釣天狗池に行ってきました
年末年始は渋滞を避けるため帰省しないのが常ですが、今年は急遽帰省することになりました。元日の夕方に新幹線に乗って大阪に行き、2日を所用にあてて、3日の夕方に帰ってくるスケジュールです。3日は夕方まで時間があるので、この時間を利用して初釣りにあてることにしました。
冬の大阪といえば最近凝っているのがウドン池でのへらぶな釣り。今回ももちろん挑戦します。両ウドンの釣りなら荷物がコンパクトになるので遠征もラクなのです。
行先をあれこれと調べて、決めたのは京都の久御山町にある釣天狗池です。
実家の車を借りて3日の朝6時に出発します。カーナビに住所を入力し、京滋バイパスを走ると1時間も掛かりませんでした。子供の頃には無かった物のおかげで、随分楽に行けるようになりました。この辺り、昔はうちから遠いイメージだったのだけど。
池は宇治川の右岸堤防沿い、桂川と宇治川が合流するあたりの上流にあって、遠目に淀の京都競馬場のライトが見えます。7時開場と聞いてちょうど7時過ぎに着いたのですが、駐車場には既にたくさんの車が停まっていて盛況のようです。
池に入っていくと皆さん釣りの準備中です。事務所は閉まっていて、人が居ません。邪魔にならないように…と奥まで進んでいくと、屋根のあるエリアには人が入っていません。では、ここで…と開店準備に取り掛かります。
左側のお客さんにご挨拶して、お代ってどうしたらいいんですかね?と尋ねると、そのうち事務所が開くよと教えて頂きました。とりあえず先に釣りの準備を始めます。
荷物は例の如く、最小限に絞りました。旅行鞄に玉網、グラウンドシート、小型の座布団、仕掛箱などを突っ込みましたが、一番嵩張ったのは防寒着でした(笑)
竿掛け、玉の柄はともに寿光作1本半もの、竿はダイワの孤月峰9尺を1本きりで、ロッドベルトにまとめて持ってきました。
仕掛けは道糸PE0.3号、ハリスは上下ともフロロ0.35号30-35cm、ハリは上下ともガマカツのT1クワセマスター3号、ウキはリコーサーバンスのさみだれウドン用ソリッドトップ1号(トップ塗り替え済み)です。
えさは野本釣具店の速攻黄うどんです。標準水量の130ccで作り、ダイワのプロフェッショナルウドンメーカーで絞りました。先月31日の道満河岸へら釣り場釣行の際に両ウドンと迷って、結局段底をやったので、手付かずで残ってしまいました。作って3日後ですが、サイトには3日間使えると書いてあるので大丈夫じゃないかと。まぶし粉はあらびきM.V.Pと阪奈園ペレットを準備しました。状況に応じてブレンドします。
準備を進めていると、周りのお客さんが席を立って事務所に向かいます。料金を支払に行くんだな?と見当が付いたので、僕も準備の手を止めて事務所へ歩きます。
事務所の壁には大物記録の紙が貼り出しており、中には40cmを超える記録もあります。大物狙いが盛んなのかしら?景品が出るのかもね?と思いながら、料金を支払うとお年賀ということでタオルを頂きました。
席に戻って、準備の続きです。水深を測ってみると約1m半といったところでしょうか。ウキ下は上ハリトントンでスタートします。送り込みでは振れない竿(笑)なので、タスキで振り込んで、竿を手前に引いて落とし込む位置を探ります。
3回ほど振り込んで、肩に当たらないくらいの位置がちょうどいいかな?と思っていると、ウキにモヤッとサワリが出ます。おいおい、早いな。
5投めにウキがストン!と入って、ハッシ!とあわせると、魚が勢い良く走り出します。おぉ!もう来ちゃった!
浅いウドン池の特徴か左右に走る魚をいなして取り込むと、なんと尺を超える良型。ところが残念ながらアゴへのスレでした。
しかしながら、いきなり望外の良型です。こんなサイズがアベレージなの?ちょっとタイヘンよ?これ。と思いながら、釣りを続けます。
すると程なく1目盛ストン!と落とす良いアタリが出ました。おっ!とアワせるとまたもやグイグイと力強い引き込みです。これは本当に魚の平均が大きい?
無事取り込んでみると、やっぱり尺玉の枠からはみ出る良型でした。う~む。この池、平均がデカいみたい。
8時を過ぎて、場内にアナウンスが掛かりました。これから大助(おおすけ)大会を開くとのことです。大助とはへらぶなの大物のこと。簡単に言ってしまえば長寸大会のことなので、釣れたら事務所に持っていって長さを測ってもらってね、というイベントです。10位まで賞品を準備しています。15時までやりますので奮ってご参加下さいとアオられます(笑)。
ところがこの後、正面から太陽が昇って逆光になってしまいました。しまった!他の釣り人が居なかったのは、こういう理由だったか!と気付いたのですが、釣り場には結構お客さんが入っていて、これから釣り座移動というのも憚られます。ウキの目盛は陰になり、黒い一本の棒に見えるのですが、太陽の周りに薄雲が掛かったりして時折見えたりするから始末が悪いです。
結局移動せず、太陽が昇ってウキの目盛が見えるようになるまでの一時間を、見える?見えない?の繰り返しで過ごしてしまいました。ようやくウキが見えるようになったワイと、気合いを入れ直したら、良いアタリが出ました。
よく見ると結構ウキにサワリが出ています。逆光で見えなかった時間帯もアタっていたんだろうなぁ、とアワせると、ゲストのモロコがスレ掛かってきました。
へら以外の魚がウキを動かしていたようです。新年明けてすぐにジャミがつつく、というのは水温が高いのでしょう。僕の釣り座の右側の他、池の各所に太いパイプがひき回されていて、地下水を汲み上げて供給しているのかな?と容易に想像が付きます。こういう池は水温が高めなので、真冬でもウキが動いて楽しいです。次に釣れたのも尺超えの良型でした。
頭上にある屋根ですが、9尺の竿を真上に上げると穂先が当たります。しかし沖で浮かせて、1本半の玉の柄で沖で掬えば、竿先は屋根に当たりませんでした。
ところがへらぶなの型が良いので、超先調子の孤月峰では取り込みに不安が残ります。竿が曲がって魚のヒキを吸収する部分が少ないのです。案の定浅い池特有の沖走りをくらって、竿を立てられないままハリスを切られてしまいました。
お手洗いに立った際に周りの釣り人を見ていたのですが、孤月峰を使っている人は見当たりませんでした。先月行った阪奈園では、他に3人ほど見掛けたのですが、同じウドン池でも尺超えが平均、というのでは些かツラい竿です。さもありなん。
とはいえ、この竿一本しか持ってきていないので、技量でカバーするよりありません。沖に走られて竿を伸されそうになったら腕を伸ばして竿を前に出し、竿が曲がるように心がけます。極力、沖を左右に走らせて弱らせてから、手前に潜られないように、沖で掬います。左右に人が居ないので助かりましたが、混雑していると無理ですね。
散々走り回らせたせいか、はたまた活性が落ちたのか、サワリが無くなってアタリが出なくなってしまいました。たすきで振り込む辺りに黒い影が見え始めたので、気温が上がってきたのが魚がうわずってきたようです。まぶし粉を付けたウドンを手で揉んで、底まではがれにくいように工夫しますが、目に見える効果はありません。
お昼頃になって、大助大会の途中経過がアナウンスされました。ちゃんとは聞いていなかったのですが、もうちょっと大きいのが釣れてから…と思っていたので、まだ検寸していません。このままでは記録なしになってしまいます。次に釣れたら持って行こうか、と考えたら余計に釣れなくなるものですね(笑)。
よりサワリが出やすいように、とウキ下を浅くする方向で調節を繰り返しますが、次第に適正なウキ下が分らなくなってきます。迷った時には基本から、とウキ下を再度測り直し、上バリトントンでやり直すと、ツン!と落とす良いアタリが出ました。
釣れたら検寸してもらおうと思っていたのに、この魚は先程までより小さくなってしまいました。う~む。上手くいかないモンだなぁ。特別に型狙いをしているわけではないので、魚のサイズは選べません。次々に釣るより他に手立てがありません。
しばらくした後に釣れた次の魚も、検寸に持ち込むにはちょっと小さい魚でした。
大きい魚を狙って大きいえさというわけにもいきません。ウドンを大きめに切ってハリに刺したらウキのナジミが変わってしまいます。事実、先程までウドンのサイズに無頓着だったので、ナジミから見るウキ下調整で混乱してしまったのですから。
まぁ釣ってみないことには大きさ云々って言えないから…と、アタリをあわせていくと、久しぶりに尺超えが姿を見せました。
玉網に入れたまま事務所に持っていって、測ってもらいます。返事は35cmだね。10位以内に入ってないよ。頑張って大きいの釣ってねとのことでした。
釣り座に戻って再放流すると、左隣の釣り人が何cmだった?と尋ねてきます。35cmでしたと答えると、35cmじゃ10位以内に入れなかっただろう?ここは大きいのが入っているからと教えてくれました。どうやら40cm超級でないと、お話しにもならないようです。エライこっちゃ。
とはいえ一度は検寸に持っていけたので気分的には満足です。次の目標はツ抜けです。15時には終了なので、何とかラストスパートをかけたいところです。最後に集中すると閉店間際にいいペースで釣れました。
15時になったので、この日の釣りは終了とします。あまり粘るとさいたまへ帰るのが遅くなってしまいます。後片づけをしていると、大助大会の結果がアナウンスされました。聞くと6位までが40cm超とまさに大助揃い。主のような魚にたまたま当たる、というより、平均サイズが大きいのが特徴的でした。面白かった。また来ようっと。
今回は急遽決まった帰省だったので、荷物の事前発送ができませんでした。そのため普通の旅行鞄に釣り道具を詰め込んで新幹線に乗りました。当然釣り用の鞄など持っていけないので、このままこの旅行用の鞄で釣り場まで行くことになったのです。周りはへらバッグの人ばかりなのに変わった鞄で釣りに来ているなぁ、と思われたことでしょう。ちなみにこんな感じです。
まぁ、やればできるモンですね。また一つ遠征の手管が増えました(笑)。
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