河合さんを訪ねて毛鉤専用区へ
翌朝の5月1日、7時に起床しました。夜はお手洗いに一回行ったくらいで、概ねぐっすりと寝ることができました。やはりコット(キャンプ用ベッド)の力は偉大です。
早速朝ゴハンにパンを食べて、撤収作業に取り掛かります。朝、早々に太陽がギラギラと照り付けて暑いです。どうしてベンチ脇の一等地に人が居なかったのかが分かりました。
8時、受付棟の前へ移動すると、河合さんがちょうどやってくるところでした。軽く打ち合わせして、早速ひと山向こうの椋地川へと向かいます。
細いクネクネとした山道を延々と走って、9時過ぎにようやく着いたのは炭焼の杜 フライ・テンカラ キャッチ&リリース専用管理釣り場です。2018年の春から炭焼の杜 明ヶ島キャンプ場の上下流の区間を管理釣り場としており、上流に2区間、下流に2区間を設けて、一日4人のみの予約制釣り場としています。釣り方はフライかテンカラの毛ばり釣りのみで、キャッチアンドリリース(再放流)オンリーです。
事務所で受付をして概要を聞きます。まだ本格的にお客さんが来ていない、とのことです。今日は二人でキャンプ場上流のA・B区間を予約しています。約800mの各区間を二人占め(笑)です。あぁ夢のよう。
午後からは区間を開放して釣りができるので、他にお客さんが来なければキャンプ場から下流のC・D区間(約1.5km)を釣る予定です。河合さんの車を脱渓予定の最上流へ移動し、事務所脇の駐車場へ戻ってきて釣りの準備をします。
今日の道具です
右が僕、左が河合さん
ROD: Hardi704 7ft #4(Le Grand Soir)
REEL: MARKSMAN #3-4 (HARDY)
LINE: Revolution Artificial Silkline DT4(Telenzio)
LEADER: Artificial Silkleader 2m(Terenzio)
TIPPET: VARIVAS SuperTippet 6x 5ft(モーリス)
2018年3月24日にヤフオクで見つけちゃったマークスマン#3-4(ハーディ)を持ってきました。以前から気になっていたリールで、中心軸がないデザインはなんだか近未来的、といっても、既に廃盤モデルなんですけどね。アルディのグリップに似合うと思うんですけど、どうですかね?
管理棟の脇から川に入り、上流へ歩いていきます。とにかく良い天気に恵まれました。あとはたくさんのお魚がお相手してくれたら嬉しいなぁ。
良い天気です
管理釣り場と言っても、自然の川に放流をしているだけですから、川歩きは普通の渓流釣りです。まぁ、とにかく僕のトラブルが多いため、いくらも上流に進めません。こんな調子では1.5kmも進めないんじゃないかな?河合さんにはフラストレーションが溜まってしまったのではないかと反省しきりです。
こんな感じでフライやティペットの交換が多いのです
水位がやや高め、ということもあり、魚の反応を探る意味から#12くらいのエルクヘアカディスを流していったのですが、川からは意外に魚の反応がなく、河合さんも首を傾げる状況です。
入れ替わりながら遡行して、僕が先行していたお昼前、流れが岩にぶつかって右へカーブするポイントで、待望の初物が出てくれました。僕にしては珍しく、その日の初バイトをジャストフッキングできました。
そして撮影する僕(笑)
はるばる3時間かけてやってきた甲斐があったというものです。静岡のアマゴに逢えてよかった。これで帰れるワイ(笑)。
その後は反応なく、上流部のゴルジュで遡行を断念しました。一度脱渓して事務所へ戻ります。管理人のおじさんに聞くと午後から来るかも?って言ってたお客さんは来ないので、下流に入っても大丈夫だよとのことだったので、下流のC・D区間へ行きます。
ここは途中で脱渓する場所が無い1.5kmほどの区間です。事務所の管理人さんが16時に業務終了と言っていたので、良さそうなポイントだけを狙ってサッサと歩いていきます。
下流の区間は渓が深くてやや暗く、遡行が難しいところもありました。魚の反応は少しだけこちらの方が良かったのは、場所によるものか時間帯によるものかは分かりません。ライズは3回見た程度で、ユスリカのような小さい虫は見ましたが、気温が上がっても魚の注意が水面を向くほどの虫の流下は無かった模様です。
終盤は先行する河合さんを追い掛けて、ほとんど川歩きになっちゃいました。とはいえ今シーズン初の渓なので、ワッセワッセと歩くだけでも気分爽快でした。
こんな景色を見る度にまた来ようって思うのです
16時前に事務所に戻ってきて、遊漁証を返納して終了です。駐車場でキャンプテーブルと椅子を広げて、河合さんからノンアルコールビールとどん兵衛をご馳走になりました。
くつろぎの空間は大事です(笑)
事務所には管理の方が二人居て、ホットコーヒーの差し入れを頂きました。ありがとうございます。
少しお話ししました。僕がアマゴ1匹で、河合さんがアマゴ2匹でした。昨年放流した魚が中心とのことで、全体的なサイズはまだ小さいようです。放流以前から居る大きいヤツの姿も見えたのですが。
まだお客さんが少ないこと、今日も数が釣れなかったこともあって、管理人の方は料金3,500円は高いかな?と気にされてました。他の管理釣り場などと単純に釣れ方を比較すれば高いと思うかもしれませんが、そもそも適正価格って無いと思います。釣りって、海や近所の池まで見渡せば、無料でできるのが当たり前ってモノが多いのですから。
釣り場のキャパシティとして1日4人からしかお代を貰えないという制限がある以上、僕なら料金を下げる方向はあり得ません。提供したい質を実現するために必要な金額を設定すると考えます。釣り人が良い釣り場だと実感できるのであれば5,000円でも安いと感じますし、良い釣り場を作るための応援も込みと考えれば、もっと出してもいいくらいです。1日4人までだから、そういうサポーターとなってくれる人を掘り起こす、育てるくらいの気持ちでやる方がいいんじゃないかな?と伝えました。
炭焼の杜 明ヶ島キャンプ場のサイトを見ると、何もないキャンプ場を志向しているようですし、静かで良い雰囲気の場所でしたから、少ないながらも心地よい居場所を得るためなら若干のお金を出すことも厭わないという人達が集うと思います。
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまい、くねくねの山道を通って帰ります。帰りにはウチの彼女から掛川の銘菓木レンガを買ってきてというリクエストを貰っています。調べると駅前に会社があるそうで、帰り道は河合さんに掛川駅前まで案内して頂きました。何から何まで申し訳ありません。
ところが辿り付いてもそれらしき店はありません。隣の靴屋さんに尋ねると店舗は閉めちゃったのよね。駅で売ってるよとの情報を頂いたので、河合さんから駅前の市営駐車場と駅構内のお土産屋さんを教えて頂きました。ここで河合さんとお別れです。最後までお手数をお掛けしました。ありがとうございました。
市営駐車場に車を停めて、これっしか処という掛川の特産品を扱う店を覗いてみたところ、ありました!
羊羹の間にバウムクーヘンが入っているという、和菓子なのか洋菓子なのか分からない、なんとも不思議な組み合わせのお菓子です。本練りと抹茶の2種類を買って、無事ミッション完了です(笑)。
ちなみに後日食べてみたところ、意外と(と言っては失礼ですが)美味しくて、この組み合わせは悪くない、むしろ良いと判明しました。彼女の評判も上々で、喜んでおりました(笑)。
帰りは掛川ICから東名高速に乗って、牧之原SA(上り)で休憩と夕食をとりました。
牧之原SAと言えば、2015年の浜名湖クロダイ釣行の帰りに寄った際に食べた玉華堂の極ぷりんを覚えていました(笑)。
玉華堂の極ぷりん 富士山
値段がバージョンアップしてました(笑)
普段誰かと釣りをすることが少ないので、一緒に行くと勉強になるのですが、ついつい自分の釣りに夢中になってしまうので、なかなか上達しません。モンタナ釣行の時より下手になってたかも?それでも先達を頼って遠くまで行くのは、ドキドキワクワクする、とても楽しい旅なのでした。
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