんの元へ行き、声を掛けてみました。向かい風が強くて釣りにならないけど、風が強くても一発出ることがあるので頑張っているとのことでした。
予報に反して向かい風が強く、北向きはウサギが跳ねる白波なので、南向きに進路を変更します。安房岬灯台のたもとまで歩き、南向きに釣り座を構えました。
安房岬灯台
安房岬灯台から北東向き
釣り座からの景色
早速釣りの準備を始めます。何はさておきタモの組み立てから。磯釣りでも何でもタモから準備すると水面に落とした物を拾えますから、これは鉄則。
次にコマセ作りです。36cmのバッカンにクラッシュのオキアミを入れて、配合えさと水を入れます。ところが砕き済みのクラッシュとはいえ、いくぶん塊がありました。せめて袋ごと海水に漬けて解凍するべきでした。ところどころダマになってしまいました。
そして釣り道具の準備です。竿はシマノのBB-X DESPINA T1 48-53 SI-NZです。チヌ(クロダイ)の紀州(ダンゴ)釣りに…と思って中古で購入したものですが、この竿の出番が無かったのです。今日の釣行はこの竿を使って見たかった、というのが率直なところです。
リールはシマノBB-X DESPINA C3000DXG、道糸はナイロン2号(サスペンド)、ハリス1.5号1ヒロ半、大きめのサルカンで結節し、ハリはがまちぬ3号です。
磯際で良さそうなサラシ(白泡)が出ているので、まずは磯際で釣ってみることにします。ウキは小さめが良かろう、と、ウキ工房のリミテッド・ザ・グレSSの2Bを付けて、ウキ止めをサルカンから矢引分くらい上に縛った移動ウキ仕掛けです。
大きめのサルカンを使っていることから、落としオモリにガン玉Bを打ってウキの浮き方を見ると、ウキのアタマがちょっと出るくらい。ハリスの中程にジンタンG3を打ちます。これでジンタンG3とハリの重さが掛かると、ウキが堪え切れなくなってゆっくり沈んでいくようです。これでヨシ。
コマセを撒き始めると、程無く小魚が寄ってきました。先日の釣行ではまるで魚影を見掛けませんでしたから、嬉しくなってしまいます。やっぱり生命感って大事よね~。
ところがサシエがことごとく取られてしまいます。ウキに何も動きが出ないのにエサがない。ずっと流し続けていると、ゆっくりウキが沈んでいきます。この段階で既にえさが獲られているようです。
何度も何度も素バリを引かされてしまいます。えさを一撃で飲み込む大きな魚がいないのかな~と、マキエとハリを流す位置を変えて探ってみます。
足元を試してみると、磯ギリギリに流したウキがやや勢いよく水中に引かれていきました。エイヤっとあわせるも空振り。どうやら水中へ引き込む流れがあるようです。こういうところが良いって本で読んだ気がする…と何度か試してみると、ハリに掛かった感触がありました。
ウミタナゴです
少し食べるところがあるかな?というサイズのウミタナゴが釣れました。やっぱり小さい魚がエサだけ持って行ってるのでしょう。その後はエサだけ獲られる、の無限地獄でした。
昼に近くなってくると観光のお客さんがぞろぞろと灯台に歩いてきます。さすが公園。10人くらいに何が釣れますか~?と聞かれました。聞かれる分にはいいのですが、間違ってハリで引っ掛けそうで怖いです。ヒールを履いた女性を連れたカップル。1秒たりとて止まっていないチビっ子を連れた家族連れ。アジアのどこかの国から来たと思しき小グループ。落ち着かないので、多分ここはもう来ないでしょう(苦笑)。
お日様が照らして気温は上昇し、防寒着では暑くなってきました。釣れないし、気分を変えて上着を脱いでお昼ご飯を食べると、風が涼しくて気持ち良いです。しかしながら地磯釣行でPVCの防寒着は不適切でした。蒸気が通らないのでかいた汗が不快です。やっぱりゴアテックスのカッパなどで通気性を確保しつつ、重ね着で調節するのがベターでしょう。このあたりも初心者ならでは失敗でしょうか。
初物釣れました(12:18)
お昼ご飯の後に釣りを再開し、正面の浅い根の右側へ流した時に小さいメジナが掛かりました。これもまた、流れに引かれてウキが沈んだのか、魚が持って行ったのか判別が付き難い、釣れちゃった感の強い一匹です。
その後、ウキ下を変えたり、やや沖にできた小さな潮目まで投げたり、沖に張り出している磯のちょい沖を狙ったり、とあれこれやってみるのですが、ウミタナゴを3匹追加するに留まりました。
特に潮が下げてから、ウキ下2ヒロで根掛かりするようになりました。結構浅いんだな、ここ。
ベラ。しかもスレ掛かり(14:03)
14時30分頃が干潮だったと思います。ベラがしかも下あごに掛かる、いわゆるアッパーでスレ掛かりしました。どう考えてもウキ下が深すぎるんですね。
それでもマキエを撒くと小魚はわらわらと寄ってくるのが見えるので、大きい魚がいないのでしょう。料金所のおじさんも言ってましたしね。
夕凪になりました(16:44)
多分16時過ぎまで頑張ったと思います。海はすっかり凪になり、風も落ち着いてきました。のべ竿でウミタナゴ専門に数釣りを狙うと楽しそうな穏やかな感じです。そんな場所なのかな~。
えさ取りの小魚をかわして本命を食わせる、というのが磯釣りの要諦なのでしょうが、本命の姿が見えないと、ちょっと意気が上がりません。前回は小魚さえも見えなかったので、これもまた一歩前進、なのでしょうか??
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