2年半ぶりにGTに引っ張られよう
迎えた28日の朝はInvisible Bankの周辺を回ります。ようやくGTフィッシングのスタートです。
ペンシル用
ROD:FISHERMAN GIANT86
REEL:SHIMANO STERRA10000H
LINE:PE6号
LEADER:VARIVAS Shockleader 130lb
ポッパー用
ROD:ZENAQ JiggerTrust P83-5
REEL:DAIWA SALTIGA Z6000
LINE:PE6号
LEADER:VARIVAS Shockleader 130lb
海をみると浅瀬に岩場がゴロゴロしているといった感じです。オモテで浩一郎さんとソヌさんがペンシルを引っ張るだろうと思ったので、様子を見るためにもポッピングでスタートします。結んだルアーはカーペンターのハッスルポップ100gです。
岩場から続く浅瀬に向けてキャストし、バコーン!とポップ音を出して引っ張ると、数投めのピックアップ直前にドカン!と出ました。ジーッ!とスプールが逆転し糸が出されたところで慌ててフッキングすると、するっとルアーが外れてしまいました。
どうやらドラグ設定が緩かったようです。さらには回収直前で竿が立っていましたので、すぐさまフッキングができませんでした。多分GTがルアーのボディを軽く噛んでいただけなのでしょう。いつもテイルフック1本で挑むので、まぁよくある話です。
ボートが立て直されたところで、気を取り直して次!とキャストを再開します。今度はジュボッ!と小さなバイトがありました。フッキングすると小さな魚がズルズルと引き摺られてきます。何が掛かったのかな?と寄せるとアオチビキでした。
アオチビキは水深の浅そうな岩場で何度か釣った経験があります。今度はGTが来ないかな?とキャストを続けていくと、バコーン!と元気に出てくれました。
水面へのアタックは派手だったのですが、引っ張る力からしてそんなに大きくない。すんなり寄せてくると、まだまだ可愛いサイズのGTでした。とはいえ嬉しい本命初ゲットです。
朝イチバンの釣りでは、後方のデッキでポッピングを通しました。オモテでやっていた浩一郎さんに2回、ソヌさんに1回魚が追ってくるのが見えたとのことですが、思いのほかGTが釣れませんでした。
小魚の群れが水面でザワザワすると、その下から活性のあるGTが飛び出してくる、というのが最も期待の高い状況なのですが、肝心の小魚の群れが少ないです。もっと爆釣になることを期待していたのに。
意外に小魚の群れも少ないのでポッピングの方がいいかもね…、でもそれより他のポイントを廻る方がいいかも?と話し合い、Invisible Bankを諦めることにしました。浩一郎さんから離れる前にせっかくここまできたんだからジギングやる?と聞かれたのですがジギングはいいです。本命のGTに時間を割きましょうと答えて、中アンダマン(Middle Andaman)島方面へ戻ることにしました。
帰りもトローリングをしながらになりました。Invisible Bankを出発して早々にカツオが釣れました。次に大きいアタリがあったもののフッキングしませんでした。僕には姿が見えなかったのですが、キャプテンがマーリンだった。次に大きいのがきたらファイトしてねと言っていますので、浩一郎さんがほんまかいな?ほな、次やったるかと請け負います。普段トローリングをしないのでカジキがくるとは皆本気で思っていないのでありマス(笑)。
ところが程なく大きな魚がヒットしてしまいました。キャプテンがマーリンだ!と叫ぶので、浩一郎さんはファイティングチェアに座ってトローリングリールを巻き上げます。
ボートに寄せてくる途中でジャンプした魚には確かにツノがある。カジキだ!ファイトからランディングまではソヌさんがビデオで撮影してくれました。
浩一郎さんのトローリングファイト(4min20sec)
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SmartPhone : youtube
Macintosh : QT(48,757KB)
Windows : WMV(143,922KB)
トローリングには興味の無い我々なので、浩一郎さんもカジキ釣ったのは初めてやけど、もうええわ。次になんか掛かったら行ってやと僕に向かって普通に言うのです。僕も漠然とほんなら次いかしてもらおかなと思っていたら、何とまたもやヒットしました。ええ~?
今度は僕がファイティングチェアに座ってアングラーをやらせてもらいました。トローリングファイトを初めてやったのですが、これが実にしんどい。慣れないリールのハンドルをガリガリ巻くのに一生懸命で魚が跳ねているとか、近くまで寄っているとか、様子を伺う余裕は無かったですね。
寄ってきた!という声に気づいて顔を上げると、目の前に魚が浮いていた、というのが正直なところです。
初めてのトローリングファイト(4min41sec)
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SmartPhone : youtube
Macintosh : QT(52,790KB)
Windows : WMV(128,452KB)
思えば、2003年モルディブでGT狙いに投げたルアーに偶然セイルフィッシュが食いついて、ジャンプ一発でばれてしまった一件以来、死ぬまでにどんな方法でもいいからセイルフィッシュを一本釣ると人生の宿題に掲げてきましたので、望外のプレゼントをもらった気分です。
こんなに続けてカジキ類がやってくるなんて珍しいんじゃないの?今日はラッキーデーなんじゃないの?と驚いているのですが、こうなるとソヌさんにも釣り上げてほしいなぁ、と欲が出てきます。
とはいえトローリングは船長任せ魚任せの釣りですから、基本はキャビンでのんびりゴロ寝を決め込むだけなんですけどね。
恒例のコメント撮影その1(1min44sec)
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SmartPhone : youtube
Macintosh:QT(20,443KB)
Windows:WMV(18,179KB)
とにかくこの日はトローリングへの反応が良かったのでした。リールからの逆転音が聞こえると、キャビンから出て行ってリールを巻き上げて取り込む、と。カツオやカマスサワラが数匹釣れました。
ソヌさんのトローリングファイト(50sec)
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SmartPhone : youtube
Macintosh:QT(9,639KB)
Windows:WMV(16,737KB)
これは大きいカマスサワラ(wahoo)
そしてなんとまたもやカジキのストライクがありました。ジー!と逆転音が聞こえたと思ってルアーの方を見ると、ツノの付いた魚がザブン!ザブン!と2回跳ねたところが見えました。あぁ、テレビで見たのと同じように跳ねるんやな…と思って見ていたら、この魚はバレてしまいました。残念。
結局カジキが4回アタって2本キャッチと大当たりの日になりました。ソヌさんはカジキをキャッチできませんでしたが、カジキのフッキングは運次第ですから、これも仕方の無いところです。
本島に近いところまで戻ってきたら、既に夕方になってしまいました。28日の停泊地はヘンリーローレンス(Henry Lawrence)島とアウトラム(Outram)島の間です。
浅いところに錨を打って船を停めたら、浩一郎さんから小船(ディンギー)で島の岬を攻めて来いとのお達しが出ました。え~?小船の上でGTとファイトする自信はないんですけど…。どうやらこのあたりの水深が浅いため、クルーザーでウロウロしたくないのがキャプテンの意向のようです。
やれやれ仕方ない…と準備を整えて、僕とソヌさん、クルーのロイの3人で小船に乗って出発します。
あそこまで行こう!
すぐに暗くなってしまいそうだったので、岬の先端の岩場周りのみを短時間攻めました。小舟からでも底が見えるほどだったので、GTルアーをブン投げるには少し浅かったかも?シイラルアーくらいにしておいて、もうちょっと小さい魚を狙った方がまだ反応があったかもしれないな…と本船に戻りました。
本船に戻ってきた後は翌朝まで停泊なので、晩ゴハンを食べてのんびり小物釣りです。
昨晩は遅くまでジギングをやっていたソヌさんは、昼間に釣れたカマスサワラの切り身を取り出し、えさ釣りに挑戦します。
えさ釣りを始めたところ、早々に大きな魚が掛かったらしく、ズルズルと糸を引き出されて糸を切られてしまいました。それなら…と本気ジギングタックルを出してきて不意の大物に備えます。
本気ジギングタックルは
ROD:ZENAQ JiggerTrust S59-7
REEL:RYOBI MetaRoyal5000 FishingSAFARI
LINE:PE4号
LEADER:VARIVAS ShockLeader 60lb
これは久米島のマグロジギングと同じもの。これで大丈夫だよと言って、僕はキャビンで休んでいたら、またもや大物がヒットしたようです。
このタックルでもズルズルと糸が引き出され、魚が船首方向へ走ります。ソヌさんが追い掛けていくと、船首から降ろしていた錨の鎖に絡んでしまったとのこと。
僕が懐中電灯を持ち出して鎖の付近を照らし、クルーのロイは小船を出して、海上から絡まった糸を解きます。苦心惨憺ようやく小船に取り込んだ正体は、なんと立派なGTでした。
これは苦労するはずだワイと納得のサイズ。ソヌさんは初めてのGTのヒキにビックリした模様。それにしてもよく獲れたなと僕もビックリです。
ソヌさんの意外な大物に賑やかになった船内ですが、海中も船の灯りに水面が照らされて小魚が寄ってきたのが見えて結構賑やかです。
昨晩も少しエギを投げたのですが、イカの姿は見えません。時季が違うのかな…?と思いつつ、船の周りで群れになって動き回る魚を狙ってみようとアレコレ手を尽くします。
ところが小さいミノーをトゥイッチさせても、メタルジグをジャークしても食いついてきません。むー、手強い。
絶対に正体を突き止める!とメバル用ジグヘッドにスクリューテイルグラブ1.5インチを付けて、鼻先で躍らせてみます。これならアイスジグの一番小さいのを持ってくれば良かったかな…と思いつつ、どうにか食わせることに成功しました。
ソヌさんはまだまだ釣り足りないのか、えさ釣りを続けるようですが、僕は正体が判ったところで満足し先に就寝しました。
その3へ続く
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