奥日光・湯川へ行ってきました
今年もマス類を狙うのに絶好の季節となりました。昨年、一昨年と釣行して楽しい思いをした奥日光の湯川へ、今年も行ってきました。
いつもは昼からの釣りとのんびりだったのですが、人出が多そうな日曜日とあって、朝一番に間に合うように夜半過ぎに出発しました。東北道、日光道と通って、鳴滝ICを降りた先のコンビニに到着したのは、3時頃でした。
平地であれば4時頃から明るくなってきます。そのまま湯川へ向かえば良かったのですが、いろは坂を控えてコンビニの駐車場で仮眠をとりました。すると目覚めたのが6時。あれれ、赤沼茶屋の開店時間じゃん(笑)
安全第一でとった仮眠ですから起きた時間は仕方ありません。まだ眠かったら寝てしまうのが一番ですから。湯川に向けて出発し、いろは坂、中禅寺湖畔を通り、赤沼茶屋に着いたのは7時頃でした。
早速、遊漁券を購入します。先週おじかきぬ漁協釣行で便利だったコンビニ購入は、今回ファミリーマートで試みたところ、取り扱いがありませんでした。以前はあったらしいので、今年も続けて欲しいところです。
赤沼茶屋の駐車場で準備を始めます。前回ソールが剥がれてしまったウェーディングシューズは、前日に専用ボンドで貼り付けました。車内に接着剤の充満するので、換気しながらやってきたのですが、果たしていかに?
身支度を整えたら遊歩道へ。歩いてみるとウェーディングシューズのソールは無事そうです。
Rod : Hardi 704 para(Le Grand Soir)
Reel : Model 700(KINEYA)
Line : Revolution Artificial Silkline DT4(Terenzio)
Leader : Artificial Silk Leader 2m(Terenzio)
Tippet : VARIVAS SUPERTIPPET 6X 2ft(MORRIS)
石楠花橋近くのベンチでフライラインを通します。今回のニューカマーはラインに付属しているリーダー。フライラインと同様の技術で作られているブレイデッドのリーダーです。朝のうちは大きいフライを…と思っているので、ターンオーバー性能を優先させて使ってみます。
湯川に来たなぁ…って景色ですよね(7:56)
青木橋の方へ向かって歩き出し、川を覗き込んで様子を伺います。魚の姿が見えず、気配が感じられません。水面近くを飛ぶ虫が少ないのか、ライズが見当たりません。サイズもバラバラですが、大きいものは飛んでいないようです。アチコチ覗き込みながら、中途半端にフライを投げると、却って時間をロスしてしまうので、とりあえず青木橋まで様子を見て回ろうと下見に充てます。
ヤツモモウラ先の見晴らしの良いベンチでこの日初めてフライフィッシャーに会ったので、お話を伺いました。ズミの花を撮るつもりで来たんだけど赤沼茶屋で一週間早いって言われた。魚も虫も少ないねぇとのことでした。季節の進み具合は平年並みあるいはちょっと遅い、昨年は一週間早めに進んでいたみたいです。
先行して青木橋まで行ってみると、なんと橋の下流に釣り人の姿がありません。日曜日なのに…。これはよっぽど良くないのかな?
青木橋から下流に向けて(8:30)
とりあえず普段入れない青木橋下流に入ってみることにしました。大きめのフライを投げたいと思って巻いた8番フックのホワイトウルフを結びます。一回くらいはフライを投げておかなければリーダーのテストになりませんし、薄暗いイブニングにぶっつけ本番より、明るいうちに試した方がいいに決まってます。
川に入ろうとすると足元から小さい魚が走っていきました。岸際に隠れていた?すると食事時間じゃない?ライズは期待薄だね…と、一番良さそうな瀬尻にフライを投げてみます。8番のスタンダードパターンでも違和感無くターンしてくれます。最近ロングティペット・リーダーを練習しているためか、スパッとターンして狙ったところにフライが入ると軽い感動さえ覚えます(笑)。始めた頃ってコレが楽しかったんだよねぇ。
さらに下流へ投げてみて、チョンチョンとフラッタリングを試みてみます。やっぱりこの手の操作は太くて短いリーダー・ティペットがやりやすいですね。
一方で、少しターンが乱れると、色が付いているリーダーのすぐ脇をフライが流れていきます。魚を脅かさない透明な部分がティペットだけなのはちょっと辛いです。手が抜けませんね。あまり波の無い水面を流すとなると、相当にティペットを延ばさないといけません。
しばらく投げてリーダーの確認をしていましたが、さすがにこんなにデカいフライが水面を流れていると違和感がバリバリにあります(笑)。小さい魚が水面でピチャッ!とやらかしたので、16番くらいのフライに替えました。するとやっぱりティペットを延ばしたくなりましたね。
ライズも無いので上流域へ移動することにします。一旦川から上がって車へ戻り、湯滝の駐車場へ移動しました。
お昼ゴハンを食べるには中途半端な時間だなぁ…と湯滝レストハウスの中をぶらぶら歩くと、奥に炭火焼の囲炉裏が見えます。鮎と柚子味噌団子を扱っているのですが、小腹を満たすにはちょうどいい、と焼団子を食べることにしました。
焼かれています
いただきまーす
改めて考えると柚子味噌の団子って珍しいですね。よく見かけるのはお菓子っぽい甘い味噌でしょうか。これも甘いのですが、柚子の香りがさっぱりとした感じで旨かったです。
車に戻ってきて仮眠をとります。コット(キャンプ用組み立てベッド)を出して、木陰でお昼寝…とも考えたのですが、車を日陰に移したら、抜ける風がひんやり感じられるので窓を開けておけばいいやと車内で寝てしまいました。後から考えると、コットだとむしろ冷え過ぎたかも知れません。
14時に目が覚めて、なんか寝てばっかりで釣りしてないや、と起き出します。身支度を整えてレストハウス脇の遊歩道口から川へ向かいます。誰か一人捕まえて情報収集すれば良かったな…と思いつつも、少し歩いた入渓点から川へ入り、川通しに下ることにします。
午前中のドライフライを切って、フロロカーボンのティペット6xを3ftほど切り出して繋ぎ、ウェットフライを結びます。
流しては下り、を何度か繰り返しているうちに、次の一歩のために視線を切ったその瞬間、パシャっと音が聞こえて、魚のヒキが伝わりました。あれ?出た?掛かっちゃった?
慌てつつも、暴れる魚をいなして無事ネットに納めると、昨年までよりちょっと成長した待望のブルックトラウトでした。日向に移動して早速撮影会です(笑)。
う~ん、綺麗だなぁ
水面を飛ぶ虫の数が増えてきました。下流では見かけなかった数です。サイズは小さいのが多いものの、14番サイズくらいのもチラホラ。水生植物中心の少し寂しい下流より、上流とはいえ木立の中の森の方が季節の進行が早いのかも知れません。下流では見られなかった花もちらほら見かけます。
青い空にピンクが綺麗に映えてました。
トウゴクミツバツツジというそうな
2匹めは、流し切って再度流し直そうと一回糸を引いた時に、流れの脇に入ってちょうど魚の目の前に行ったのか、ゴン!ときました。右に左に泳ぐ魚をあしらって取り込んだら、これもなかなかのサイズです。
お気に入りの道具と記念撮影
3匹目は浅い流れの弱いところから、小さい影が走った!と思った途端に、コン!と感触が伝わったこの子です。
その後はドライフライに替えようかな?どうしようかな?と思いつつも、ウェットフライを流していきます。水面の虫を食べる姿が見られないので、決断が付かないんです。時間が経って夕方に近づくほどにチャンスがあるのかな?と思っていたんですが、水面の虫を見ている魚は少なかったんじゃないかと思います。一昨年目立った大きな白いカゲロウは2~3匹見たくらいで、水面にタッチを繰り返す姿は1匹だけ、それも2回ほどやってたくらいですから、まだまだ食べられるような状況では無いようです。
一回、いかにも良さそうなところを流して、回収しようとしたタイミングでゴン!とアタリました。これはビンビンに糸が張っていたためハリ掛かりせず。残念。その後はパッとしないまま、小滝の上まで釣り下ってきました。
小滝下流の橋の上から写真を撮って、下流を見るとフライの釣り人が一人います。その人との間、橋の下流の左カーブの淵を覗き込むと、小さいながらも魚が一匹見えて、2回ほどライズしました。
この方と少しお話ししたのですが、ここの下流の倒木の辺りが一番良かったかな?ドライで出たけどサイズは22番くらいとのこと。まだ早春な感じがしますねぇ。
お話中は、小さい魚が一回パシャッとやったきり。とても狙える感じじゃないね…と、湯滝方面に向けて歩きます。レストハウス下のポイントも丹念に覗いたのですが、魚っけがありません。少しウェットフライを流してみたのですが、反応も無く、17時半頃、川からあがりました。結局ドライフライで釣ることは叶いませんでした。
駐車場に戻ってきて一休みしているとグングン気温が下がってきました。ここはまだまだ春のハシリなんですね。着替え、後片付けを終えて出発し、途中既に閉店時間を過ぎた赤沼茶屋に寄って、アンケート用紙をポストに投函するとともに温かい缶コーヒーを買いました(笑)。
帰り道の中禅寺湖畔の国道120号線は、めぼしい路肩には必ず車が停まっています。湖岸に目をやると、等間隔に切れ目なく釣り人が立ち込んでいます。夕マズメの一番良い時間とはいえ、これほどの釣り人が並んでいるのは初めて見ました。よほど状況が良いのでしょうか。浮気しそうになっちゃいますね。
帰りは東北道で少し詰まったところがありましたが概ね順調で、羽生PA(上り)鬼平江戸処にある五鉄でつくね一本うどんを晩ゴハンに頂きました。
つくね一本うどんです
ほぼ一年ぶりに綺麗なブルックに会えました。しかしながら来週はもう少し季節が進んで、水面の虫を盛んに食べるようになっているかも知れません。6月第1週の週末は湯川でと昨年のうちから決めていたので、来週はバイクでいろは坂を越えて、再びブルックに会いに行きたいと思っています。
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