4年ぶりに裏磐梯でヤマメ・イワナ釣り
翌朝、起き出したのはやっぱり辺りが明るくなった6時頃でした。薄暗いうちに目が覚めたのですが雨音が聞こえたのでフテ寝しちゃったせいでもあります(笑)。
さてどこに行こうかと思案して以前行ったA川にしました。増水していないかな?先行者がいないかな?とドキドキしながら車を走らせましたが、幸い川の水量はやや少なめくらい、車もありませんでした。
小さい川ですので、ロールキャストを多用しながら上っていきますが、魚からのご挨拶はありません。まだまだ技量が足りないんだろうなぁと思いつつも、こちらに驚いて逃げていく魚もいませんから寂しいばかりです。
もちろん気持ちの良い開けた区間もあります
4年前に来た時に写真を撮った小さな滝というか大きな落ち込みというか、記憶のある場所までやって来てもアタリはありません。あぁ!ココだぁと写真を一枚撮って、今日は前回よりも水量が少なくなってることに気づきました。そのせいでシブいのかな?
2005年8月の様子
今回はさらにどんどん上流へ進みます。よさそうな所にフライを投げ込んでいきますが、ようやく小さい魚が出てくれました。エルクヘアカディス#12を咥えきれず、2投めにも続けて出たのですが、再び咥え切れないという好奇心いっぱいのおチビちゃんでした。
さらに進むと2つの川が合流するポイントに出ました。ここは居るだろう、と思ってシツコク流したのですが残念ながら反応なし。あれ~おかしいなぁと頭上を見上げると赤い花のついた木がありました。
事前に地図を見て上流に橋が掛かっていることは確認していました。とりあえずそこまで行ったら道に上がれるだろうと目算を立てていました。僕にしては結構登ってきたなと思った12時過ぎ、橋が見えてきました…頭上数十mに。そうです。ずいぶん立派な高架の橋だったのです。
これでは道まで出るのに数十m藪漕ぎをせねばなるまいと気付くまで0.5秒も掛からなかったでしょう。1秒後には踵を返して撤退です(笑)
川を下っていくと、行きには見られなかった驚いて逃げる魚の姿が4・5匹見られました。うむ、川歩きも少しは上達したのかな?などと自分を慰めてみても寂しいばかりです(泣)。特に行きに粘った合流点で休憩していると、この日一番の体長20cmは絶対にあるイワナ(白い鰭の縁取りまではっきり見えた)がすーっとこちらへやってきて、僕の姿に気付いて慌てて逃げたのにはこちらもビックリです。行きに出てくれよぉ!と泣きたくなりました。
川歩きに慣れていない僕は下りで一回転んでしまいました。気を付けていたんですけどねぇ。その後すぐに後から来た人に出会いました。単独行きだと怪我でもしたらこうした人に出会わない限り、大変なことになってしまいます。もうちょっと足腰を鍛えないと危ない目に遭ってしまいます。
後から来た人はえさ釣りでやっていました。どうですか?と聞いたら小さいのばかり3匹ですとのことです。左手にコンビニ袋をぶら提げていましたが、いったいその魚のどこを食べるんだろう?と思うような、昨日僕が釣ったイワナよりもさらに小さい魚が3尾入っていました。
えさ釣りの人はコンビニ袋を愛用する人が多いようですが、何もそこまでして持って帰らなくてもいいんだよと声を大にして言ってあげたい。この人にも言ってあげれば良かった。
そんなわけで良いサイズの魚は地元のえさ釣り師に持って帰られて川に残っていないのだろうと結論付けて川を下り撤収しました。先程のえさ釣りの方は言葉が東北特有のイントネーションだったし、僕が停めた車の隣に東北ナンバーの車が停まっていました。先程の人のものでしょう。
違う川に行ってみることにして、道中お昼ゴハンをとります。国道沿いの立派な店構えのそば屋さんでおそばを頂きました。
さてお腹も膨れたことだし、大きい魚を獲りたいなぁ、と思案を巡らし、出した結論は雨も降ったしシーズン最終盤だし湖から上がってきたいいサイズの魚を狙ってみることでした。産卵を意識し始めたマダムに割り切った大人のお付き合いをお願いしたいかな?と。こちらはどこかのご仁と違って見境無く持ち帰りなど致しません。もちろんリリース(再放流)させて頂きますので(笑)。
そんなわけで以前行ったB川へ行ってみました。到着した頃には14時30分になっていました。
入渓点から下り、湖への河口の手前までやってみたのですが、昨晩の雨では水量が増えることは無かったのか、浅瀬が連続するだけでした。増水時に登って取り残された大物がいないかな?とプールを覗き込んでみましたが、驚いて逃げる魚もいません。
プールから流れ出し、若干水深が深くなっているところにフライを流すと、マダムどころか幼稚園にあがる前と言ったおチビちゃんがご挨拶してくれました。
この手の釣りはタイミングが命ですから思い立って釣れるわけもないか、と上流へ足を向けます。
マダムを口説く(?)ために準備した6x12ftリーダー+6x3ftティペットは大変に扱いづらいのですが、ドラッグ回避性能は今朝までの5x7.5ftリーダー+5x1ftティペットとは段違いです。ここぞというポイントでおチビちゃんを悉く誘い出してくれます。まさに赤子の手を捻るかのよう(笑)。但しあまりに魚体が小さくてハリ掛かりしません。
ハリ掛かりに至ったもので3匹ですが、出てくる数はその3倍以上です。ミッジフックを使うと際限が無くなることでしょう。それでも結構足を止めてしまって出てくる姿に夢中になってしまいます。
そろそろ薄暗くなり始めた頃、前回にもおチビちゃんが釣れた護岸のポイントにやってきました。
結果から言うとここも出てくる出てくる10回以上は出てきましたおチビちゃんが(笑)。写真に見える流芯から少し外してやるとおチビちゃんが連発になりました。じゃあ、と流芯にフライを乗せてやると反応はさっぱりありません。どうやら良い場所に陣取るはずのマダムはお留守のようです。
そもそも大きくなったら湖に降りてしまうと予想される川ですので、上がってきてなければおチビちゃんだけ、とさながら幼稚園に来たようなコトになります。わーいと遊んでくれたので、こちらもわーいと遊んで頂きました。
暗くなってフライが見えにくくなってきたのをシオに終了しました。傾斜も緩やか、岩も少ない、3番ロッドもしくはもっと軽い番手で遊ぶにはちょうど良いのですが、片道300km走っておチビちゃんに遊んでもらうだけってのもちょっと寂しいモンです。
付近の川の情報が尽きてしまった上に、どうにも大きい魚を釣る手立てが見当たりません。翌日30日までお休みを頂いていたのですが、翌日はパスポート受け取りの用があって朝一番だけしかやれませんし、スモールマウスバスへ転進と言ってもタックルを持ってこなかったので×。この日を限りに帰宅することにしました。
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