六角整形済みのブランクを買って組み立てる
2017年3月に久しぶりにバイクに乗りました。今はレンタルが随分と整っていて、高額な出費をしなくても、それ相応に楽しめる環境になっています。
バイクでお出掛け…と考え始めると、20歳の頃のVTZ250(ホンダ)、新社会人の頃のセロー225W(ヤマハ)、約10年前に購入して不動にしちゃったミニトレGT80(ヤマハ)と、ことごとく叶わなかったバイクで釣りに行くという野望がムクムクと頭をもたげてきます。どうにか叶ったのは院生時代の足だったセピアZZ(スズキ)で多摩川にフライでコイを釣りに通ったくらいのものでした。若い頃には無かった知恵と僅かばかりのお金(笑)で、あの頃の仇を討つのです。
何といっても問題は釣り竿です。バイクは長物の運搬が苦手なので、これを克服しなければなりません。そこで誰もが思いつくのが3継ぎ以上のマルチピースロッド。いわゆるパックロッドです。
以前から出張のカバン(実際は発送用コンテナ)に忍ばせることができる竿を愛用していますが、バンブーロッドはパックロッドを持っていません。そこでこのカワイバンブーを切って4ピースにしてしまおう!と思い立ったのです。何しろ7フィート4番2ピースのバンブーロッドはル・グラン・ソワールのアルディを愛用しており、同スペックがまるかぶりで勿体ない限りなのです。
早速2017年4月9日、アトリエに行き、ピラニアソーで切ってしまいました。全然使える竿を切ってしまうというのは何だかイヤな感じですが、新たな世界に踏み出してもらいましょう。
家に持ち帰って、ブランクの角を紙やすりで落とします。こんなもんかな~と削ったところで、アトリエでサイズを測って貰ったハリキ製フェルールを、2液エポキシ90分硬化型接着剤で接着しました。
無事接着できたら、フェルールの溝(セレーション)に糸を巻きます。前回はカナガワ株式会社の絹ミシン糸白の100番を使って、溝が見えるシースルー仕上げだったのですが、今回は気分を変えてGUDEBRODのシルクスレッドで濃い茶色(#2619)を使いました。
この濃い茶色のスレッドでは、コーティングをするとほぼ黒になってしまうと思われます。そのためカラープリザーバーを塗っておきます。
プリザーバーが乾いたら、ナガシマのエポキシハンドレッドコートでコーティングをします。
その7へ続く
Copyright (C) びぃ,2017-5-5,All-Rights Reserved.