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落とし込みチヌ再び

武庫川尻一文字防波堤へ行ってきた

2008-09-16

 13・14日に行われたBIWAKO de SALON14日の和歌山チヌルアー遠征と行った続きで、16日にお休みを頂いて先月に引き続きチヌの落とし込み釣りに行ってきました。
 鉄は熱いうちに打てって言うし~、やっぱもうちょっと大きいの釣りたいし~、と自分に言い訳しながら、今度は通称ムコイチこと武庫川尻一文字防波堤です。

 ここもまた子供の頃から行ってみたかった近くて遠かった海なのであります。もしかしたら一番近かったのかもしれません。ちょっと調べてみると「尼崎西宮芦屋港西宮防波堤」という正式名称で、長さ4,433mと、常陸那珂港東防波堤(4,752m)ができるまでは日本最長の名物防波堤だったとか。知らなかった。こりゃ端から端まで探るのは無理だな。

 ムコイチの渡船は斎藤釣渡船、宮本渡船久保渡船西野渡船があります。
 斎藤釣渡船で最近の釣果を調べると、チヌの落とし込みは9月アタマ頃から上向いてきたようです。特徴は午後、それも夕方頃に時合がくるらしいことです。

 午前はゆっくり起きたかったのと、昨日釣ったタイを魚屋さんに捌いてもらう用事をすませて、実家を出発したのは12時過ぎでした。一般道を走ってフィッシングマックス武庫川店に寄ります。
 店員さんにえさの相談をすると、イガイ・ミドリイガイを掻き取って現場調達するのが良い、との返事。そんなに商売っけが無いのも却って申し訳ないので、おにぎりやパンなど昼食を購入し、宮本渡船へ向かいます。

 宮本渡船の渡船場前のスペースに車を停めて、次の出船時間を聞くとちょうど14時とのこと。あと15分ほどですので、忘れ物が無いよう準備を整えたら、お代を払っていざ出船です。

 沖一文字に到着すると、まずは仕掛けを作ってイガイを採ります。タモの柄にイガイ掻きを付けて岸壁をガリガリ引っ掻くと、モサモサッとした塊が上がってきます。繋がっている糸をほぐしてやると、イガイやミドリイガイが出てきました。

こちらは黒い
イガイが取れました

ちょっと分かり難いけど明らかに緑なんです
こちらはミドリイガイ

 えさを無事確保したのでいよいよ釣り開始です。時計をみると15時になっていました。イガイ掻きの要領がつかめず時間を食ってしまいました。
 この日は晴れ時々曇りといった天気。やや強い風が東から吹いています。風に向かっては釣りにくいので、内側を向いて西へ歩いていきます。

先が見えない…
武庫川尻一文字の東向き

灯台が霞んで見える…
同じく西を向いて

 ケーソンの継ぎ目にイガイを落とし込んでは歩き、を繰り返し1時間。16時頃になっても一向にアタリがありません。ここで外側へ移動します。
 足場が高いので、オモリをG1からBに変更し、左手で竿を持って西側へ向かって歩きながら再び落とし込んでいきます。

 それでもアタリが全然出ません。イガイではえさ取りもアタりませんから、心が折れてきそうになります。16時30分頃、Gulp!のサンドワーム2インチに変えてみます。するとアタリも分からないまま何者かに齧られていました。フグかな?カワハギかな?

 17時、実家からいつ帰ってくるのか?の電話が掛かってきました。タイを先に食べてしまうのはやはり気が引けるのでしょう(笑)。ここで帰りの船の時間を聞いておくのを忘れていたことに気が付きました。多分18時に沖揚がりだろうと勝手に決めて、返事をしておきました。
 さて帰りまでに1枚くらい釣れないかな?と釣りを再開すると、遠くで漁船のエンジン音が聞こえます。しまった!17時30分だったか?慌てて小走りで船着場へ向かいますが、あえなく離岸。乗り遅れた…。

 近くでガシラを狙っているお兄ちゃんに次の船って何時か知ってます?と聞いたら18時30分って言ってましたよとの返事でした。仕方が無いので実家へ30分程遅れる旨メールで連絡した後、釣り続けるしかないので最後の一頑張りです。

 とはいえボウズで帰るのも悔しいので、引き続きGulp!のサンドワーム2インチで釣ります。船の時間を聞いたお兄ちゃんの隣のケーソンの継ぎ目に落とし込むと、一番上の目印(水深約4m)が止まって沈みません。さっき落とした時はこんなに浅くなかった!とあわせるとククン!と魚のヒキが伝わってきます。

なんとかボウズ逃れ
ガシラ(カサゴ)が釣れました(17:54)

 ようやくボウズを免れた一匹はかわいいガシラでした。なんとか1匹釣れたので今度は本命のチヌを…といっても、えさは引き続きGulp!なんですけどね。
 腕時計をチラチラ見ながら釣っていると、またもや沈むはずの目印が止まりました。こんどは1.5m+ハリス(矢引き)ですから2.5mくらいでしょうか。ハッシ!とあわせると、またもや軽いククンというヒキです。

チヌじゃなかった…
2匹めのガシラです

 時計をみると18時20分でした。もうそろそろ迎えの船が来る頃だろう、と、この一匹をアガリとして竿をたたむことにしました。
 船を待っている間にみるみる暗くなっていきました。秋の夕陽は釣瓶落としなんていいますが、本当にあっという間に暗くなります。船に乗って帰る頃には東の空に赤い赤い十六夜の月がぽっかり浮かんでいました。

 車に乗って移動できるようになると実家から本当にすぐ近くで、片道1時間くらいで行けました。子供の頃には来れなかった沖堤防ですが、また機会をみつけてやってきたいと思います。

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