尺鮒を探します
桜が咲くとやりたくなる釣りがいくつかあるのですが、数年前からの懸案事項が霞ケ浦のホソに乗っ込んでくる尺超えのマブナを釣りあげるです。
振り返ってみると2013年9月に小継の鮒竿を入手して、2014年4月に初挑戦したものの、その後二度も穂先を抜かれてしまい、以降10尺のへら竿やEasy Play 7-8-9(Fizz)を使ってきたのですが、3月31日、ビン沼のお花見の帰りにタックルベリー埼大通り店で竿を見つけて買ったのです。
HS 雪渓 硬調 36MK(ダイワ)
Easy Play 7-8-9より少し長い9-10-11が欲しいと思ったものの、既に廃版で入手不可になっていました。そんな折りに見つけたので即ゲットしました。するとやっぱり使いたいじゃないですか。
13日にお出掛けした帰り道、明日は午前中だけなら釣りの時間が取れると閃き、途中の上州屋に立ち寄り、キヂとフナ鉤4号0.8号ハリス付きを買って、帰宅してから釣りの仕掛けを作りました。
14日の7時に自宅を出発し、車を外環道→常磐道と走らせて、土浦北ICから霞ケ浦へ向かい、過去に釣りをしている西浦北岸の沖宿のホソに入ったのは8時頃でした。
沖宿のホソです
繋いだ仕掛けは昨日作ったもので、道糸1号、ハリス0.4号、フナバリ4号の2本ハリです。これまで使っていたEasy Play 7-8-9では3段階のズーム機能に合わせて道糸の長さを調節できるように細工をしていたのですが、今回は一番短い2.8mの竿尻いっぱいの長さで張りました。
いざ!と仕掛けを振り込んで探り始めて5分くらいでしょうか。まだ10投もしていないうちに、かすみがうらマラソンのボランティアのお兄さんが軽トラで回っているのか、車を停めて降りてきて、声を掛けてきました。
聞くとこの場所はマラソンコースになっていて車輛通行規制が掛かります。今、停めている車はしばらくしたらお昼過ぎまで出せなくなりますとのこと。
そうですか。では大きく移動するしかないですね…と言ったら、土浦からこの一帯に掛けてが対象ですので。と答えた後に釣りは諦めて下さいだって。
何様のつもりで他人の神経を逆撫でするような言い方をするのかな?素直にご迷惑をお掛けしますが、ご協力よろしくお願いしますって言えば済む話なのに。これだから若いモンは口のきき方を知らんって言われるんだよ?
釣れなくてポイント移動と思っても身動きが取れないのは嫌だし、多分騒がしくなるんだろうな…と早々に動くことにしました。マラソンの影響の無さそうな西浦の南岸まで移ります。
霞ケ浦総合公園を超えて、湖岸沿いをウロウロしながらホソの様子を見て回ります。ドンドン進んで島津小公園の付近で良さげなホソを見つけたので、釣りを再開しました。
ここでやってみます
エサを落とし込んでみると、意外に水深があって1m近くあるようです。こんなに深いのね…とシモリウキを調節します。ゆっくり落とし込んで、しばらく待ってアタリが無ければ、少し移動してまた打ち返し、と探っていきます。
ズーム機能付き竿の使い勝手ですが、正直これまで道糸の長さを変更することはありませんでした。道糸を竿の長さに合わせたら、竿の長さを変えることが無かったからです。今回道糸を一番短い長さに合わせたので、もうちょっと竿の長さが欲しいかな?という時には、手元を伸ばして道糸の長さは変更しませんでした。いわゆるチョウチン釣りになるのですが、これの具合が良かったです。エサの付け替えの際は竿を短くして対応し、振り込みの時だけ伸ばす、と。本来ズーム機能ってこうやって使うのかな?
あちこち探って、このホソには入り込んでいないのかな…?と思い始める頃、シモリウキが引き込まれる待望のアタリが出ました。勇躍アワせたものの、ググッと感触が伝わった後に、スポンと外れてしまいました。あれれ?
貴重なアタリをモノにできないと厳しいなぁ、と思っていたら、次のアタリもググッと魚のヒキが伝わった途端にスポンと外れるスッポ抜け。これはもしかして…シッポだけ咥えてる?
三度目のアタリはかなり送り込むことにしました。シモリウキがグーッと引き込まれたのを確認してからアワせると、今度はギュン!と強いヒキで魚が走ります。ハリ掛かりした!と感触を得たものの、意外にパワフルに鋭く走るのであれ?アメリカナマズが掛かった?
竿を溜めて魚のヒキをいなして、水面に誘導すると魚の姿がギラリと見えます。マブナじゃん!デカいよ?
タモに収めて引き上げると立派なマブナです。珍しくメジャーを持っているので長さを測ってみると33cmありました。
デップリとしたお腹がはち切れそうなビッグママです。いやー君に会いに来たんですよ。
時計を見ると10時過ぎでした。もう上がってもいい気持ちなんですが、さすがに早いので、もうちょっと釣ることにしました。
しばらくすると、散歩?のおじいさんが釣れますか?と声を掛けてきて、少しお話しすると、このホソは水深があるが本湖と繋がっていなくて釣れなくなった、とか、沖宿の方は浅いが本湖と繋がっているからアメリカナマズが掛かる、などの情報を聞けました。
しかしながら情報が2巡目に入ったので、では、もうちょっと頑張ってみますと打ち切りモードに入れて釣りを再開しました。どうもお話ししたいタイプの人だったようです。釣りさせてよね…(笑)。
相変わらずなかなかアタリが出なかったのですが、頑張ってアチコチ探っていると、11時過ぎ、待望のアタリが出ました。やっぱり少し送りぎみにしてアワせると、グン!と竿を絞って魚が走り出します。
竿を伸ばして探っていたため、長いままヒキをいなして、魚が落ち着いて寄ってきたところで竿を縮めてから、無事タモに入れました。
こちらはもう少しで尺という29cmでした。さすが乗っ込みシーズン、良型が揃います。これでもう充分、とアガリにしました。
帰り道にお昼ゴハンを食べつつ、いや~念願の尺鮒が釣れてよかったとニヤニヤしながら帰路に付いたのでした。また来年行こうかな?(笑)
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