トップ釣行記

テニアン島紀行

イソマグロジギングとのんびり陸っぱり探検

2006-12-8

その3

 8日の昼いよいよ船に乗って出港です。蒔田さんがここ数日間苦闘を続けるうちに紹介された船にお願いします。

トモは広いです
今回乗った船

 天気が穏やかになったので、今日はテニアン島の南にあるヤギ島周辺を攻めることにします。この島の本来の名前はアギガン島(Aguiguan)というのですが、goat island(ゴートアイランド、山羊島)とも呼ばれていて、旧日本軍統治時代にサトウキビ栽培とともに家畜として移されたヤギがそのまま残っているんだそうです。当時の食器なんかも探すと出てくるらしいです。
 とにかく悪天候が続いていて、ロクにシャクるチャンスも無かった蒔田さんも、当然僕も期待に胸が膨らみます。

盛り上がってきてます
いい天気に恵まれて嬉しそうな蒔田さん

ドキドキしてます
能天気にクルージングに喜んでるボク

 テニアン島の港を出て40~50分くらいでしょうか。ヤギ島に近づいてきました。

やってきました
ヤギ島に来ました

 この島の海岸はこのような切り立った崖ばかりです。上陸に不便なせいか戦前には人が住んでいましたが、現在では無人島になっています。こんな地形ですから、岸からすこし離れるだけですぐにドスンと深くなっています。

今回の道具 その1

その2


 船長が魚探を見ながら船を操船し、クルーがパラシュートアンカーを入れて、釣り開始です。水深は60m程度と言われたので、まずはゼナック+サファリのタックルで150gのメタルジグを落としてみます。
 最初の落とし込みで底を取ってシャクってくると7か8回目のシャクりでゴン!と来ました。きた!と声をあげて、早速アワセをくれてやると、ジーッとドラグを鳴らして魚が走っていきます。
 船内はいきなり色めき立ったのですが、これはドラグ調整が緩かったせいで、どう考えても大物じゃない感触です。慌ててドラグを締めてリフトするとすんなり上がってきます。

 ギラッと光る魚が見えると、キャプテンがイソマグロねといいながら、ネットですんなりランディングしてくれました。やった~!

カツオみたいだけどね…
小さいけど待望のイソマグロを獲ったど~

 蒔田さんは羨ましい、ボクも釣りたいと言っていましたが、第一投で来たモンですからこの様子じゃ腕が上がらなくなるまで釣れますよと余裕ブッこき発言。これがバチアタリだったのか、後が続かないのです。
 ポイントをいろいろ変えてみたりするのですが、アレ?来ないな…。おかしいな?といった雰囲気。

こんな海岸ばかり
岸近くからこんな濃い青の海。断崖の島。

 ヤギ島に沿って船を移動させ、浅いところ深いところを探っていきます。船長曰く多分浅いところに出てきてエサを食っていると思うとのことで、60~100mくらいまでの水深のところに船をつけていました。
 60~80mくらいの水深のところで底をコヅくように探ると、何者かがジグに触ってくるようです。80mを越えるとアタリが無かったので、見立てがあっていたのか、単にポイントや時合の問題なのでしょうか。
 ヤギ島の南側には、小さな岩の島がありました。ここもポイントなんだろうなぁと思っていたら、蒔田さんにも待望のヒットが来ました。

ヤギ小島の図
岩の島。見るからに釣れそう

 来た!との声に振り向くと、ドラグをジーッ!と鳴らしてファーストランに耐える蒔田さんが見えます。どうやらボクの釣ったヤツより数段大きそうです。

動画

蒔田さんのファイトシーン 2min11sec
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Macintosh : QT(13.2MB)
Windows : WMV(43.8MB)

 無事お互い1本ずつイソマグロを釣ることができました。はるばるテニアン島までやってきた甲斐があったというものです。二人でジュースで祝杯をあげ、次なる目標はサイズアップです。
 水深が100m未満と意外に浅いところを攻めてきたので、この旅にあわせて作ってきた竿への入魂もまだ果たせていませんので、できればこれで1本獲りたいものです。

コイツに魂を…
G.B.R Popping86改6フィート&ソルティガZ6000

 この竿はローライダーガイドで組んだのですが、糸を巻き上げるとチキチキ音がします。どうやら一番手元側のガイドの背が低いようで、やはり大型スピニングに組み合わせるには無理があったのでしょうか。機能的には問題なさそうです。
 しかし350gのジグを付けてのシャクリはなかなか大変です。竿がほとんど曲がらないほどの竿ですので、シャクリはできるのですが、操作する人の体力が問題です。

 途中疲れてしまってゼナック+サファリ+150gジグで底近くを探ると、20cmくらいのカスミアジとアオヤガラが釣れてきました。しかしよく口にハリが掛かるもんだ。蒔田さんもカスミアジを1本掛けていました。

 本命のアタリが遠い中、夕暮れが近づいてきました。もうそろそろ終わりかな~という時に350gメタルジグにガッ!と衝撃が来ました。待望のG.B.R Popping86改6フィート&ソルティガZ6000の出番ですが、ジー!とドンドン糸が出されて行きます。
 G.B.R Popping86の時でもこんなに竿が曲がったのを見たことない、というほどのパワー。思わず身体が持ち上がって腰を痛めてしまいそうになったのでドラグを緩めると、魚が走っていかない。あれ?根掛かりかも?と告げるとキャプテンが船をゆっくりバックしてくれました。
 う~む。下がった分だけ巻き取れる…。やっぱり岩に掛かっていたようです。大きいイソマグロを知らないヤツはあきませんね。お騒がせしました。

 ラインとリーダーの接続部から切れてしまったのでゼナック+サファリ+150gジグに替えても早々に再び根掛かりしてしまいました。もう最後のポイントという頃だったので、リーダーを結び替える元気もなく、撮影係に回ることにしました。

動画

綺麗な夕暮れでしたよ
夕暮れの中、最後の1投に賭ける

蒔田さんのジャークシーン 5min11sec
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Windows : WMV(55.4MB)

 いやホント、釣れないジギングはシンドいんですよ。魚が掛かっても大変ですが、掛からなきゃもっと大変です。頑張ったものの残念ながらノーバイトで、これにて今日の釣りは終了です。久々のジギングは疲れましたが、とても楽しかったです。

 ホテルに帰ってシャワーを浴びてサッパリしてから、僕の部屋に集まってルームサービスをとってノンビリ夕食にしました。
 明日は朝7時にホテルを出て10時までイソマグロに再挑戦です。12時にはチェックアウトして日本に帰らなければなりませんので短時間での勝負になります。ヤギ島ではなく、テニアン島西岸のフレミング・ポイントなどを攻めることにしました。やっぱりもう一日欲しいなぁ、とつくづく思います。
 時間が余れば、ホテル前のタガ・ビーチで陸っぱりをして時間調整にします。お手軽にミニTが狙えるだろうと話すと奥さんのミキさんがちょっとやってみたいと興味を示してくれました。釣りをしたことが無い人にちょっとやってみようかな?と思ってもらえれば、我々も嬉しいですね。

 切ってしまった2本のリーダーを繋いで明日に備え、出発も早いことですし早々に寝ることにしました。

その4へ続く

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