トップ釣行記

のっこみのマブナを追って

霞ヶ浦のホソへ釣行

2015-04-12

 桜の咲く頃になると気もそぞろになってのっこみの魚を狙いたくなります。昨年釣れそうで尺に届かなかったマブナを狙いに霞ヶ浦のホソ(水路)へ釣行しました。

 前日に釣具店へ行ってキヂを購入し、朝一番から揚々と…とは行かず、少し寝坊して9時頃自宅を出発しました。常磐道を走って土浦に着いたのは10時頃。レンコンの収穫の邪魔にならないように車を走らせ、最初に入ったポイントは、沖宿のホソの東端辺りです。

 今日のお目当ては小継ぎの和竿9尺です。昨年5月の釣行の際にコイに穂先を抜かれてしまい、エノさんに替穂を作って頂きました。それをようやく下ろす時がやってきたのです。

 仕掛けは道糸1号、0号シモリウキ4つと玉ウキを使ったシモリ仕掛けです。ハリはダイソーで見つけた0.8号糸付きフナバリ5号。ハリス約7cmの2本バリです。

 助走を付けて飛べば飛び越せそうな狭いホソの対岸に、仕掛けを落としていきます。反応が無ければ少し動いて、また落とす。この繰り返しで探っていきますが、アタリがありません。
 東へと歩きながら探っていくと、チクッとウキが動き、ハッシ!と合わせて魚のヒキが伝わります。小気味良いヒキ味を感じながら寄せてくると、可愛いサイズのマブナでした。

ようお越し
初物釣れました(11:06)

 その後はアタリが続かず、周辺を探って釣果がないので休憩します。ちょうどお昼時なので、折り畳み椅子を出して、途中のコンビニで買ったおにぎりでお昼ゴハンです。湖から吹く風が心地良く、どうして外で食べるゴハンは美味しいんだろ?と穏やかな春を感じる良いひとときでした。

 食事をゆっくり摂った後は、場所を移動します。車でしばらく東へ進んだところにお父さんと男の子2人の家族連れが釣っているホソがあったので、少し離れたところで竿を出してみます。

 水深が浅いせいか、時折魚が走って逃げる波が見えます。魚っ気はありそうだ…と思っていると、シモリウキがツーっと走りました。素早くアワせるとドスン!と重さが伝わり、ビュー!っと走り出します。マズい!コイか?と慌てて小走りに追い、竿が折れないように労わります。
 文字通り右往左往してようやくタモに収めたのは、霞ヶ浦名物アマリカナマズことチャネルキャットフィッシュでした。

やっぱりコイツか
アメリカナマズです(14:09)

 男の子達が大きいの釣れてるよー!とはしゃいでいたので、こんなの釣れたよと見せると大きいねーと少しやる気になってたみたいです(笑)。
 その後、周辺を探ってみてもアタリが続かないので、また移動です。さらに東へ車を走らせて、昨年良い思いをした戸崎1号排水樋管にやってきました。

 こちらは水門を挟んで両側にそれぞれカップルが1組ずつ、のんびり釣りをしていました。いいなー。春の一日って感じだなぁ。
 独り寂しく魚を追い掛ける僕は、左側のカップルから少し左に離れたところで釣りを始めます。

 えさを落として、また歩く、を繰り返しても明確なアタリが出ません。魚が逃げる気配はあるのですが、口を使ってくれないようです。
 場所を探ることにして、今度は水門を通り過ぎ、右側のカップルのさらに右に入り、次第に離れるように探っていきます。

 カップル(水門)から離れるにつれて次第に水深が浅くなっていくようです。何か変化があるところが良いかな…と対岸に水が落ちているところや、木が沈んでいるところなどを重点的に狙っていくと、対岸の際で少し深くなっているところでアタリが出ました。

ヨシヨシ
サイズアップ!(15:34)

 うむ。この辺りは良さそうだ。尺には及ばないもののサイズが上がったのは良い傾向、と続けて探っていきます。程なく掛かってきたのはコイっ子でした。

小さくて良かった
小さいヒゲが付いてました(15:41)

 この辺りは魚が溜まり易いのかな?などと思いつつ、続けて探っていくと、またもやアタリが出ました。う~ん、良いペースです。

また来た
ちょっと小さくなったけど(15:47)

 少し歩いていくと、また水深が浅くなり、魚っ気が無くなってしまいました。やはり良い場所は少しだけなのね…。
 ふと左を見ると、カップルが帰り支度をしています。水門に近いところをやってみようと、とカップルが帰った後に入ってみましたが、アタリが出ません。さすがにダメか…。

 それでは…と、水門の中に入り込んでコンクリートの壁際を狙ってみます。奥へ奥へと進んでみると、奥に絡まって沈んでいる木の脇に魚が身を捩ったと思われる波紋が出ました。
 そっと奥にえさを振り込んでみると、シモリウキがツーっと引き込まれたので素早くアワせると、ギュン!と一際強い締め込みが伝わります。ヤバい!と思った瞬間、穂先から3本、スポン!と抜けて持って行かれてしまいました。あーあ。

 どうしても奥へえさを振り込むと、穂先が水面近くにありますから、竿が寝てしまいます。先手をとられてしまうと竿が立たずに穂先が抜かれてしまうハメになります。分かっちゃいるけど…やっぱりヤラレタ。
 しばらく周辺をウロウロして穂先が浮いていないか探したのですが見つかりません。今回は以前と違って穂持・3番と一緒にいかれたので、もはや再起不能です

 仕方が無いので、予備の振り出し竿WizzのEasy Play 7/8/9 PKを取り出して釣りを再開することにしました。仕掛けも持っていかれたので予備を繋ぎます。

 水門の右側をもう一度丁寧に釣り歩いてみますが、さっき連続して釣れたポイントからはもう一匹出てくるだけにとどまりました。

尺には程遠い
最後になってしまった一枚です(17:19)

 この場所は探ってしまったので、また大きく移動しなければこれ以上の釣果は望めないかな…と思い始めました。しかし抜かれてしまった竿先が気になります。もう一度ウロウロと歩き回って探すも見つかりません。すっかり意気消沈してしまったので、釣りも終了、と後片付けをしました。

 後は帰るだけになった時、堤防の反対側の本湖側の様子をヒョイと覗いてみると、コイの吸い込み釣りをしていたおじさんが帰り支度をしています。その手元には何やら細い竿先のようなものが。
 あれ?と思って声を掛けてみると、湖の岸辺に浮いていたんだよと見せてくれた竿先は、まさに先程抜かれてしまった僕の竿先です。仕掛けもハリスこそ切られていましたが、ウキもオモリも付いています。
 それ、僕のです。コイに抜かれてしまったんですと事情を話して、返して貰いました。あぁ何たる奇跡。穂先が水門を通って本湖に出ているとは。ホソから本湖に出る流れがあったのかしら?

 結局、マブナは尺には程遠く、数も4匹、穂先を抜かれて散々な釣りだったのですが、奇跡の生還をしてくれたので、なんとか最悪の事態だけは避けられました。良かった。
 しかし小継ぎのマブナ竿でコイなどの心配の無い釣りはできないものかな?使う場所や時期を考えないといけません。3回使って一度も無事に釣りを終えることができていない災難続きの竿になってしまいました。

Copyright (C) びぃ,2015-05-13,All-Rights Reserved.