六角整形済みのブランクを買って組み立てる
ガイドもコルクグリップと合わせてつるや釣具店で購入していました。スネークガイドはタングステン製でブロンズの色合いが格好いいです。
トップガイドは同じくタングステンの#5。
ストリッピングガイドは8mm径のCRN。
ガイドはブロンズカラーで統一しました。
最初にストリッピングガイドの足をグラインダーで削ります。足のカーブが急だとスレッドが落ちてきてしまいますので、カーブをなだらかにしてやります。ザラザラになると足とスレッドの摩擦も加わって巻くのが楽になります。
ガイドの足を削りました
トップガイドを接着します。六つの角があるとパイプが綺麗に入りませんので、新しいカッターの刃を使って角を削り落とします。
無理なくトップガイドが入るようになったらFujiのホットグルーで接着します。
今回はブランクを購入した際に付けてもらったガイドチャートに沿って配置します。位置を測りマスキングテープでガイドフットを仮留めします。
ガイド | サイズ | チャート |
---|---|---|
Top | #5(1.98mm) | |
1 | #2/0 | 100mm |
2 | #1/0 | 105mm |
3 | #1/0 | 140mm |
4 | #1/0 | 140mm |
5 | #1 | 150mm |
6 | #1 | 160mm |
7 | #2 | 180mm |
8 | #3 | 230mm |
9 | φ8mmストリップ | 270mm |
スレッドはカナガワ株式会社の絹ミシン糸の100番白を使います。ガイドスレッドには自作ソリッドグラスでやって気に入った一巻きトリムを今回も入れます。パイロットの製図用インクの赤をペンで一巻き分染めて、コーティングをしたら白の糸が透けて赤糸一本で止まっているようなデザインを狙います。
次はフェルールのラッピングです。フェルールラップは透けないスレッドでセレーション(切り込み)を隠すことが多いようですが、今回は同じ糸を使います。
フェルール。角に合わせた切り込みが分かりますかね
次はフェルールです。フル先生によればフェルールは接着剤で止まっているんだから、ブランクにラッピングを被せる必要はないとの意見。なるほどもっともです。
ましてやこのフェルールはピンで止めていますので、ますます抜け落ちることは考え難い、と。従ってティップ側フェルールの端ギリギリまでラッピングすることにしました。
ところがバット側のフェルールにはピンが打ってあるし、セレーションの段差はあるし、で綺麗に巻けません。そこでFlexCoatLITEを塗って下地にしました。
無事乾燥・硬化したことを確認してラッピングしようと思ったのですが、結局コーティングすると透けてしまうので、ここまで手間を掛けても全然意味がないのでバットのフェルールのラッピングはやめました。いいかげんだなぁ(笑)。
シャフトの根元(バット)は、通常フックキーパーやワインディングチェックなどを付けてオシャレを演出する箇所でもあるのですが、普段ストリッピングガイドにフライを掛けてしまうので付けません。チェックも無しです。味もそっけもない仕上げですが、自分で使うだけなのでこれで充分です。
ラッピングしたガイドの向きや位置がずれていないことを確認して、コーティング作業に移ります。目標は薄いすっきり仕上げです。
ドライイングモーターにブランクをセットして、くるくる回しながらノンシモンを含ませた脱脂綿でラッピングしたスレッドを拭いて、触って付いた余分な脂分を取り除きます。
コート剤はFLEX COAT Liteを使います。配合したコート剤に対して同量薄め液を入れて薄く作り、スレッドに染み込む程度に塗ります。
ところがティップ(穂先)のラッピングができたところからコーティングに取り掛かってしまったので、一巻き分染めた製図用インク(赤)が完全に乾いていなかったようで滲んでしまいました。うひゃ~!
3月29日にアトリエに持っていき、先生や他のメンバーに相談するとこれくらい気にしないでいいよと慰められたので、そのまま竿表面の塗装であるウレタンのディッピングに取り掛かってしまいました。
バット(手元)はティップの教訓を活かし、赤インクで染めた糸の乾燥にじっくり24時間掛けました。塗料も変えてネオウレタンクリアーを使ったところ、今度は滲みませんでした。良かった。
2回めもネオウレタンクリアーでコーティングして仕上げると、意図した通り、シルクの白い糸が透けて赤い糸一本で止まっているかのようなギミックになりました。
その5へ続く
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