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初めてのオフショアルアー

シイラに挑戦しました

2016-09-03

 エノさんのお知り合いのグループが9月3日(土)に神奈川県長井漆山港の丸伊丸からシイラ釣りに出るとのことで、うちの彼女とともに便乗させて頂きました。
 彼女はシイラ釣り初体験です。船酔いが心配で長時間沖に出ることを心配していましたが、夏の海は比較的凪が多く、船が走っている時間が長いこと、止まった時はルアーを投げるので竿先を見つめることもなく揺れを感じにくいため、比較的敷居が低いと思います。

 深夜過ぎの2時に自宅にやってきたエノさんの荷物を乗せ換え、3人で出発。途中、のんびり休憩しながら4時頃に漆山港に着いて休憩していると、参加の皆さんが集まってきました。
 シイラ釣り初挑戦の彼女もよろしくお願いしますと皆さんにご挨拶をして、釣道具の準備をしていると空が白み始めて乗船の時刻となりました。

出港です
出港です(4:58)

 まだ夜が明けきらぬうちの出船は釣り人なら珍しくないのですが、普段午後からの釣りしかしない彼女にとっては珍しい光景だと思います。

 船は沖へと走り出します。先日の台風10号(太平洋を南西に進んだと思ったら北東へUターンし、東海道沖を通って東北太平洋側から上陸した奇妙な進路のアレ)の影響で、撒き餌にする活イワシが入手できません。ルアーのキャスティングで勝負するしかないね…と準備を進めると、太陽が昇ってきました。

日の出です
日の出です(5:46)

 九州の南海には次の台風12号が控えていることもあって、波・ウネリは無いんですが、風が吹いてて雲が多い空模様です。

今日のタックル
今日のタックル

写真手前

 彼女専用に使えるように竿を新調しました。とはいえ使いやすそうな7フィートの竿は以前より欲しいと思っていたので丁度良い機会でした。月曜日に思い立って候補を物色し、火曜日にアマゾンでポチッとしたら木曜日に届きました。便利ですね。
 リールは重くて扱えないと楽しんで貰えないので、軽さを優先してこれにしました。リーズナブルな価格帯のリールのこの番手でも充分やれちゃうもんです。また扱い易さを考えてナイロン16lbを130m程度巻いておきました。替えスプールにはPE2号を巻いておきましたが、これは慣れてから交換にします。

手前から2番目

 お土産のサバを釣るためのジギング用です。これまでは4番目のパームスを使ってましたが、落ちて行く途中のアタリを取るには両軸リールが快適なので、今回持ってきました。

手前から3番目

 事前に活イワシが手に入らないと聞いていたのですが、とりあえずフライも持ってきました。

手前から4番目

 かれこれ10年は経っちゃった古い道具です。6フィート台の短い竿で小技を…って竿です。普段はジャークベイト、小さめのペンシルベイトを首振り、ミノーのトゥイッチなどに重宝していますが、今回は新しくワインドを試します。

手前から5番目

 もう10年以上使っている古い竿です。8フィートはちょっと長くて下から投げるのにやや不便ですが、ミヨシや大艫からデカめのペンシルベイトをブン投げるやり方で超お気に入り。竿先でチョンチョン弾きながら高速巻きで水面を騒がしく曳くと、シイラが背中を出して襲いかかってくる様が見られます。この釣りが一番楽しいかも?
 リールに負担の掛かる釣り方ですが、安価なものでも手入れさえ怠らなければ大丈夫。ほぼシイラ専用になってて総使用時間が少ないおかげもありますが、普通に使えています。最低でも***じゃないとね~なんて言ってる人の脇からブン投げましょう。肝心なのは値段より飛距離です(笑)。実際これでメーターオーバーを獲ってます。

 

 船は進み、パヤオにやってきたので釣りを始めます。彼女は他の皆さんの邪魔になるといけないから…と大艫に陣取ります。クロステージ+16lbナイロンを取り出し、Giant Dog-Xを結んでみました。これを彼女に投げてもらいますが、風向きが逆風だったので飛距離が出ません。
 これではただ疲れるだけになりかねない…と、早々にルアーを変えます。水面でのバイトシーンを諦め、逆風を切って飛ばすには?と選んだルアーはピンテールチューン27のメタリックピンクです。
 着水したら少し待って、グルグル巻いて引っ張ってくればいいからと伝えると、魚が追い掛けてきた!とシイラの姿が見えたようです。

 船内ではそれほど大きくありませんが、シイラが掛かっています。やりとりしている人の動作を見ながらポンピング(竿を引きつけて魚を寄せ、竿を前に倒しながらリールを巻く)を説明します。釣る前に説明しておくべきだったかしら?でも、実際の動作を見てからの方が分かり易いよね。

 僕もルアーを投げることにします。コーラルスター6フィートに、試してみたかったワインドの組み合わせでミヨシへ。
 空いたところへ入れて貰って、ZZヘッド1oz+マナティを投げて、少し沈めてからしゃくってみます。数投もすれば、早速初物が掛かってきました。

ワインドで
ワインドで釣れました(6:21)

 樹脂製のジャークベイトは良く使いますので、ワインドで釣れないはずがないと思っていました。やっぱり釣れるよねと確認した感じです。ミヨシから彼女においで~と誘ったのですが、ミヨシの揺れに耐えられる自信が無いと大艫に居座る模様なので、2本獲ったところで再び彼女の元へ戻ります。

 これでやってみる?とワインドタックルを勧めますが、もうちょっとこれ(ミノー)でやってみるとのこと。魚の目の前にルアーが通ることを信じて投げ続けよう!と激励しながら、当方はルアーボックスをガサゴソと漁ります。
 目先を替えてみよう!とピンテール35のグローチャートに替えてみると、シイラが追い掛けてくる様子が見えません。とりあえずピンクに戻して、活性がイマイチ?メタルジグ?ジグミノー?と悩んでいると、きた!と彼女の声が。

キター!
キター!(6:56)

 ジー!とドラグの音が聞こえ、糸が出されていきます。少し緩かったかな?と締めたりはしましたが、他には手出しもせず。口頭で伝えたポンピングも慌てることなく、見様見真似で試みています。うん、大丈夫。

キター!
写真撮影に応じる余裕もあります

やったね
初めてのシイラ釣れました(6:58)

 無事手元に寄せてタモ入れ。初めてのシイラが釣れました。良かった。
 ビャー!と糸がドンドン出ていってビックリしたというのが彼女の感想でした。気軽に強い魚とのやりとりが楽しめるのがシイラのいいところです。

 船長が散水してみようか?イワシなくても釣れると思うよと声を掛けてくれました。それでは…と、フライロッドを持ってミヨシに上がります。
 イワシを撒く時には、散水の切れ目から内側を引くのですが、水が落ちているところでは魚が居るか確認できません。散水の切れ目の外側に落として、一呼吸ほど待って、ふんわり漂わせてから竿で引っ張ります。
 何度か引いているうちにシイラが何匹か現れて、フライに襲い掛かってきます。なかなかハリ掛かりしないのですが、ゴッ!と手元に伝わるタイミングで合わせると、シイラが掛かって走り出します。

かわいいサイズ
フライで釣れました(7:26)

 ミヨシで夢中になってフライを振っている最中、大艫では彼女が自力でシイラを釣りあげていました。ほったらかしにしてごめんなさい。でももうちゃんと一人で釣れると信じていましたよ(笑)。

すっかり余裕アリ
またキター!

もうバッチリだね
2匹め釣れました(7:33)

 船中の釣れ具合は充分で、9時頃には皆さんたっぷり堪能した雰囲気が出てました。この頃から彼女は少し疲れてしまって、釣りは休憩、のんびりクルーズ気分になっていました。
 お土産のサバ釣りをやろうということになって、ポイントを移動します。ポイントに着くと、早々にサバが釣れ始めました。彼女は少し迷ったようですが、エノさんの干物にするといいかもねの一言にやる!干物作りたい!とスイッチが入ったようです。
 自作ジグロッドを渡して40gのメタルジグを落としてもらいます。竿でシャクってハンドルを巻くんだよーという些かザックリな指導だったにもかかわらず、ちゃんとサバを釣りました。

サバです
サバも釣れました(9:47)

 僕は3本釣って、後は彼女の釣ったサバの血抜き担当に回りました。エノさんが深いところを狙うとサイズがいいとのアドバイスをくれて、立派なサバもゲットし、ジギングを堪能したようです。

 その後、サバの群れを探して船が移動しましたが、シイラが時折掛かることもあって、サバでもシイラでもどちらも釣れるといった状況でした。次第に彼女も疲れて休憩・見学になっていたので、シイラが水面を割ってルアーに襲い掛かる様を見てもらおうと、ドラドスライダーをブン投げることにしました。

 大艫から8フィートの竿でロングキャストして、ドラドスライダーを水面で騒がしく引っ張ってくると、小さいシイラがどんどん出てきます。ほら、今、魚が出てきたの見えた?などとやっていると、彼女がiPhoneで動画を撮ってくれました。

動画

シイラがルアーを襲うシーン

シイラがルアーを襲うシーン(22sec)
Click to Play
macintosh : mov(48,243KB)
windows : mp4(48,213KB)

水面楽しい
ルアーにたくさん出てくれました(11:54)

 船べりまで追ってきたシイラが目の前に残っていたので、ほら、シイラ遣いだよーといいながら8の字をやると、いつまでもウロウロとルアーを追い掛けたりするシーンも見せられたので、面白がってくれたのではないかと思います。

 お昼過ぎに終了となり陸へ上がってきました。港でシイラの頭と尻尾を落としてもらったおかげで後がとても楽でした。クーラーにシイラとサバを入れて持ち帰りの準備は完了です。
 宿でうどんを頂いて解散となりました。皆さんお世話になりました。ありがとうございました。
 帰路は特に渋滞することもなく順調に帰宅しました。エノさんをお見送りした後、晩ごはんの準備に取り掛かりました。

この日の晩ゴハン
晩ゴハンです

 この日の晩ゴハンは、サバの味噌煮とシイラのなめろう、シイラのお刺身を作りました。茄子の煮浸しとゴボウの甘辛揚げはスーパーのお惣菜コーナーで購入しました。

サバの味噌煮です
サバの味噌煮です

 大きく太ったサバは彼女の干物用にお持ち帰りに回したので、味噌煮にしたのは小さい魚だったため、やっぱり身質に少し物足りない感じがありました。小さいサバはリリースすべきだったか。

シイラのなめろう
シイラのなめろう

 大船長(?)がシイラはなめろうも美味しいよと言っていた、と彼女が聞き取っていたそうです。僕は聞いていなかったんですが。なめろう好きの彼女が、これまた好物の茗荷を多めに入れて作ってくれました。これは旨かったです。ごはんに載せて食べると3杯はイケますね。

シイラの刺身
シイラの刺身

 なめろうにできなかった分をお刺身で。メーターを超えるくらい大きいものが旨いことは経験済みですが、今回それほど大きくなくても充分美味しかったです。翌日に余った分を一人で刺身で頂きましたが、さらに旨みが出ていました。

サバの味醂干し
サバの味醂干し

 後日、サバを味醂干しにしている途中経過の画像が彼女から届きました。家の冷蔵庫に白胡麻が無かったので黒胡麻で作ったとのことでしたが、間違いなく美味しいでしょう。完成が楽しみです。

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