トップモノ語り

ロングティペットリーダーが
気になって

良さげなパックロッドを見つけました
EUFLEX Infante NSF 813-6 8'1" #3 6pcs : TIEMCO
Alltmor 100D : DAIWA

NSF_alltmor

 ずーっとロングティペットリーダーの釣りには興味があって、過去何度か長いリーダー+ティペットの組み合わせに、チョロチョロと手を出してはいました。しかしながら7フィート4番の竹竿が2本、8フィート4番のカーボン竿があるので、ロングティペットリーダーのための竿を新たに買おうとは思っていませんでした。
 そんな中、この竿を知りました。バンブーロッドビルダーであり、ロングティペット・リーダーの名手として知られる渋谷直人氏が監修、NaotoShibuyaFavoriteの頭文字をとってNSFのモデル名が付いています。
 しなやかで長めのロングティペットリーダーに向く竿として開発されたそうですが、何より8フィート1インチの長さがあるのに6本継(仕舞寸法44m)と、パックロッド好きのハートをくすぐる仕様になっています。

ユーフレックス・インファンテ NSFモデル
魅惑の6本継ぎ(笑)

 というのも、市場で売られている継ぎの多いパックロッドは、源流遡行用として7フィート未満のショートロッドばかりなのです。やはりロングリーダー・ティペットを操るには長い竿が有利です。
 バイクで釣ーリングに出るようになってから、8フィートでも、4本継の仕舞寸法60cmはまだ長い。せめて50cm未満でなくちゃと長い竿にも短い仕舞を求めるようになりました。そんな要件を満たす竿がなかなか見つからない中、これはいいじゃない?と気に入ってしまいました。

 ティムコのサイトで確認すると希望小売価格が38,500円(税込)と結構いい値段(2024年5月末時点では49,500円税込)が付いています。手頃な中古が出ていないかな…とヤフオクを見ていたら、ある時試投のみという新古品?が出ていたので、2020年3月8日にポチッとやらかしました。落札金額は21,500円でした。

 細部を見てみると、試投のみというだけあって目だった傷もなく、ほぼ新品と言ってよい綺麗な状態でした。

ストリッピングガイド
ストリッピングガイド

 ストリッピングガイドはクラシカルなハードクロームです。ラッピングスレッドはブランクの色に近い茶色。ガイドラップのコーティングはたっぷりと塗ってポッテリとした仕上がりです。UVコートかしら?現代的な感じかな。

スネークガイド
スネークガイド

 スネークガイドは細い線径のハードクロームです。いかにも軽く、竿がしなやかに曲がりそうな感じ。

ハンドル
ハンドル部分(グリップ+リールシート)

 グリップは少し変わった形をしています。ハーフウェルのように前が少し広がっていますが、中央の膨らみは僅かしかありません。握った感触はかなりストレートに近いです。

リールシート
リールシート

 リールシートはコルクで、ざっくりと切って平面を出した形です。黒のリング&ポケットの金具と併せて軽くシンプルなデザインです。

 この竿はロッドケースが付属していません。実はロッドケースが本当に必要な時って意外と少なくて、車に積むくらいなら不要です。飛行機に乗る遠征では乱暴に扱われることを想定して竿をロッドケースに入れますが、仕舞寸法が50cm以下だとスーツケースの中に入るので、これまたロッドケースは不要。ケース無しでの販売は妥当な判断だと思います。

 ところがバイクでは荷締めベルトで縛る、他の荷物と束ねる、カバンに詰めるなど、厳しい積載量に挑戦するがゆえ、扱いは手荒になりがちです。そこで耐久力ではおよそ最強クラスと思われるアングルのアルミロッドケース8フィート6ピース用を、水道橋のハーミットで購入しました。これが意外と高くて6,000円もしました。

アルミケースに入れて運びます
アルミケースに入れて運びます

 全長が47cmですので、愛用のマルチレインザック(デグナー)の中にスポン!と収まります。仕舞寸法が59cmある7フィート4ピース用はマルチレインザックに収まらないため、他の荷物と一緒に縛るための滑り止めの革貼りを施しましたが、カバンに収まるなら滑り止め加工は不要でしょう。

アルトモア100D
アルトモア100Dのハンドル側

 組み合わせるリールはアルトモア100D(ダイワ)です。以前セットを組んでいたEUFLEX EX763 7フィート6インチ3番2本継を処分して以来、出番が無かったのですが、ここで新しい相方とともに頑張ってもらいましょう。しかしユーフレックスに縁があるなぁ(笑)。

アルトモア100D
アルトモア100Dの背中側

 この竿のデビューはバイクツーリングではなく、車で行った2020年7月の奥日光の湯川でした。釣り始めに何度も頭上の枝にフライをひっ掛けてしまい、その都度、あぁ、7フィートの竿よりループが高い位置を通るんだったと気を付けるハメになったのはご愛嬌です。使ってみた感想は実に素直。しなやかな竿で扱いやすいです。ただ、この時は魚を掛けることができませんでした。

 その後、魚を掛けることができたのは、2024年5月の神流川の上野村漁協川の駅特設釣り場への釣行でした。その間に使ったような気がするんですけど、記録が残ってないので…、まぁそうなんでしょうねぇ(苦笑)。

 この時使って気づいたのがキャストした時にグリップが曲がること。キャストの最後にポジティブストップ?ガン!と手を止めてティップが跳ね返る時に、グリップの中のブランクが曲がり込む感触が分かるんです。この感触は悪くありません。

 魚を掛けた感触も実に素直で、ヤマメのローリングする動きも手元にちゃんと伝わってきました。そうして獲った初物がこちら。

NSFの初物
再掲失礼します(笑)
飾り巻きまで32cm

 この竿の初物が2024年の初ヤマメで尺上だったワケで、実にめでたいというか、景気が良い入魂の一匹となりました。

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