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作った竿で釣ってみよう

シーバスジギングに初挑戦

2016-01-31

 2016年に入ってテレビや情報誌でシーバスジギングの調子が上がってきていると聞き、ふとお手製ジギングロッドでまだシーバスジギングをやっていないことに気が付きました。
 この竿をデビューさせた2014年8月のタチウオジギングで訪れた中山丸では23日にスタートして100匹オーバーの釣果が出ており、よし、これだ!と嬉し恥ずかしシーバスジギング初挑戦を決めました。

 前々日の29日から30日にかけては雪の予報が出ていたのですが、30日になってみると雨が降った程度で31日には天気が回復する予報になっていました。これなら…と前日にいくつか60gのメタルジグを買い込み、予約の電話を入れて、当日の朝を迎えました。
 中山丸へはこれまでタチウオジギングで3回訪れていますので特段問題無く到着し、受付して乗船し、左舷胴の間に釣り座を構えました。ここしか空いていなかったこともありますが、初めての釣りなので、船長さんにあれこれ聞ける釣り座が心強いです。

 道具の準備をします。竿はお手製ライトジギングロッド。PacificBay製3/8~1ozのWt指定のバスロッドのブランクがベースです。リールはダイワのIt's ICV150WR。ラインはPE0.8号。リーダーにフロロカーボン4号ハリスを1ヒロ繋ぎました。予備リールにシマノのメタニウムMgDC7。PE1.5号に同じくリーダーを繋ぎました。
 ルアーはメタルジグ60~80gを準備しました。フックはカルティバの段差フックなど2本バリのチラシ系アシストを付けました。

お馴染みの船着き場から
出船です

お手製の竿
今日の主役です

 最初のポイントはどこだか良く分からなかったのですが、そんなに走らなかったので川崎周辺だと思います。早速トモの2人組の方がシーバスを釣っています。オーシャンドミネーター(フォーリングスペシャル)55gにアシストフックを付けて第1投。つい癖でシャクったら、船長が釣り方のレクチャーをしてくれました。

 船長曰く底まで落としますが、途中でアタりますので、すかさずアワせます。釣果の6~7割は落ち込みのアタリです。底まで落ちたら一回空アワセでしゃくって早めにタダ巻きします。7~8回転くらい巻いたら、また底に落とします。とのことでした。

 ジグを何度か落としていると、着底した途端にグン!と来ました。すぐにアワせたのですが、どうやら走られて纏ってしまったのか、グリグリと糸が擦れる感触の後、リーダーの結束で切れてしまいました。
 リーダーを結び直すのももどかしいのでリールごとメタニウムMgDC7に交換します。中古で購入した赤白のメタルジグ60gを繋いで、慌てて落とすと、底から10回ほど巻き上げたところでゴン!ときました。

やったー
初物釣れました(7:14)

 船長さんにこれ、大きい方ですか?と聞くと、平均よりやや小さいかな?との返事です。今日はキープするつもりなのでリリース。平均より大きいものを持ち帰るつもりです。

 大きいの来ないかな?と続けて釣ると、地合なのか続けて3本釣れました。この4本めが少し大きめだったので、早速血抜きをしてキープします。
 その次のヒットで、あろうことかPEラインが高切れしてしまいました。む~?糸が古かったか?仕方がないのでもう一度It's ICV150WRを取り出し、船上でPE0.8号の結束をやり直しました。以降は糸も切れず、最後まで釣り続けることができました。

 周りを見ると、右のミヨシのお客さんも、左のトモのお客さんもタチウオで使うような蛍光ピンクのメタルジグで入れ食いにしています。まさかドピンクが当たりカラーとは…。
 そんな手持ちのジグは持っていないので、オレンジのメタルジグ60gにすると、これがこの日一番の当たりルアーになりました。

メーカーも名前も分かりません
中古ショップで324円のジグが当たりでした

 朝の地合で11匹まで釣果を伸ばすことができました。その中でちょっと良いサイズが釣れたので、早々に2匹めのキープです。船長の所作を真似してキッチンバサミでエラの下の方を切って血抜きをしました。この方法は楽でいいなぁ。

10数年ぶりです
2本キープしました

 アタリが止まったので、船は新たなポイントを探して移動します。ここから先は東京湾海上観光名所巡り、といった趣きでもありました。

初めてきました
アクアラインの風の塔(8:35)

 風の塔には何隻も船が集まっていました。船長が顔見知りのマイボートの人とカサゴですか?と話していました。底を叩くと釣れるかも?と思って少し狙いましたが、さすがに僕には釣れませんでした。

 次は羽田空港の沖合に伸びるベルトコンベアのような場所。ここはキャスティングのボートシーバスやLTアジで来た記憶があります。他に船が2・3隻ほどいたのですが、船長が魚探で群れを探して船を回すと、早速釣れました。

離陸する飛行機とシーバス
羽田空港の沖(9:30)

 ここは良いポイントのようですが、離陸する飛行機が頭上を飛んでいきますので、少し騒がしいのが難点です。
 次第にアタリが少なくなっていき、船はさらにポイントを巡ります。千葉まで走りますとアナウンスがあったのでキャビンで寝ていると、着いた先は対岸の木更津、アクアライン連絡橋でした。

下から見上げると高いなぁ
アクアライン連絡橋(10:04)

 さらに船は移動します。ここまで来たらやっぱり…。

来ましたね
海ほたるです(10:41)

 海ほたるの周りは釣り禁止と聞いています。施設の外れの方で少し釣りましたが、魚のご機嫌は良くなかったです。

 ここまででたぶん14匹釣っていたと思います。次第にアタリは遠のいていましたが、既に食べる分はキープしているので、あまりシャカリキになってはいませんでした。ところが12時近くになって羽田空港沖に戻ってくると、最後の地合がやってきました。どんどん釣れる状況こそ、何かテーマを持たないと単なる作業になってしまいます。

 そこで掲げたテーマは落ち込みのアタリを獲ることです。ジグを落とす途中に、スプールに食い込んだ糸が引っかかっるような小さなショックがあるのですが、これが落ちて行くジグに魚が纏わりつくアタリではないか?と思い、片っぱしからアワせていきます。
 するとたま~にハリ掛かりしました。結局のところ、落としていく途中にコンコンとアタり、底に着いて巻き始めた瞬間が一番ハリ掛かりの確率が良かったです。
 後から考えると、段差チラシになっているシーバスフックを全てラインアイ側に付けていました。落ち込みのアタリをとるなら、テイル側のアイに付けないとカラ振りすることに気が付きました。ダメじゃん、初心者。

 終了間際に船長が釣果を聞いて回ったので22本ですと答え、竿頭を尋ねると62本だとか。やっぱり腕の違いが出るようです。
 あがりま~すの船長のアナウンスと同時に、巻き上げていたジグにゴン!とアタりました。ルアー釣りでは珍しいアガリ一本が釣れたので、珍しく自撮りの記念撮影など。

残念
レンズが汚れてました

 最終釣果は23本でした。中山丸のサイトで確認するとやっぱりスソ(船内最低釣果)でした。でも初挑戦でこれだけ釣れれば上出来でしょう。

 帰宅すると15時前でした。この時間であれば料理をする時間もとれてありがたいのですが、小さい一本をフィレにして、大きい一本をドレス(Head-ress:頭と内臓を取り除いたもの)にしたところで力尽きて寝てしまいました。

 翌日、彼女の協力を得て料理しました。献立は清蒸(チン・ヂョン:中国の蒸し料理)、白子の湯通し柚子ポン酢、八宝菜、五目おこわ、味噌汁です。
 特に清蒸は昔、小説家の開高健氏のエッセイで旨いとの記述を読み、以来、いつか作ってみたいと思っていたものです。中国語で石班魚というネズミハタ(和名:サラサハタ)が最高の素材ということですが、スズキで作っても充分旨いらしいので、昨年のクリスマスに貰った蒸し器の出番です。

パクチーをふりかけて
清蒸です

 これは旨かったです。合わせ調味料の砂糖の分量を間違えて甘くなっちゃった、熱してかけるゴマ油の分量が少なかった、蒸し時間が分からなくて慌ててもう一回蒸し直した、とやらかしてしまったので、普通なら大失敗!のはずなのに激旨!でした。ちゃんと作ったらどれほどのモノができるのだろうか?と思います。

濃厚な旨さ
白子の湯通し柚子ポン酢

 捌くと白子が出てきたのでさっと湯通しして柚子ポン酢で食べてみました。こちらも旨かったです。濃厚な白子がコレステロール値を上げてくれそうな、とってもヤバい味がしました。

 さらに3日、昆布締めとしゃぶしゃぶを頂きました。

最近お気に入り
シーバスの昆布締めです

 ヒラメで味を占めてシーバスでもやってみましたが、こちらも美味でした。

簡単すし
昆布締めを握り鮨に

 レンジで温めるゴハンにすしの粉を入れて、ラップで握っただけの簡単握り鮨ですが、これも旨かったです。すだち果汁をかけると良い相性でした。

これを…ね
お刺身よりしゃぶしゃぶが良かったです

しゃぶしゃぶっと
寒い時期は鍋が嬉しい

 残る半身はしゃぶしゃぶで頂きました。刺身も旨いのですが、鍋でしゃぶしゃぶっとやるとぐっと美味しくなるのは何故でしょう。

 竿を作った当初からシーバスジギングは良い対象と睨んでいたのに、何故か初挑戦まで時間が空いてしまいました。自宅からも近く、食べても美味しいターゲットなので、今後も機会を作っていきたいですね。

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