パックロッドは使いでのあるアイテム
PALMS quattro QGS-662 : Angler's Republic
CERTATE 2500 : DAIWA
初めて買ったブラックバス用のベイトロッドはRYOBIの5本継ぎの安物でした。1985年くらいだと思いますが、近所の量販店で3,000円程だった記憶があります。
当時中学生だった僕は自転車で当然近所の池に釣りに行きます。すると5本継ぎのパックロッドはリュックに入れて前カゴへポン!と入れられるのです。これは便利でした。雨傘サイズの長物でさえ邪魔だと感じる自転車にとってパックロッドは最強の相方でした。
時は流れて2003年の3月、上野のサンスイでこのクワトロを購入しました。この頃は休日出勤が多くてなかなか釣りに行けずストレスが溜まっていました。80ccのバイクで通勤してストレス解消をしたりしていたのですが、ある日パックロッドを買って帰りに寄り道してシーバスを釣ろう!と思いついたのが発端です。
ということで、求めるスペックとしては湾奥で頻繁に使うであろう7~9cmくらいのミノー、10~20gくらいのバイブレーションあたりを無理なく使える物。ジャクソンのブリストールも候補にあげたのですが、売っている釣具屋さんを見つけられなかったので、この竿となりました。
早速、仕事帰りに東京商船大(現、東京海洋大越中島キャンパス)脇の相生橋付近へ寄り道し、無事35cmほどのシーバスを釣ることができました。この時もラフ&ロードのツーリングリュックの脇に付いているマジックテープで竿を固定できたので、簡単便利この上なし。この場所も含めて、湾奥は車を停められないポイントが多いですから、自転車感覚で停められる原付と組み合わせるとまさに強力なアイテムになります。
この竿の初物。以来何かしらの獲物を引っ張ってくるゲンのいい竿です
またパックロッドは自転車・バイクだけでなく、遠征の時の備えにもぴったりです。2004年久米島へマグロジギングへ行った際には海が荒れて出船できませんでした。やむなく島の港を回って小型ミノーやポッパー、エギを投げて小物釣りとなりましたが、この時にも大活躍でした。
相方はTD-S2500iAが務めていたのですが、バス用浅溝スプールではいかにもラインが足りず、メタルジグを投げただけで全放出!となりました。案の定2004年のモルジブでは同行者が使って、謎の魚にラインを全部引っ張り出されてラインブレイクされました。
そこで深い溝のスプールを持つリールを、と、2004~2005年の冬にダイワのセルテートを購入しました。いつもお世話になっているバスメイトです。
これにPEラインの0.8号を巻いて2005年のアンダマン遠征でデビューしました。この時は港内で停泊している夜の間に、エギでアオリイカ、小型ポッパーで20cmくらいのミニT(小さいロウニンアジ)を釣って楽しみました。
2006年のテニアン釣行ではスクーターで島内を廻って陸っぱりをするスタイルで楽しみました。パックロッドの使用を前提としたプランを練れば、通常の旅行でもアクティビティの一つとして楽しみが広がるでしょう。
これまでパックロッドは多数のジョイントにより竿の曲がりがスムーズでない、とか、感度が犠牲になる、などと言われてきました。
しかしこの竿に限らず、メーカーが相応の素材と技術を投入して作った現在のパックロッドというのは、使えないというレベルを遥かに超え、竿の基本的な性能を充分に満たしていると思います。
スーツケースの中にポイっと入れておくだけで、本命に振られた時の癒し系アイテムになってくれます。また自転車やバイク、もちろん電車釣行にも威力を発揮するでしょう。短い仕舞い寸法を生かすとあれこれと使いでが出てくると思います。
2016年7月16日東京湾・深川さわ浦丸でのタチウオワインド初挑戦の際に逆転レバーが折れ、ハンドルシャフトのカバーを紛失し、ジグをシャクると時折ハンドルが滑る感触がする(おそらくインフィニットストッパーの損傷)と一度に3か所も問題が発生しました。
上州屋で修理が可能かを尋ねると初代セルテートの修理サポートは既に終了しましたと言われ、引退→殿堂入りとなりました。
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