内房・光進丸の午後船へ
今を去ること約2年前、内房の光進丸へカワハギ釣りに行って3匹の獲物に恵まれたのですが、カワハギの肝を投入した鍋を作って食べたところ非常に美味でした。
予定が合わず食べられなかった彼女は私も食べたい!と熱いリクエストを寄せてくれていたのですが、その後カワハギ釣りはアサリのむき身をえさに使う(虫えさを使わない)、光進丸では午後船があるらしいという情報が追加されると、私も釣りに行く!と、自らカワハギを調達する決意に至ったのでありました。
天気予報を注視した結果、年末年始のお休み4日(木)に決行しました。船宿はもちろん前掲の光進丸です。10時に集合し、首都高速~アクアライン~館山道と走りながら、奇しくも一年を占う初釣りだから釣れるといいねぇ、と期待に胸を膨らませ、千葉県は内房の金谷へ。
11時半過ぎに、受付となる岡沢釣具店に到着しました。仕掛け・オモリ・えさなどを購入し、乗船料を支払うと、釣り座を選びます。すかさず空いていた左舷の大艫に陣取りました。この日の風は北~北北西の予報です。スパンカーを立てれば舳先は北、即ち左舷が西で午後の船なら陽が当たる、と。どこまでも寒さ対策に余念がない二人でございます(笑)。
乗船は13時半と時間があるので、かの有名な保田漁協直営食堂のばんやへ行ってお昼ごはんを頂きます。
本館に入ってみると案の定の長蛇の列だったので、新館へと移動します。こちらは席がガラガラだったので、のんびり座り、二人とも今日の煮魚定食を注文しました。
いただきま~す
すっかりお腹が膨れた二人は金谷港に戻り、入念に準備を整え、いざ乗船します。
道具は二人ともレンタルです。2006年から始めたカワハギ釣りの竿をデッチあげる計画は仕掛中のままサッパリ先に進んでいません(笑)。
まずは船長から釣り方のレクチャーを受けます。師曰く…
底まで落としたら30秒ほどオモリで底を叩くようにコヅきます。この間にカワハギにアピールしてエサに寄せるけれども、まだ食べさせません。5秒ほど待ってアタリを待ちます。もう冬の時期でアタリは小さいです。よく注意してね。
これを2セットやったらだいたいエサのアサリは無くなってます。コヅきが弱くゆっくりだと、コヅきの途中で食われてます。激しくしたりゆっくりしたり、その日の当たり誘いを探してね。とのこと。
レクチャーを終え、仕掛けを準備しながら13時半に出船です。船長のアナウンスではポイントまで約5分の航程とか。早っ!近っ!
釣れるといいなぁ
沖に着いたら釣り開始です。早速投入するも、瞬く間にえさだけ盗られてしまいます。さすがカワハギ。船長は魚探が真っ赤になるほど反応出てるよと景気の良いアナウンスをしてくれますが、アタリがサッパリ分からない…。
僕が30分程あれやこれやと試行錯誤しているうちに、彼女が初物を釣りあげました。僕より早いです、いつも(笑)。
やった~!(14:10)
この後程なく彼女が船酔いでダウンしてしまいました。う~む、熱心に竿先を見つめ過ぎたんだな…。可哀想ですが僕も声を掛けて欲しくも無い…放っておいて…という心持ちはよく分かりますので、彼女が食べる分まで釣らねばと自分の釣りに専念します。
もうダメ~(@_@)
しかしながらサッパリ釣れません。アレコレ誘い方を替えたりするも、竿先のアタリは全く獲れませんでした。一方で彼女が復活し、釣りを再開するやカワハギを釣って、またダウン。これが2セットありました。
彼女にコツを訊くと、少し底を切って待って、明確なアタリを待ってるとのこと。うむ。自ら難しくしてはどうにもなりませんな。
僕も底を切るようにすると、明確なアタリが出るようになりました。
彼女は3度目のダウンから復活できないまま、船長は日没まで頑張ってくれて、なんとか僕は4枚釣りました。彼女は船酔いの狭間の短い復活タイムで5枚の釣果でした。いつも彼女の方が釣ってます…僕はず~っと船酔いせずに頑張ったのに…。
二人で9枚でした
船長のアナウンスでは、竿頭は22枚とのこと。腕の差が出る釣りモノです。僕の右隣の人は30cmはあろうかという大物を釣り上げてました。ウラヤマシイ…。
すたこらさっさと家路に着き、帰宅してから晩ゴハンを作ります。お目当てはもちろんかねてより熱いリクエストを頂いていたカワハギの肝味噌和え仕立ての鍋です。肝を丁寧に取り出して、一部はお刺身の肝醤油に使いましたが、たっぷり8匹分は使って肝味噌和えを作ります。
昆布で出汁をとった鍋にいざ!
さっそく頂いたところ、翌日の血液検査のコレステロール値が心配になりそうな(実際ナントカ値が高いと言われましたが関係無いそうです^^;)濃厚な味がしました。あわせて作ったお刺身は、肝醤油と刻み小ネギを和えて食べると、これまた絶品でした。
シメはもちろん雑炊です。ここで彼女が閃き、柚子の皮を削って入れたところ、風味が増して肝の味が際立つ奇跡のマリアージュ(笑)を。ワタシと食べるとイイことあるでしょ?と、前回の独り鍋の悪行を赦して頂いたのでありました。
さらに中3日間掛けて仕込んでおいた昆布締めを8日に頂きました。金箔を散らした豪勢な仕上げでございます。
昆布の旨みがしっかり染み込んで、とても美味しかったです。身肉に備わる旨みそのものはやはり淡泊で、これまでに食べたヒラメやスズキ、シロギスの方があるかな?と感じますが、昆布締めはとても良い食べ方だと思います。
気に入った?もう一度行く?と訊くとう~ん、船酔いが無ければもっと楽しかったはずなのに…と悔しがる様は、もはや一丁前の釣りガール?です。
船酔いから復活して釣りを再開したのは初めてのことだったらしく、次第に船に強くなっているようなので、これに懲りず、今後も美味しい魚を求めて海に出て貰いたいところです。
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