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今年こそフライでクロダイを

浜名湖で強化キャンプ

2017-08-19~20

 今年も浜名湖でクロダイのフライフィッシングをする機会を予約しました。前回は2015年8月28日にティールの杉浦さんのガイドでクロダイのサイトフィッシング(姿を見つけてから狙う釣り)をしたのですが、その際は、自分のキャストの下手さが露呈し、ほとんど釣るチャンスを見出すことさえできませんでした。やはりキャスト練習が必要だと痛感したものの、ロクな練習をしないで年月が経ってしまいました。
 今年の本番は9月16日です。それまでに若干でも釣りあげる可能性を高めるべく、自主練習それも実戦形式でないと効果が伴わないと考え、浜名湖へ行ってきました。

 8月19日(金)のAM3時半、自宅を出発し、首都高、東名道を走って、浜松西ICを降りたのは7時頃でした。まずはコンビニに飛び込み、食料、飲料水を調達しました。そして釣りのできる場所へ向かうのですが、情報が全く無いのでイチからの開拓です。どうしましょ?

 前回の集合場所となったフィッシング沖のある村櫛の湖水浴場へ行ってみました。駐車場から湖岸へは容易に入れそうなのが良いのですが、魚っけはありませんでした。
 次に弁天島へと続く道路の基礎になっている細長い島へ行ってみました。ここには釣りや潮干狩りをしている人が見られました。たまに水面にパチャッと波紋が広がったりして、まだ良さそうです。
 そして弁天島の東大実習場の裏へ行ってみると、目の前の湖水は結構早く流れていました。ちょっとウェーディングが躊躇われるくらいです。ルアーでマゴチを狙っている人が居たので少しお話しを聞いてみました。

 そんなこんなをしているうちに8時を過ぎてしまいました。今回はじっくり取り組むため、文字通りベースキャンプをと渚園キャンプ場へ行きます。空いていれば8時30分からチェックイン可能ということで、前日に電話でフリーサイトの予約をしておいたのです。1張り410円でした。
 リヤカーを借りてキャンプの荷物を運びます。サイトの場所にしばし悩みましたが、このキャンプ場の奥は浜に繋がっていて、そのまま降りることができるので、一番奥に決めました。人が一番来ないだろうと(笑)。
 太陽がぐんぐん勢力を増しているので早速タープ(日除け天幕)に取り掛かりますが、初めて立てたタープだったので、手順に迷っているうちに汗だくになりました。

snow peakのペンタシールドです
タープを立てました

 続いて釣りの準備です。

tackle

 今回はウェットゲーターとウェーディングシューズの組み合わせで湖に入ります。身支度を整えたら、10時半になっていたでしょうか。早速キャンプ場の奥から浜へ入ります。
 この日は中潮で、干潮の時刻は舞阪で10時15分、潮位25cmです。ここでは舞阪より若干遅れることを考えても、ほぼ潮どまりに近い頃でしょうか。そのままザブザブと入って行きますが、辺りを見渡してもクロダイのテイリング(逆立ち状になって底をあさること。尻尾=tailが水面から出ちゃうことから)もナーバスウォーター(浅いところを魚が泳ぐと水面にできる三角状の引き波)も見当たりません。

 そう簡単にサイトフィッシングができるような場所には辿りつかないよね…とブラインド(魚の姿が見えない状態で投げること)でキャスト練習だ、とクロダイ用フライのシュリクラを投げ始めます。
 とはいえシュリクラは底まで素早く沈めるための重いダンベルアイが付いているので投げにくいフライです。さらにこの竿は頂き物でありながら10年間出番が無かったことからもキャスト練習こそもっとも必要だったので、ちょうど良い機会です

 使ってみるとさすがに少し重く、最新の竿のような軽さとはお世辞にも言えません。PENNといえば剛腕無類のヤンキー御用達…と言ってはイメージ過多でしょうか(笑)。しかしながらソルト用にデザインされているだけあってハリのある先調子でなかなかの力強さを感じさせます。竿は実際に投げてみないと分かりませんね。

 周辺は意外に海藻が多く生えています。海藻の中にストーンと沈むフライを投げ込んでもフライが隠れてしまうし、ハリや糸が海藻に掛かって面倒、ましてや魚も引っ掛かって取り込めない、と良いことはありません。海藻の上に立って、海藻の生えていないところを目掛けて投げられるよう、アチコチ歩いてはキャストしていきます。

 時折水面を小魚がピチャッと跳ねたりしています。結構生命感はあるよね~クロダイが居るかはアヤしいけどなどと考えながら、やはり跳ねた後の方にフライを投げてしまうワケですよ。やっぱり。
 するとグッと重くなる海藻とは違った感触が伝わったので、すわ!とラインを引っ張ってアワせてみると、魚の感触が伝わります。何かキター!と竿を立ててラインを手繰っていくと、元気に左右に泳いで抵抗します。手前に寄せてくると本命のクロダイではなくシーバス(セイゴ)の姿が見えました。

やったー
シーバスが釣れました(11:51)

感謝感激です
お相手してくれて、おおきに

 その後は続かず、13時頃まで頑張ったものの疲れてしまったので、釣りを終えてテントサイトに戻ってきました。ちょうど木立がサイトに影を落として日陰になっています。少し風も出てきたのでこれ幸いとお昼ゴハンも取らずにコットに寝転がってお昼寝しました。

気持ちよかった
お昼寝セットです

 15時半頃、目が覚めたので釣りを再開しようかと思ったのですが、明るいうちにテントサイトの準備をしておきたかったことから、釣りはしないでスーパーマーケットで晩ゴハンの買い出しをしました。
 キャンプ場に戻ってきてランタンとヘッドライトを準備したら、テントを組み立てます。日のあるうちにテントを立てるとテントの中が蒸風呂になってしまうので太陽が傾いてからと後回しにしたのですが、ワンタッチテントだと楽で良いです。

設営完了です
サイト設営しました

湖へ向かう配置です
裏側から

 テーブルと椅子を組み立てたら、今回は笑'sB-6君という一人用焚火調理台を使ってみます。木炭を入れて、トーチで焙って着火します。

さいたまが生んだ銘品です
一人用焚火調理台 B-6君

こんな感じ
炭を熾しました

 晩ゴハンは贅沢にも僕専用炭火焼肉です。誰ですか?ぼっちキャンプは寂しいなんて云ってる人は?(笑)

簡単、お手軽
スーパーで買った味付き焼肉パックです

 食べたいものを自分のペースで焼いて、気侭にお酒を頂きます。シーバスが釣れたのでご満悦で祝杯です。

いただきま~す
祝杯はビールで

ぐびぐびっとな
ウィンナーを焼きつつ、2本目は缶チューハイで

 お昼ゴハンに食べそびれたセブンイレブンの甘辛牛肉をのせた冷しぶっかけうどんを頂いて、満腹満足です。

 お酒はハイボールに移って、ツマミを食べつつマッタリしていると、どぉんどぉん!と大きな音が響き始めました。ふと見上げると綺麗な花火で、どうやらこの日が花火大会だったようです。全く知らなかったので何だか得した気分です。

得した気分
花火が綺麗でした

 花火が終わる頃になると、お酒も回ってすっかりイイ気分です。そのままテントに潜り込んで寝てしまいました。
 ところがさすがに20時過ぎでは早過ぎたのか、夜半過ぎに目が覚めてしまいました。風が止んでテントの中が暑くなってしまった所為でもあります。もぞもぞと起き出して、コインシャワーで汗を流してから二度寝?となりました。

 翌日は6時に起床し、早速、キャンプ場裏の浜へ行きます。20日(日)の潮周りは大潮で、舞阪の満潮が4時01分、潮位が125cmですから、11時05分の干潮、潮位21cmに向けてちょうど引いていく頃でしょうか。湖岸に立つと水位が高く、ゆっくり静かに水に入っていきます。

 この水深ではさすがにクロダイの姿は見えないだろう、とシーバス狙いのデシーバーを結んで投げていきます。投げては移動の繰り返しで想定通りのキャスト練習です。途中でクロダイ狙いのシュリクラに結び替えて、本筋のキャスト練習を続行します。

 予想通り(笑)何も掛からないまま、キャンプ場のチェックアウトが10時ですから、9時前に釣りを終了しました。のんびりゆるゆるとテントサイトを撤収します。10時前に全て片付けて、渚園キャンプ場を後にしました。

 このまま帰る前に、都田川のみをつくし橋周辺がハゼの有名ポイントと聞きましたので、寄り道して様子を見てみると、大人気の有名場所らしく、僕が入れるポイントがほとんどありませんでした。ハゼクランクを試してみたかったのですが、諦めて家路に着くことにしました。

 11時頃、新東名高速道路の上り線の遠州森町PAで、ちょっと早いお昼ゴハンにつけとろ(自然薯とろろのつけだれざるそば)を頂きました。おいしかったです。

美味しかったです
つけとろです

 15時頃に自宅に無事帰ってきました。道中、車が横転する事故現場の脇を通ったりしたので安全が第一ですね。しかしながら片道約4時間はさすがに遠いです。キャンプネタをぶっ込んで、偶然にも花火にカチ合ったり、シーバスが釣れたからまだ良かったものの、ただ8番竿のキャスト練習だけで浜名湖まで行くようでは僕、何やってんだろう?と寂しい気持ちになること間違いなし(苦笑)です。
 もうちょっと近いところでクロダイのサイトフィッシングが楽しめれば良いのは勿論ですが、せめて8番竿のウェーディングで狙えるターゲットが欲しいところです。技術的な目標が遠いクロダイへ至るステップになるような釣りが身近に欲しいなぁと思うのです。何か無いかな?

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