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折れたへら竿を改造する

チヌの落とし込み竿を作ろう

2013-12-30～2014-09-03

ガイド

　次にガイドです。翼は胴に張りのある先調子とはいえ、ノベ竿ですからガイドを付ける前提で設計されていません。大きく重いガイドを装着したのでは、ガイドの重さで反発スピードが殺され、ダルい竿になりかねません。そこで、2014年新登場のTORZITEを奢ってみたいと思います。

ガイドの比較

　左がLNSG8。SiCリング、ステンレスフレームの従来型。右がT-KWTG8。TORZITEリング、チタンフレームの新型です。同じ8番サイズですが、外径が同じで内径が違いますので、右が大きく見えます。右は少し奥へ傾斜していますが、左はほぼ垂直。肝心のリングは、少し薄いかな？

　ガイドはT-KTTGシリーズを使います。3.5番が10個、4番が2個、4.5番が1個、5番が1個に前掲T-KWTG8がチョークガイドです。チョークガイドが大きいように感じますが、僕は順巻きで使うのでフライリールと同じくリールの下から糸が出るため、チョークガイドは大きめにしました。
　ガイドはサバロにて購入しましたが、3.5番が7個、チョークガイドが無かったので、足りない分は帰省の際にマタギで購入しました。

　仕立て上がりの全長は15尺（4.5m）見当でトップを除いて15個です。ルアーやフライ竿から見れば少し少なめですが、振り出しの落とし込み竿や磯上物竿から見れば、少し多めだと思います。数を多くしてスムーズな曲がりとパワーアップを狙っています。

　穂先は、先端にあるマイクロまわリリアンを取り外そうと思って鍋で煮込んだのですが、外れませんでした。仕方が無いのでカッターで切り落とし、塗装を塗料剥がし剤で落としました。
　トップガイドは穂先を持ってサバロに行き購入しました。これも同じTORZITEリングを使ったT-KGTT3.5-1.0です。持ち帰ってすぐに10分硬化型エポキシ接着剤で接着しました。

トップガイドを接着しました

　ここまでの作業が3月2日に行ったものですが、それから半年、放置してしまいました。釣りシーズンに突入してしまいましたので（笑）
　そして落とし込み釣りのシーズンに突入してしまい、帰省のタイミングを窺っているうちに9月になってしまいました。急遽、第1週の週末に帰省することにして、慌てて作業を再開します。

　メンディングテープで仮留めしながら、ガイド位置を探ります。強度が心配なので、各継の玉口直下にガイドを置くことにして、バランスがよくなるように配置します。ガイドの位置は以下の通りです。新製品だし、気になる価格も。

　ガイドだけで10,000円を超えてしまい、計10,300円（税抜）。やっぱり新製品は高いです（泣）。しかし折れた竿とはいえネタは翼。安物の改造というわけでもないので、それ相応の部品をブッ込まないとねぇ。

　ガイドをスレッドで止めていきます。スレッドは本来の塗装に近いものを、ということでGudebrodのナイロンスレッドAサイズでGARNET(206)を選びました。

スレッドです

　ナガシマのエポキシハンドレッドコートでコーティングしてワインディングモーターで乾燥・硬化させます。

コーティングしました

　コーティング剤を塗ると暗い落ち着いた色になりました。ブランクの塗装より少し暗い赤になって良い感じです。
　コーティング剤は薄め液を同量程入れて、サラサラのかなり緩いものを1回塗りです。糸目が見える、コーティング剤が染み込んだ程度の薄めのコーティングで、ガイドが外れたり、糸が切れたりしないか心配ですが、やはりここでもコーティング剤の重量増でダルい竿にならないことを優先しました。

できました

　この竿を使った釣行

　2014.09.05　改造竿でチヌを釣ってみよう
　2014.09.06　行ってみたかったところへ
　2015.08.22　チヌの落とし込み釣りに行ってきました

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