吉川へら鮒センターで試してみました
自作のへら竿『から竹』では、鳥羽井沼自然公園の池での浅ダナで13枚、川越FCでのハリスカッツケで57枚のへらぶなを釣りました。これまでは宙釣りだったので、今度は竿先に近い位置にウキがある釣りをやってみたいと、底釣りに挑戦します。
どこか良い釣り場はないかと考え、吉川へら鮒センターへ行くことにしました。
朝9時過ぎとのんびり出発し、釣り場に着いたのは10時頃でした。池に行ってみると、意外とお客さんが入っていて、程よい間隔で並んでいる状況です。料金を払って、荷物を持ってくると池主さんが常連さん達と入り口脇で話しています。
立ち止まってどこがいいかな…と見渡していると、入り口すぐの人から7席程空いている辺りを指して、そこなんかいいんじゃない?水深もあるし。と薦めてくれました。
水深はどれくらいですかね?と訊くと、2mくらいかなとの返事。緩やかな向かい風なので、ちょっと躊躇うところですが、8尺竿の底釣りにはちょうど良いかも…と、お薦めされた辺りに荷物を下ろします。
準備を始めます。仕掛けは道糸0.7号、ハリスはフロロ0.3号30-35cm、ハリは改良ヤラズ3号、ウキは旭舟の爛(現行モデル)4番です。
水深を測ると、やはり2mくらいでしょうか。ウキまで30~40cmくらい空いています。えさは新ペレ:バラケマッハ:ダンゴの底釣り夏:水を50cc:50cc:50cc:75ccで作りました。
ゴソっとした硬いえさに手水を打って、柔らかく練り込みながらえさを打ち始めます。3投めあたりからサワリが出始め、10投打つ頃にはウキが激しく動きます。
まぁだいたい見当はつくけど…とアワセをくれると、プルプルと震える感触を伝えながら、ウキを激しく動かしていた正体が姿を表します。
それからというもの、ウキがブカブカと動き、落ち着きがありません。瞬く間にえさ落ち目盛が出てきて、シーンと止まってしまいます。これは…えさがもってないなぁ。
手水を打って練り込みを繰り返し、ペタペタネバネバにえさのタッチを変えていきます。結局いつも夏の両ダンゴの底釣りってこんな感じになっちゃうのよね。
かなりもつようになったかな?と思い始めた頃、ようやくツン!と分かり易いアタリが出て、初物が釣れました。
やっとへらぶなが寄ってきてクチボソを押しのけるようになったのかな?と期待したのですが、ウキがナジミ切るまでに派手に動くのはあまり変わりません。えさを練って、クチボソの猛攻を耐え切ってから、へらのアタリが出るのかしら?と少し待ってみると、またもやアタリが出ました。
3枚釣って、あれ?と気付きました。思っていたよりもへらぶなのサイズが大きいのです。イメージでは7~8寸くらいと考えていたのですが、尺くらいあります。このサイズならハリを大きくしてもいいかもしれない…、あまり小さいえさだとクチボソの猛攻でえさもちが悪い、とハリを改良ヤラズ4号に変更します。
釣り堀、管理池にはネコが付き物ですが、この池にもネコがいました。池のほとりをウロウロして、釣り人に挨拶回りをしているようです。水を入れたボウルを覗き込んでいたので、掛かったクチボソをボウルに入れておいたら、ネコがクチボソを食べちゃいました。
とにかくクチボソの猛攻がひどいです。ハリに掛かればボウルに入れておくのですが、10匹は簡単に掛かってしまいました。しばらくするとネコがやってきてムシャムシャと食べていきます。その間に思い出したようにへらぶなが掛かります。
この後、えさがなくなってしまったので、新しく作ります。今度は新ペレの袋の裏書きに書かれている配合を試してみます。新ペレ:ペレ底:ダンゴの底釣り冬:水を50cc:50cc:50cc:75ccで作ってみました。すると先程よりさらに硬くゴソッとした仕上がりになってしまいました。
硬めのえさで試したのですが、やはりはっきりとしたアタリが出ません。同じように手水と押し練りを加えて、ペタペタのネバネバになってしまいました。
えさのタッチを試行錯誤しながら、久しぶりに釣れたのは一時間以上経ってからでした。
どのタイミングだったか忘れたのですが、強烈な引き込みをするヤツがいて、2度ほどハリスを飛ばされました。大物が掛かった際の保険としてハリスを0.3号にしていたのですが、ぐっと堪えるとプツッと切れました。これは非常に重要で、この竿は0.3号のハリスを切れるというコトです。これまで0.3号でさえハリスの強さに負けて、竿が折れるのではないか?とさえ思っていたわけですから、折れる前に糸が切れるだけの力があって、普通に使えば問題ない竿になったというコトです。後は限界点が0.35号なのか、0.4号なのか、それが問題です(笑)。普通にへらぶなを釣るなら0.4号は切って欲しいなぁ…。
そんな収穫を得つつも、アタリは次第に遠のきます。クチボソの猛攻は全然遠のかないんですけどね。次第に向かい風が強くなり、ウキが手前に流されます。それもアタリが遠のいた原因でしょうか。
釣れる時は意外に続いたりします。魚が寄ってきたのか、えさのタッチが合ったのか、いまいち掴めないところが悲しいのですが。
それもこれもクチボソの猛攻があまりに激しすぎるから。へらぶなと確信を持ってあわせているわけではない点が、今日の傾向はこうだ!と強気で言えないところです。悶々と悩んでいると、こんなゲストまでお出ましです。
ちょうどこの時、池の常連さんが通りかかって、お!ザリガニ釣れたのか?いいアタリ出すでしょ?と声を掛けてくれました。昨年からすごく増えてしまったとのこと。おかげで底釣りが大変難しくなってしまったそうです。
底釣り専門じゃなかったんですか?と訊くと、宙もいいんだよと教えてくれました。道理でみんなウキの位置が浅いと思った…。いつから宙釣りが可能になったのかは聞きそびれてしまいました。
16時をまわり、ちょうどえさがなくなってしまったところで終了とします。
3年ぶりに来ましたが、その間、宙釣りができるようになっていたり、へらぶなの平均サイズが大きくなったりと若干の変化があったようです。とにかくクチボソの猛攻が激しくて、落ち着いてウキを眺めていられません。底釣りでなければ好んで来ないかな…ココ。
帰りには、以前より伝え聞いていた、吉川駅前の黄金のナマズ像を見て、釣具屋さんに寄って帰りました。
今日のお題の底釣りに使ってみた感想としては、別に何の問題もなく使える、と言うところでしょうか。使いにくいことも無かったです。
この竿で3回釣行して、80枚のへらぶなを釣ることができました。100枚釣れれば、それなりに性格や特徴が掴めてくることでしょう。もう一回底釣りをやってみたいかな…と考えています。
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