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釣ーリングに行ってきました

神流川本谷毛ばり釣り専用区へ

2017-05-06

 2017年3月に再びバイクに乗り始めたことをきっかけに、長年忘れていたバイク&釣りの釣ーリングの願望を思い出し、計画を立て始めました。
 色々な釣りがありますがバイクで持ち運べる竿はやはりパックロッド。そうするとできる釣りの種類は限られます。まずはフライフィッシング…と考えた際に手持ちのバンブーロッドを切ってパックロッドにする荒業に及んでしまいました。さらにはバイク車載用にロッドケースを改造するなど準備だけで楽しんでしまって、実行段階まで進んでいませんでした(笑)。

 2017年5月2日、上野村漁協のFacebookGW5日以降に空きがあるとの記事を見つけました。早速連絡したところ、6日の本谷毛ばり釣り専用区の5番を予約することができました。ここにバイクで行ってみるか?と考えて、積載力を稼ぐためトップケースの付いているバイクのレンタルを探すと、6日にスズキのVストローム650ABSが空いていました。これを慌てて予約し、いざ釣ーリングを敢行します。

 5日の19時にバイクをレンタルし、帰宅して車載を始めました。サイドバッグを取り付け、スマホホルダーを取り付け、ヘルメットにインカムを取り付け、ロッドケースとタープ&コットをベルトで車載すると、すっかり夜も更けてしまいました。

目論見通り!
ロッドケースの車載はバッチリです

 翌朝早いし、と慌てて布団に潜り込んでも眠れません(爆)。子供の遠足じゃないんだから…と自分に呆れてもどうしようもないので、ひたすら布団の中で寝返りを繰り返すのみ。2時まで確認した後、ようやく意識が無くなりました(苦笑)。4時過ぎに起きた時は、少し寝られて良かったって感じでした。

 朝5時過ぎに自宅を出発し、外環道、関越道、上信越道と走って下仁田ICで降ります。途中3車線の真ん中のレーンを走行中、同一車線内!でクラウンが追い抜いて行きました。帰り道ではICの合流車線を左から走ってきた松本ナンバーのヴェルファイアが無理から割り込んできました。とにかくバイクに対して無茶する奴といえば昔からトヨタ車ですわ。前回高速をロングツーリングした25年前から変わってませんね。

 一般道を下仁田から南牧へ、次第に山に入って心地よいカーブが続くようになります。神流川沿いの道に入ると余所見注意(笑)ですが、緑が濃くなってきたこの時季、景色が目に入るようにのんびり流します。南牧から上野は途中がけ崩れの工事による車線減少箇所や舗装が割れた悪路もあって、のんびり走るのが安全で気持ちいいです。
 あぁ久しぶりだなぁ、この感じ。いいなぁと悦に入って走ると、8時前には川の駅上野に到着しました。

到着しました
川の駅上野に到着しました(8:01)

 この敷地内の上野村ふれあい館に上野村漁協の事務局があります。受付開始の8時30分までのんびりぶらぶらしながら待ち、時間になって受付をします。あわせて朝ごはんを購入すべくふれあい館の売り場を物色すると、レジのおばちゃんが上野村はコンビニが無いから…と申し訳なさそうに言うのです。いえいえ、せっかくここまで来てるんだし、コンビニなんかで済ませると勿体ないです。土地の物がいいですと返すと、おやきがあるわよと出してきてくれました。粒あん、みそあんは甘いと想像されたので高菜を購入しました。ふれあい館の名に違わぬ暖かさを感じます。
 買い物も済んで本谷の小屋に移動したら、まずは朝ごはんです(笑)。

腹が減っては…
上野村産プラムのジュースと
村のおばちゃんが作るおやき(高菜)

 身支度を整えていると、他の車が2台来ました。本谷は区画を7か所に区切っているので、他の4か所は空きってコトになります。どうして空いているの?皆さんGWだからどうせ取れないと思って避けたのかしら?

tackle

渓歩きに良い季節です
渓は気持ちいいですね。期待も高まります

 今回は竿が改造後初投入である他、フライラインがニューカマーです。つるや釣具店が2月に開催したハンドクラフト展に行った際に見つけて申込・購入したテレンツィオのレボリューションというハイテクラインです。これの使い勝手も今日の大きな関心事です。

 小屋前の入渓路から川へ降り、区間の最下流から釣り開始です。最初は14番くらいのパラシュートパターンを結びました。

 4ピースに改造した竿を振ってみたところ、そんなに大きく違うと感じるところはありませんでした。少し重くなったかな?竿の反動スピードが少し遅くなったかな?と思うくらいで、使い勝手が変わるほどの物ではありませんでした。

 ラインの使用感は良好です。通常のPVCラインと変わることなく使えます。ガイドと擦れる音が少し大きいかな?と思いますが、シルクラインは使ったことがないので、おそらくそれよりは小さいのではないかと思う程度です。

 早々に一発小さい魚がご挨拶してくれました。ところがあまりに速過ぎて手が動きませんでした。うーん。フッキングの練習しないとなぁ。
 比較的緩やかな流れとはいえ流心から出てきたので、これは結構いいんじゃない?と期待したのですが、後が続きません。めぼしいポイントを撃ちながら歩いていきます。

 途中の深みに魚の姿が見えました。よく観察すると底にべったり張り付いて水面を見る様子もありません。魚が水面を意識してないのかな~ニンフの方が良いのかな~と思いながらも、ドライフライのまま、歩き進めていきます。

 いかにもよさそうな流れに投げると、パシャッと出てきました。慌ててアワせると軽いながらも感触が伝わります。右へ左へ元気に走る魚を大事にネットで取り込んで、本谷のヤマメに初対面を果たしました。

やった!
今季の初モノ、釣れました!(10:43)

これで釣ることに意味があるんです
手塩に掛けた(笑)竿と記念撮影

 いっぱい撮影をしてリリースした後は、ふたたび釣り上がっていきます。

本谷5番です
いい流れですねぇ

 ほとんどライズが見られないなぁ、と思って歩いていたら、淵尻でパシャッとやらかした姿が見えました。よっしゃ!あれ獲れないかな?と観察していると、淵内を巡りながら小さい虫を食べているようです。これまでの魚と違って水面直下を泳いでいるのでドライで出そうですが、定位してないからタイミングがちと厄介そうです。

 ライズのサイクルと手前の流れに寄ってきたタイミングを見計らって、18番くらいのフライをキャストします。魚がツーっとフライに寄っていくのが見えた途端、パシャッと出ました。
 やや大振りなくらいにアワせると無事フッキングしました。これまた元気に泳ぎ回る魚のヒキを楽しんでランディングしたら、20cmを超えるくらいの全長のわりに、意外と痩せた個体でした。

チョー気持ちイイ
ライズしていたヤツが食ってくれました(11:37)

 でき過ぎなくらい上手く釣ることができました。ふと時計を見ると、もうお昼前になっていましたし、ちょっと歩くと脱渓できるところがあったので早上がりとしました。作った竿で気持ち良く釣れたので、もう大満足です。

 小屋まで戻ってくるのはあっと言う間でした。ほとんど歩いてなかったのね~と感じるも、お昼時でお腹もすいたので、お湯を沸かしてカップラーメンとコーヒーを頂きます。

もはや必須です
釣り場のラーメンとコーヒー、ド定番ですね(12:31)

 後片付けを済ませたら、13時になってしまいました。時間があれば昼寝するつもりでタープとコットを持って来ましたが、昼寝はやめました。空を見上げると雲が多く、天気予報を確認すると雨の可能性もあるようです。ふれあい館でちゃんとお昼ゴハンを食べたいのとお土産を物色したいので、そのまま早めに帰路に付きます。今日はバイクツーリングだし、また今度ガッツリ釣りしたい時は車で来よう、との感想を持ちました。

 ふれあい館に戻って進入許可証を返し、お昼ゴハンを注文します。上野村産のシイタケがたっぷり入ったきのこカレーを頂きます。

ごちそうさまでした
お昼ゴハンのきのこカレーです

 お土産にお菓子と舞茸を買いました。舞茸は一目見ただけでとても食べきれない!と思ったのですが、どーしても食べたくなって買っちゃいました。500円ナリ。

すげー量です
たっぷりの舞茸

 14時頃ふれあい館を出たところ、帰り道はやっぱり関越道が渋滞していました。ゆるゆると流れたので思った程時間は掛からず、東松山ICで降りて、寄り道先のフルさんのお宅へ16時半頃に到着しました。ロッドケースの革巻きはフルさんが以前からやりたいと言っていたので、一度見て貰いたかったのです。

コーヒーとシュークリームごちそうさまでした
フルさんに記念撮影して貰いました(17:12)

 バイクの返却の時間が19時なので、17時頃フルさん宅をおいとましました。圏央道川島ICから東北道、外環道を経由して帰宅したのは18時過ぎでした。慌てて荷ほどきをして再度出発し、途中で給油してバイク屋さんに着いたのは、刻限19時の5分前でした。ふぅ危なかった。

良いバイクでした
走行距離は338.4kmでした

 スズキのVストローム650ABSはもちろん初めて乗ったのですが、338.4km走って給油量が12.63リットルでした。およそ1リットル当たり27.3kmの計算ですから、かなり燃費の良いバイクと思います。しかもレギュラー指定なのがありがたいです。
 オプションで付けたGIVIのトップケースは非常に便利でした。一度使うと病み付きになりますよとレンタルバイク店のスタッフが言っていたのはさもありなん。大容量でお土産から何からポイポイと入れられるのはとても重宝します。
 高速走行でも風の抵抗が少なく、制限速度+αで走っても疲労はあまり感じませんでした。6速ギアでの追い越し加速も充分、山道も快適で頻繁にギアチェンジする必要がなく、ドンドン走って行ける旅バイクです。

 一方で気になる点。シート高がカタログ値で835mmとやや高く、ちょうど地面に付く位置に足をおろすとステップが足の内側に当たるので足付きが良くないです。170cm(短足)の僕だと両足がつま先立ちになりますが、片足をベタッと付けても車体の傾きによる重みを感じることは無かったです。不安は残るが大丈夫、というレベルでしょうか。
 大柄な車体はちょっと気になります。渋滞のすり抜け自体が慣れないこともありましたが、かなり気を遣いました。周りの自動車には嫌がられたかも知れません。
 エンジン停止後の取り回しは少し重いです。気楽にどこでも駐車…となると、ちょっと考えものですね。とはいえ、これまで借りたスポーツスターやハヤブサに比べると夢のよう(笑)に楽でしたが。

 再び同じバイクで同じことをやるか?と問われればやりますね。気になる点がいくつかありましたが、全般的に非常に扱いやすい、優秀なバイクだと感じました。

 約25年ぶりのツーリングは初めての釣ーリングになりましたが、懐かしい感覚もあり、以前には思いも寄らなかった愉しみ方も得て、とても楽しい充実した経験でした。6月には次の計画を入れていますので、また行ってきます。

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