ムコイチのスタイルでいざ
2016年は東京湾のマダコの湧きが良好、とアチコチで釣果報告を目にするようになっていた折、タマさんの写真でその気になりました。2014年のマダコ大盛況の時より東京湾でマダコが釣れないかな?と思っていたところでしたので、マダコ探索に行ってきました。
堤防からマダコを探る釣りで唯一経験があるのが、武庫川沖一文字(通称ムコイチ)でタコジグを使って岸壁際を探る釣り。去る2013年8月に帰省した折に挑戦したのですが、大阪湾岸ではポピュラーなやり方です。東京湾でもイケるんじゃないか?と、同様の道具を準備しました。
竿はヤリイカ釣りやオニカサゴ釣りに使っているシマノの幻波イカ210です。120号くらいのオモリを使う竿だけあって硬く、すごい先調子です。これならイケそうと引っ張り出しました。タックルベリーで数千円で買った記憶があります。今ならもっと安いかも?
愛用の自作タコ竿は実家に置いてありますので代用ですが、硬く棒のような竿ならオッケーです。ライギョ竿とか硬いバス竿とか硬いジグ竿とか重いオモリを背負う船竿などでしょうか。
リールはABUのアンバサダー6000Cにライギョ用PE10号を巻きました。糸は太い方が良くて、極端な話、水深+αが巻ければいいです。リールは壊れない両軸リール(笑)。
竿はあまり短いと壁から離しにくいです。タコの他、イガイ、ホヤなどを避けるよう、沖に振ってからアワせる、回収の巻き上げを開始すると根掛かりのストレスが少ないです。今回使った210cmがピッタリでした。
糸はメーターマークのあるものだと、どの水深で乗ってきたのか分かるので良いかと思います。一番いいのはクラッチフリー時にシンクロするレベルワインドのリールを使うことです。落としていく際にレベルワインドの位置で乗った水深を覚えていられるので、より厳密な水深把握が可能です。
ジグはYO-ZURIの岸ダコハウスの3階を使います。関東ではあまり見かけることの少ないタコジグです。一昨年マダコが豊漁だった時にキャスティング岩槻インター店で見つけて買っておいたものです。
ひたすら歩いて落とす、を繰り返す釣りなので、僕が一番重要視しているのは、実はサポートタイツです。同様の展開になるチヌ(クロダイ)の落とし込み釣りなどにもワコールのCW-Xを愛用しています。これに暑い盛りなのでショートパンツを組み合わせました。さらには足元。歩きやすく疲れにくいようにトレッキンクシューズを履きました。
持ち物はPE対応ハサミ、予備の仕掛け、フックが曲がった時に修整するペンチ、タコを入れる網袋(冷凍オキアミ解凍袋)くらいのものですので、ウェストバッグに詰めて、振り分け型の膨張式ライフジャケットを着用します。
暑さ対策が重要です。帽子、偏光サングラスは当然として、クーラーボックスに食事と飲み物を2.5リットル分、詰め込みました。氷が若干少なめだったのが失敗です。他に紐付き水汲みバケツも忘れてしまいましたが、水氷を作るため必須でした。タコを氷に付けると身が硬くなるとも聞きますので厚手のビニール袋があってもよいかも知れません。
これだけの荷物を入れたクーラーボックスを持って歩き回るのは重労働です。そこで折り畳みキャリーカートで持ち運びます。足場の平らな防波堤では実に強力なアイテムです。
キャリーカートで移動です
タコジグでの釣り方はヘチ専門です。底まで落として、数回揺すって重みが伝わらなければ、巻き上げて移動し、また落とし直しです。巻き上げて誘うと、壁のイガイなどに引っ掛かるので、落とすだけの一方通行です。長大な防波堤を歩き、移動を繰り返して行きました。
6時の渡船に乗って堤防にあがり、北へ向かって釣り始めたことを考えると、思いのほか幸先の良い初物でした。
続けて歩いては落とし、を繰り返して探っていきます。タコ釣りはどれだけ色んな場所を落とせるか、が勝負です。数打ってナンボの釣りです。
2ハイめが釣れました。一番下のタコジグを底に着けて数回揺すってやると、グッと重みが伝わったので、ぐいっと合わせると乗ってきました。
隣の船付きを過ぎた辺りで、往きの渡船で乗り合わせた黒鯛の落とし込み師さんが向こうからやってきました。挨拶して情報を聞くと2ハイ釣れましたか?さすがですねぇ。向こうでタコを狙っている人たちは釣れてなかったですよとの話を聞きました。
これを聞いて向こうにはタコ狙いの人が居るのかと思って、反転して釣っていくことにしました。
船付きまで戻ってきた辺りで釣っていると、乗りましたが後手を踏みました。思いっきりアワせたものの岸壁にへばりつかれて、引き剥がせませんでした。最終的には身が切れてフックアウトです。
さらに南へ進んでいくと3ハイめが釣れました。揺すっているとグッ!と重みが伝わりました。
3ハイめ釣れました(9:14)
程なく4ハイめが釣れました。アワせた途端、根掛かりしたかな?と思うほど重かったです。ズーンと重いものが近寄ってきたのでどうかな?と思っていたのですが、水面まで出てきた時に、思わずデカっ!と言っちゃいました。
4ハイめは1,500gのデカい奴でした(9:23)
これを最後にタコのアタリが無くなりました。この日の干潮が10時29分だったことから考えると、潮止まりに入ったと思われます。バラし、3ハイめ、4ハイめの時のペースを考えると、やっぱり地合ってあると思います。
アタリが遠くなったことと暑さに耐えかねて、12時過ぎの船で上がりました。船付きで待っていたら他の人に釣れていたので、また潮が動き出したかも知れませんが、僕には粘る元気は残っていませんでした。
YO-ZURIのタコやん
今回使わなかったのですが、上州屋神田駅前店で買ったYO-ZURIのタコやんです。これならシーバスロッドなどで投げて、底を探れます。これが一番手軽かも知れません。
この日のタコの釣果は0~5匹とのことでした。手探りで挑戦した割には、僕の釣果は悪くないかも?と思いました。
持つとこんな感じです
これだけ釣れたので、タコは一旦冷凍して、数回に分けて美味しく頂きました。
茹でました
ブラウンマッシュルームとマダコのアヒージョ
タコ飯です
タコ飯を頂きます
タコのから揚げ
タコと大根の煮物
これは圧力鍋で作ったところ、タコが硬くならずにできました。早くできるし、圧力鍋いいですね。
夏野菜とタコのカレーライス
タコのマリネサラダ
これはつり情報2016年8月15日号の花板指南のコーナーで紹介されていたレシピです。エノさんから頂いたカレーフレークで作ったところ、たいへん美味しくできました。
まさに今年の夏はタコパーティになりました。文字通り味をしめて、彼女が行きたいと行ってくれたので、8月13日に行ってきました。
疲れちゃった
こんな感じ
この日は残念ながら釣果無しでした。マゴチ狙いのボトムワインドにタコが2回掛かったものの水面でバレてしまい、本命のタコジグにはアタリ無しでした。やはりヘチと沖の両面狙える準備をしておくのが良いかもしれないなぁ…との感想でした。
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