新しい竿に入魂も風に吹かれてお寒い限りでした
さる事情からこれまで行った事の無い釣り場へ行こうと決めました。今回釣行先に選んだのは千葉県富里市にある富里の堰でした。
雑誌に取り上げられる機会も多い有名釣り場です。以前より行ってみたかったし、水深があるところと聞いていますので、26日に鮎川湖で夢破れたダイワ五天聖19尺に入魂する野望を実現するには良いのでは?との見立てです。
開場となる6時30分頃に到着すると、何人かのお客さんが来ている程度です。あぁ良かった、有名釣り場だから混雑して入れなかったらどうしよう?と思っていたのですが、例会のある時期でもないので杞憂でした。
事務所で料金を払って配達弁当を注文し、荷物を持って釣り場へ入ります。細長い釣り場のどこへ入るか思案しながら、天気予報では南西の風だって言ってたよな…と、風裏になりそうなところを探します。
テクテク歩いて決めたのは、入って左側の渡り桟橋2席手前の65番の釣り座でした。
桟橋から右に2つめにしたのは、長い竿を振る目論みなので左側に一席空けておきたかったためです。こんな窮屈なところに好んで入ってくる人はいないだろうと。釣り座が決まれば早速開店準備に取り掛かります。本日の主役はコレです。
ダイワ五天聖19尺です
仕掛けを繋いで水深を測ってみると若干浅い感じです。15~16尺だと竿なりで底が取れるかな?といったくらいでしょうか。若干沖打ちになるので、両グルテンの底釣りにします。
道糸はDUELのSMOOTHへら0.5号、ハリス0.4号40-50cm、ハリは上下ともオーナーのアクト4号、ウキはリコーサーバンス社のさみだれハイテクトップ底釣り用19号です。えさは強力グルテン:グルテン四季:水を25cc:25cc:50ccで作りました。
底取りに時間が掛かってしまって、釣り開始は7時30分頃だったでしょうか。えさを打ち始めると、10投くらいでウキがモヤッと動き始めます。両グルの底釣りでこの早い動き出しならイケそうだぞ…と好感触です。
マメにウキ下を調節して、トップが3目盛りほどなじんで返ってくる…という位置を探ります。何回かカラツンが出たので、少しずつウキ下を深めにして探っていくと、ツン!という気持ちよいアタリが出ました。すかさずあわせると入魂の一枚が竿を絞ります。
五天聖19尺で魚を掛けた感想は、特に問題も無くスムーズに使える、といったところでしょうか。デコボコの無いつるっとした握りが滑らないか少し心配でしたが掌に吸い付くような感じでしっかり握れてイイ感じです。これどうなってんだろな?
この調子でどんどん行ってみましょう、とえさを振り込みます。
調子が出てきたのか釣り方が合ってきたのか、3枚まで続けて釣れました。しかし次第に左からの風が出てきてアタリが出なくなりました。アタリを待ってえさ打ちが少なくなると、サワリも少なくなる悪循環になったので、ドンドンえさを打つようにします。
10時頃まで19尺で頑張ったのですが、左から吹く風が次第に強くなってきたので、竿を替えることにします。もうちょっと釣りたかったけど仕方ないです。まぁ入魂できたからヨシとしなければ。
竿をダイワ抱月硬式12尺に替えてみます。これだとちょうど竿下のチョウチンの位置にウキがきます。道糸が東レ将鱗へらスーパープロプラス0.8号、ハリス0.4号30-40cm、ハリ上下ともオーナーのアクト4号、ウキはくし玉 幸の13番(T14cm、B一本取り13cm、足カーボン5cm、ボディ径5mm)をセットしました。えさはそのまま両グルテンを使います。
ところが12尺のラインに魚が居ないのか、右へ右へと流れるようになった風の影響か、アタリが出ません。11時を過ぎてお弁当の配布が始まりました。
お弁当を受け取りながら様子を聞いてみると、池の対岸一番奥なら風流れの影響が少ないとのこと。しかし既に人が集まっています。皆さんよくご存知なんですね。また渡り桟橋の下はパネルが入っているので、あまり流れないよと耳寄りな情報を頂きました。
お昼ゴハンを食べた後、左に一席ずれて桟橋脇に移動しました。風流れ対策となれば短竿のチョウチンウドンセットとなりますが、それでは面白くないなぁとドボンの釣りに挑戦してみます。
竿はダイワ二天粋 渡月15尺。道糸はより細いものをとDUELのSMOOTHへら0.5号、上ハリス0.5号25cm、下ハリス0.4号35cm、上ハリはガマカツの改良ヤラズ6号、下ハリはオーナーのアクト4号です。ウキはそのままくし玉 幸の13号を使い、オモリ軸を2本入れ、風流れで流されないギリギリの重さになるよう板オモリを巻きつけた即席中通しドボン仕掛けです。
桟橋脇に振り切りでえさを振り込んでから、竿尻を引いて待ち、トップを沈ませます。ウキが沈んだら竿尻を前に出して竿掛けに置いた時に、ウキのトップが3目盛り出てくるようにウキ下を調節します。
バラケえさは段底:鬼バラ:速攻かっつけ:水を各100cc、混ぜ込んでから段差バラケ100ccを入れて、延々練り込んで硬ボソの粘るえさを作りました。食わせは魚信1袋に水95cc(目分量)で電子レンジ作りです。先日買ったダイワのプロフェッショナルウドンメーカーの3mmノズルで搾り出して作りました。作ってみた感想はやっぱり密にしっかりしたウドンが出来るなぁと言ったところでしょうか。造りが複雑になったポンプだけに後片付けが面倒なのが欠点(?)ですね。
ドボンの釣りはえさ落ちが判らないので、ある程度の時間が経ったらカラ合わせして打ち返します。盛大にバラケを打つと麩えさの粒子が流されて追っていくので、魚を遠ざける結果に繋がりかねません。練り込んだえさを小さくつけて、桟橋の脇に打っていきます。
何となくウキにサワリのような動きが出ます。オモリ量がギリギリなので、オモリが安定しきっていないのでしょう。この方がへらぶな釣りっぽくて気分的には好きです。どんなアタリが出るかな~と思っていたら、1目盛りツン!と入るアタリが出たので、すかさず合わせると、ドボンの釣り初釣果の魚が暴れ回ります。
これまで風流れが出ると釣れなかったので、この一枚は貴重です。風が強いこの季節に釣り方の手管が一つ増えたのは釣果以上の成果ですね。特に強風に泣かされた昨年1月の野田幸手園や昨年2月の筑波白水湖は、来年に似たような状況になる可能性があります。一枚を拾うような釣りになるこの時期には有効な方法になるかも知れません。
さらに釣果を…と続けたのですが、やはりアタリは続きません。15時になって周りで後片付けをする人が目立ってきた頃、アガリ一枚を…!とウキを凝視したところ、またもやチクッ!と1目盛り入るアタリが出ました。
しっかり合わせると右へ左へ元気に走り回ります。新べらかなぁ?などとニヤニヤしていたら、桟橋の方に走られて動かなくなりました。どうやらハリが柱か何かに引っ掛かってしまったようです。残念。失意のうちにハリスを切って、この日は潮時と終了しました。
お目当ての19尺に入魂は達成できたのですが、釣果としては4枚とイマイチ感の残る結果です。これではやっぱり2010年を締めくくれない!と、帰りに釣具屋さんに寄ってウロウロと寄り道しながら帰路に着いたのでした。
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