継ぎも継いだり7pcsにスケルトンリール
Frequent Flyer 905-7 9' #5 7pcs : ORVIS
Evotec CLWC 2six : LOOP
2006年9月、アメリカのイエローストーン国立公園に遠征する際に、タックルをどうしようかと悩みました。ガイドの河合さんや釣具店の店員さんにいろいろ聞いてみるとドライフライにニンフを繋ぐシステムなども視野に入れると強めの#4か#5がオールマイティで、ドラグ回避のためには長めの9フィートくらいが良いとのことでした。
このあたりはちょうど僕の持っている竿でも一番手持ちが薄いところでして、RYOBIのコンボキットが先輩のところに行って以来#4指定の竿は持ってない、#5指定は6フィートのバス用1ピースのみ、#6ならばORVISのTRIDENTがあるという状況。およそ標準的なフライフィッシャーから大きく外れた異端の徒であったわけです。
そこでこの遠征を機会に#5ロッドを購入しようと色々物色し、ORVISのFrequent Flyerという7本継ぎの竿にしました。
何故これにしたのかというと、お値段が30,000円を切るくらいとそれほど高くないというのが一つ。やっぱり7本継ぎと見栄えが変わっていて、僕個人がパックロッドが大好きであること。
そして最近、バイク乗りである会社の先輩や自転車乗りである会社の後輩が釣りに興味を持ち始めているようなのです。こんな仕舞寸法の短くなる竿もあるんですよと見せられればいいかな?ということも考えたのでした。
さて相方となるリールですが、以前より気になっていたLOOPのEvotec CLWC 2sixにしました。竿とリールはまとめて大宮の吉見屋さんで買いました。
これは透明なプラスチック樹脂でできており、金属部品が非常に少ないのが特徴です。重量も102gと軽量です。デザインは個人の好みがあるでしょうが、僕は好きですね。お値段も13,000円程度とお買い得感があって決めました。
前記の先輩をはじめ僕の周辺の人達が、少しフライフィッシングに興味を持ち始めたようなのですが、当然のことながらキャスティングの経験がまだまだ少ないのです。
いっぱい振ってドンドン釣って欲しいところですが、まだまだフライキャスティング自体に慣れていないので、滅多にやらない動作だと多分疲れてしまうでしょう。そこで少しでも軽いリールがいいかな?ということがこのリールを選んだ理由の一つです。またやっぱり見栄えが変わっている方がいいかな?というのもあります。
菅沼とイエローストーンで使ってみたところ、大きめのレインボーに対しても、バット(竿の手元)のパワーも充分あるので問題無くファイトできることが分かりました。継ぎ数が多いですがギクシャクした感じはありませんし、持ち重りすることも無かったです。デイバックに入れてもスーツケースに入れても良しで、この仕舞寸法は遠征のパッキングにとっては大きな武器になりました。
ただオービスらしからぬ(?)ティップアクションです。結構竿の先の方で曲がります。やはり9フィート#5というと大きな鱒を狙い、ファイトも充分なパワーを持ってて、ある程度の風でもビューンと飛ばせて…、というデザインになるのでしょうね。
魚を掛けた時のベンドカーブはこんな感じ
胴から曲がる竿が多かった僕にはキャストのイメージが違っていたようで、ガイドの河合さんにはホールのタイミングが早すぎてキャストのリズムが合ってないですねと指摘されました。頂いたアドバイスは竿が顔の横を通ってからホールを掛けるくらいでいいですよとのことでした。
ティップアクションだとライン重量で竿を曲げる感覚やホールのタイミングを取るのが難しいです。あまりキャストの経験が無い人にはちょっと向かないかも知れません。
リールはラージアーバーによる速い巻き取りスピードが効果的でした。足元のラインを回収したり、ダッシュで泳ぐ魚とのリールファイトには良いですね。あとこのリール、ブレーキを緩め切ってもバックラッシュしない程度のテンションが残ります。これは非常に使いよかったです。
デメリットは特に見当たりませんでした。個人的な主観になりますが、サイズが大きいので見た目のバランスに違和感があるかも知れないってトコでしょうか。
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